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枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

西岩国駅を見に行く・・

2015-10-11 | 古いもの、昔の人
          今の西岩国駅は、昭和4年、国鉄岩徳線の岩国駅として開設された
          駅舎をそのまま残す現役の駅です。
          路線の変遷の過程で、昭和9年に山陽本線の駅として組入れられた
          ことがありました。その頃が、この駅の最も栄えた時代で、近くにある
          錦帯橋への観光客の多くが利用したと言われます。
          正面窓上部の三連アーチなど随所に錦帯橋の形が採り入れられている
          といわれますが、そのように見なくても、大正から昭和初期の洋式建築
          の特徴を探すのは容易です。いくらかの威厳と何処かに夢を潜ませた
          楽しい建築です。待ちあいスペースには、錦帯橋の古材を利用した
          ベンチ。多くの人の肌と着物に接し柔らかに輝いていました。
          駅舎は平成18年、国の登録有形文化財に指定。管理も今はNPOの
          手に移っています。
          今も現役の駅ですが、街の交通拠点としての役割は次第に薄くなり、
          すでに多くの時を経ているようです。とり残されたような駅舎の壁や床や・・
          寂しさは覆い隠せないように思えました。












































































神戸北野異人館の印象(その2)

2015-07-29 | 古いもの、昔の人
          神戸、北野の異人館。前回の続きです。
          以前に書いたコメントで、そこを訪れる者にある種の感慨をもたらすのは、
          「当時の日本人が夢と憧れを持って希求したであろう欧州が、そこにあるという
          思いなのでしょうか・・」と書きました。

          このところ、他所からこの地を訪れる人の多く・・殆ど半数を占めるのではないか、
          と思われるアジア系の外国人。その人達の目に、この異人館の諸物が
          どのように映っているのだろうか・・。
          気にならざるを得ない。世の変化でしょうか・・




 窓際





 寛ぎ





 赤い絨毯





 明り











 ベッド





 ステンドグラス





 朝食の間





 カーテン





 写真










神戸北野異人館の印象(その1)

2015-07-20 | 古いもの、昔の人
          神戸の街を歩いたその先は、やはり山手の北野異人館への道でした。
          風見鶏の館、うろこの館、オランダ館、英国館、仏蘭西館・・多くの建物が。
          もう、随分前にもこのブログに載せました。
          今回は、建物別ではなく、印象として寄せ集めた画像を貼っておきます。
          以前のコメントを繰り返しておきましょう。
          「明治の新しい日本の始まりとともに、遥々海を越えて来日、神戸の居留地に
          住んだ外国人の目には堂徳山の緑に南面した北野と呼ばれる傾斜地は格好な
          住居地と映ったことでしょう。
          100年の時を経て、今に残るそれらの異人館を訪ねれば、当時のヨーロッパの
          文化や生活環境の香りがそのまま残されており、訪れる者にある種の感慨を
          もたらすのです・・」





































































白い化粧を終えて・・姫路城(その2)

2015-06-24 | 古いもの、昔の人
          この城の別名「白鷺城(はくろじょう)または(しらさぎじょう)」は、白漆喰で塗られた
          城壁に由来すると、私は思っておりましたが、その他にも「白鷺などが多く棲ん
          でいた地」、「黒壁で烏城(うじょう)と呼ばれた岡山城との対比」などの説も
          あるようです。
          真っ白に化粧し直した天守を、美しいと言う多くの人と、以前の方が趣があった
          と言う少数の人、という構図でしょうか。

          天守はその石垣直南の庭園から見るのが、最も美しく感じます。
          振り仰ぐ、層の重なりの整然とした見事な造形。
          慶長の扇の勾配を持つという石垣。城壁に残る射撃用の狭間(さま)。
          公開されている西の丸の化粧櫓。ここは千姫の化粧料で建てられたといいます。
          侍女たちの住まい、厳めしい城の他面を見る思いでした。





































































白い化粧を終えて・・姫路城(その1)

2015-06-17 | 古いもの、昔の人
          この城は、このブログでもかなり以前に登場しました。
          説明の要は全くないほど有名な城。日本人が歴史的建造物で第一に挙げる
          のはやはりここ姫路城でしょうね。
          この度、5年越しの大天守保存修理工事を終えた城を訪れました。
          JRの列車からも、もうその真っ白な顔が見えていました。
          姫路城の特徴は何と言っても、5重6階地下1階の大天守と3重の小天守3基
          (東小天守・西小天守・乾小天守)よりなる壮大な「連立式天守」にあると言えましょう。
          大天守は、入母屋破風、唐破風(からはふ)、千鳥破風(ちどりはふ)などの様式
    
          に彩られ、壁面の全体が白漆喰総塗籠(しろしっくい そうぬりごめ)で覆われて
          いるのです。

          外国の言葉を多く聞きながら、多くの見学者の列を追い、白い漆喰の造形を
          振り仰ぎ、内部の暗みに古い木目を追っておりました。