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枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

湖南三山を巡る、その2 長寿寺本堂

2012-02-05 | 古い神社や寺で
          湖南三山の二つ目、長寿寺です。湖南市東寺。善水寺とは野州川を隔てて
          南側の山中にあります。山号は阿星山(あぼしさん)、次の常楽寺と共通です。
          近江の地で活動し、東大寺の実質的創建者と言われる良弁僧正(華厳宗)により、
          天平年間(730前後)に開かれたと伝えます。後に天台宗に改まります。

          現存の本堂の建立年代は、明らかではありませんが様式、手法から、鎌倉前期
          と見られています。
          桁行5間、梁間5間、寄棟造、檜皮葺き。三間の向拝は、1366年に付け加えられたとの
          記録があるそうです。向拝には蟇股を有します。
          内部は内陣、および外陣、後陣部は大屋根の中に夫々の化粧屋根を持つ形式。
          純和様を基としますが、中央三間は桟唐戸の入口、左右は連子窓、禅宗様を加味します。
          柱は丸柱、柱上の組物は鯖尾付き三斗組。
          照り起くりとも呼ばれる檜皮葺屋根の微妙な局面、全体の形状の見事さから
          密教本堂の代表的な建築と言われるお堂です。

          本堂後ろの丘に上ると、苔生した屋根の拡がりと回廊の美しさが見てとれます。
          このお堂の隠された美点に出合うことができるのです。
          なお、長寿寺に隣接して白山神社があります。格子を巡らした珍しい拝殿(国重文)
          の整った形にも目を惹かれます。











































































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