実録、ともおじちゃん

典型的な客先常駐型ソフトウェア技術者の13年の軌跡

剱岳~点の記~

2009年07月05日 | 映画
剱岳~点の記~を観に行きました。いつも、TOHOシネマズで映画を観ていましたが、上映時間の都合で、初めて109シネマズで観ました。

時代がちょうど、八甲田山の事件後、日露戦争も終わった明治40年。三角点を設置するために剱岳に登頂する話で、上司や世論が陸地測量部と日本山岳会との登頂競争として煽る中、ぶれることなく三角点の設置を行う測量技師・柴崎の姿勢がカッコいい。山にこそ登りませんが、私も技術屋の端くれです。雑音の中、あれだけ強い信念を持ち続けられるかどうか…無理だな、きっと。

宇治長次郎の案内で、剱岳に登頂して四等三角点の櫓を設置しますが、そこには行者の錫杖が…初登頂ではないため、陸軍から冷遇されますし、四等三角点なので、柴崎は点の記を書くことができませんでしたが、彼らが登頂してから100年後の2007年8月に三等三角点の標石が設置されたようです。で、その点の記がこれ。選定者にこの映画の主人公である柴崎 芳太郎の名前がちゃんと記載されています。

立山連峰の美しさ・厳しさに圧倒されます。あと「仲間たち」の苦悩や葛藤が描かれていて面白かったです。どうでもいいことですが、宇治長次郎を香川照之が演じますが、初登場シーンでは何故かナイツの塙に見えてしまいました。

この映画の原作は、新田次郎の剱岳 点の記だということをエンドロールではじめて知りました。新田 次郎の作品は、学生時代に経営情報学の授業でレポートの題材として八甲田山 死の彷徨を読んだことがありますが、剱岳 点の記は存在すら知りませんでした。

この映画を観て、原作も読みたくなったし、八甲田山も観たくなりました…撮影監督が木村大作だし…

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