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まさかの笠間生活

三鷹に住む私が100㎞離れた笠間に月の半分住んで気づいた。平凡なはずの笠間は「まさか」が一杯の街。

まさかな話6>人も歩けば犬が吠える

2017-04-02 05:07:13 | まさかの笠間生活

笠間クラインガルテンの利用者に、昨年4月からなり、月平均2.5回三鷹から通い30回の滞在

をしている。今日は26日から1週間の滞在を終えて帰るところ。

ちょうど1年を経て、思いがこみ上げ感無量。何がこの一年で思いが強いか一言でいうと、

この景色、この土の匂いだと思う。 

本戸のガルテンから45分、JR水戸線最寄り駅の稲田まで歩く。約4キロで地名が本戸から稲

田になるところで振返って撮る写真がこれ。本戸の田んぼの突き当りが前山。その向こうに

吾国山が聳える。なんとも美しい、懐かしさを感じる山容だ。

 

水戸線は明るい車内だ。空いていて大きな車窓に広々した農地が眺められ、小山駅に着く

まで1時間、筑波山の山容を眺めることができる。それが好きで私は常磐線を使わず大宮

から武蔵野線経由で三鷹へ帰る。

そこで、歩いて駅まで行くときに思う「まさか」がある。

笠間では移動するのに人は歩かない。乗るのである。クルマに。市内全域で歩く人は46時

中、一人もいない。
市内の各所、特に山間部の辺鄙なところに多いが、立て看板がどこにもある。

「不審者を通報してください」

不審者はあきらかに「歩く人」を指す。クルマを持つ人は登録されており不審でない。歩く

人は学生や外人であり不審である。

私が45分歩いて駅までに、人に出会うことは多くて2人。誰にも会わないことが普通。クル

マには前後から100台は出会う。

そして「まさか」と思うのが歩く人は間違いなく犬に吠えられる。田舎の集落では飼い犬を

庭に置いた犬小屋で飼う。それが私を吠えるのだ。となりの集落の犬も吠え出す。

「不審者だ!」の合唱である。

クルマで通って、窓から手を振っても犬は吠えないが、歩くと必ず吠えられる。

さらにまさかなことが最近起こった。

その犬(写真)が私を吠えなくなった。この1年に10回は吠えられてきた。ようやく見慣

れた人に見えるようになったのか。 

「歩くと不審者扱いされる」「歩くと犬に吠えられる」

これが一番気になる笠間生活であるが、1年で収まるという発見でほっとしている。


まさかな話5>「岩間竹細工工房」。先生の作品大籠。

2017-02-17 01:44:43 | まさかの笠間生活

笠間市にある「いわま竹細工工房」に参加した。昨年から14回目の講習。
少し浅めの竹笊(ざる)を作ってみた。先月編んでおいたザルの縁を着
けて完成させた。

かなり目が粗く出来が悪い。果物を入れるザルに使えるだろう。

この制作の後、1センチ幅×0.5ミリ厚さ×長さ1mのヒゴを制作練習を
した。3節ある直系5.5センチの孟宗竹からである。

旨くゆかない。

◆1センチ幅に丸竹を割るのがなかなかまっすぐ割れない。20本とれる

はずだが、7割くらいが幅がまっすぐに取れない失敗作。

◆薄い0.5ミリの幅に割くのはもっと難しい。厚み5ミリくらいの竹から

3回か4回薄く裂くのを繰り返して0.5ミリの薄いヒゴを作り出す作業。

1/3くらいしか良品が作れない。(少々自信喪失する)

これは明らかに、慣れることしかない。2本目の竹を頂き、練習を繰り返す。

時間終了となり、自宅へ持ち帰り、練習することにする。

ところで今日の教室は鈴木先生が受注した籠(かご)を制作中で不在。

そのカゴが完成しワゴン車に積んで納入するところの写真。2つは荷台に入らず、屋根に縛っていた。何とも大きな作業かごである。

先生はこれを朝から一人で2つ制作してしまう。まさかと思う大技だ。
注文主は庭師で、植木の枝や木の葉を詰めて運ぶ用途らしい。


まさかの話4>緑と土の風景の60キロドライブしてます。

2017-02-06 07:50:42 | まさかの笠間生活

写真はキラバイ県イセクチ市の県道での車窓。この日の代表的風景です。

このルートの広域農道を走ると「道端に家がない」。
緑と土がそのまま見え、向こうの地平線に集落が見える。本当の農業地帯。
ここは北海道十勝ではないかと思う広さ。
十勝平野じゃない。向こうに日光男体山が見えるから関東平野。

この感じで車が少ない60キロ・・・。こんなマサカなドライブコースがあります。

先の週末に友人と軽乗用車で踏破してきたので写真で紹介します。

私は同県マサカ市ドトモ地区にある体験農園へ東京・三鷹から月に3回往復

する時にこのコースを通ります。むろん景色を見るので高速は使わずです。

 お昼前に現地のロッジを出ました。
いきなり県道42号の登りです。
 

愛称フルーツラインで筑波山塊・道祖神峠へ南へ向かいます。

左手に「ホタルの里」という集落があります。住民がアジサイを沢山植えて

季節にはきれいなところ。今年は蛍狩りに来よう。

 

道祖神峠を越え、カオシイ市トサヤ地区へ下ります。
ここは農地と丘のある、のどかな盆地です。

 

大曽というところを右折して筑波山塊を西へ登ります。トサヤ地区の豊かな

農家の家並みです。
峠を越えてワガラクサ市ベカマ地区へ下ります。ここから関東平野です。
 


桜川を渡り、県道131号に入ります。

 
海老ケ島(明野)という家並みの古い通りがあり、付近から見る筑波山は
印象的なシルエット。 


小貝川を渡ります。
広域農道「グリーンロード」と「ライブライン」の20キロが始まります。

この道では、ずっと両側は土と緑の風景です。
 
最近の大型の運送トラックはタコメーター制御で一定速で走ってくれるので、
追走する我らが軽乗用車はとても安全で、快適なドライブが楽しめます。 

 南東に向かっています。 鬼怒川を渡ります。
西側・マツモシ市から東側・ヨチヤ町に入ります。畑と農業工事しか見えません。

 
わが乗用車は快適な走り。(写真に安全お守り「枯葉マーク」映ってます)。
 

利根川を渡るイカサ町のイカサ大橋に向かいますが、ちょっと方向を間違え、
ウドンバ市で利根川に当たりました。堤防に沿ってちょっと戻ります。 
 
 
ハイ、イカサ大橋に戻りました。道の駅で昼食とトイレです。
ここまで出発した体験農場から約一時間でした。 

 

イカサ大橋で日本一の大河・利根川を渡るとバチ県。
すぐに江戸川を渡るとマタイサ県。

後は、味もそっけもない都市を突っ走るだけ。ちょうどこの橋が中間点なので 、

コースの半分60キロを農村風景満喫のルートをたどれる、マサカな話でした。


まさかの話3>オナガドリをアートする工房で。

2017-01-14 06:48:40 | まさかの笠間生活


酉年正月13日。青空に映えてオナガドリがとまっている。

その尾は8メートルにもなる長さだ。

看板に「笠間いわま竹細工工房」とある。オナガドリは竹細工の

アートなのだ。長い尾は長い青竹を裂いたものの利用なのだ。
 

 工房の中には、講師級の竹細工師が大勢で、竹で鳥アートを制作中。
 

 壁にかかっている作品は、どれも竹細工。

私(すこや)も、春からここの「竹細工体験講座」に参加中。
ただし、こんな高級作品はやれていない。

基本の竹ザルをまだマスター出来ていない。 
今日の講習は、竹ザルの5個目の習作である。 
 
まず、写真の竹ヒゴ(幅8ミリ×厚さ0.5ミリ×長さ60センチ)を丸竹から 
剥いで作る。青い皮のものと、その下の白いモノと作る。

これを雇いに置いて、細い薄い長いヒゴを編み始める。
(この長いヒゴはまだ私は制作できない。先生のを使わせて頂く)

 
ヒゴを折ってしまったり、作業ミスもあり、手こずってこの日は完成に

至らなかった。ざるの縁巻きの手前で、続きはまた来週やることにする。
 
でも、私がここまで「まさか解ってくるとは」思っていなかった。
素晴らしい職人経験の鈴木先生、楽しい竹工作を次々とこなす先輩

会員の方々を見て、ワクワクしているのである。

不思議な植物である竹の自然。それを扱う独特の手わざ、道具。
竹産業と言えば九州の鹿児島、大分、熊本あるいは京都であろうが、

独特の青物(生の竹を使う日用品)をつくる笠間の[いわま竹細工」。

そこには大勢のマスター級から初心者までの「竹工作志向人間」が
いる。まさかな笠間である。

まだ私は、ホンの入り口に居る。 


まさかの話2>散歩で歩けば鷹に出会う

2017-01-10 14:31:29 | まさかの笠間生活

少し体重を減らそうと、今日は笠間の自然の中を歩こうと思った。

体験農園のロッジから杉植林の藪を登り集落を超えて、田んぼに出たら「鷹」が居た。
 
 田を餌場にしているサギもいた。それを狙ったのかもしれない。

「鷹」だとまさかで嬉しいが「ハヤブサ」かもしれない。私のカメラではこんな写真で情けないが飛翔の容姿から、どなたか教えてほしい。

 

散歩は農場利用者仲間で「たけのこ掘り」などのため、農家さんから借りている竹林まで行った。竹材を少し入手したいので様子を見に行った。
 

 
こんな様子で、材料はたくさんある。次回の整備作業の日に少し頂こうと思う。

今日の3キロの散歩では「鷹」と、こんな風景が眺められて、満足。

吾国山の美しい姿を眺め、谷地があるのも発見した。
振り返ると、体験農場のロッジ群が良く見える。 

 

散歩道の北向きの坂道には、塩化カルシウムがどこにも配備されていた。
道路凍結時の融雪剤だろう。抜かりはない。