湖南三山の二つ目、長寿寺です。湖南市東寺。善水寺とは野州川を隔てて
南側の山中にあります。山号は阿星山(あぼしさん)、次の常楽寺と共通です。
近江の地で活動し、東大寺の実質的創建者と言われる良弁僧正(華厳宗)により、
天平年間(730前後)に開かれたと伝えます。後に天台宗に改まります。
現存の本堂の建立年代は、明らかではありませんが様式、手法から、鎌倉前期
と見られています。
桁行5間、梁間5間、寄棟造、檜皮葺き。三間の向拝は、1366年に付け加えられたとの
記録があるそうです。向拝には蟇股を有します。
内部は内陣、および外陣、後陣部は大屋根の中に夫々の化粧屋根を持つ形式。
純和様を基としますが、中央三間は桟唐戸の入口、左右は連子窓、禅宗様を加味します。
柱は丸柱、柱上の組物は鯖尾付き三斗組。
照り起くりとも呼ばれる檜皮葺屋根の微妙な局面、全体の形状の見事さから
密教本堂の代表的な建築と言われるお堂です。
本堂後ろの丘に上ると、苔生した屋根の拡がりと回廊の美しさが見てとれます。
このお堂の隠された美点に出合うことができるのです。
なお、長寿寺に隣接して白山神社があります。格子を巡らした珍しい拝殿(国重文)
の整った形にも目を惹かれます。











南側の山中にあります。山号は阿星山(あぼしさん)、次の常楽寺と共通です。
近江の地で活動し、東大寺の実質的創建者と言われる良弁僧正(華厳宗)により、
天平年間(730前後)に開かれたと伝えます。後に天台宗に改まります。
現存の本堂の建立年代は、明らかではありませんが様式、手法から、鎌倉前期
と見られています。
桁行5間、梁間5間、寄棟造、檜皮葺き。三間の向拝は、1366年に付け加えられたとの
記録があるそうです。向拝には蟇股を有します。
内部は内陣、および外陣、後陣部は大屋根の中に夫々の化粧屋根を持つ形式。
純和様を基としますが、中央三間は桟唐戸の入口、左右は連子窓、禅宗様を加味します。
柱は丸柱、柱上の組物は鯖尾付き三斗組。
照り起くりとも呼ばれる檜皮葺屋根の微妙な局面、全体の形状の見事さから
密教本堂の代表的な建築と言われるお堂です。
本堂後ろの丘に上ると、苔生した屋根の拡がりと回廊の美しさが見てとれます。
このお堂の隠された美点に出合うことができるのです。
なお、長寿寺に隣接して白山神社があります。格子を巡らした珍しい拝殿(国重文)
の整った形にも目を惹かれます。











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