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枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

町並み保存地区、ある日・・

2018-06-05 | 古いもの、昔の人
          広島県竹原の街、旧い家並の残る一画は
          町並み保存地区となっています。
          ちょっと強すぎるほどの陽の光が街路
          を照らしていましたが、
          通る人の姿は疎らです。
          観光の休日、休みの店も多いようでした。
          二階のベランダでワンが騒いでいました。
          人のいない道を歩きながら
          風に揺れる暖簾や花飾りに住人の心
          を感じる日でした。

















































大洲、臥龍山荘を訪ねる

2017-10-30 | 古いもの、昔の人
          季節外れの台風が近づく日、足止めされた愛媛県大洲の街で
          臥龍山荘を訪ねました。
          遍路の際、何度も近くを通っていましたが訪ねるのは初めての
          ことです。
          明治期、豪商河内寅次郎が和風建築の粋を凝らして建てた
          山荘といわれます。
          用材のすばらしさや種々の趣向、工夫にも驚かされますが、
          私には素直な日本建築のしつらえと光の採り入れに一層
          惹かれます。
          雨の降る中、肱川と沈下橋の見える不老庵までの庭の道。
          ランダムに置かれた踏み石と苔の色が一際美しかったことを
          思い出します。













































































旧遷喬尋常小学校校舎、その2 その内部

2017-10-08 | 古いもの、昔の人
          この校舎は平成2年の夏まで小学校の役割を担ってきました。
          その後、平成11年国指定重要文化財となり、映画「ALWAYS 三丁目夕日」や多くの
          TVドラマの舞台としても活用されました。
          玄関から長い廊下を辿って特徴ある周り階段を上がります。2階の中央は広い講堂。
          折り上げの格天井には目を見張らせます。
          教室や廊下の床板の褪せない輝きを見て、昭和の時代に卒業記念として描かれた
          校舎の姿を心に留め、何処からも懐かしさを感じる校舎を後にしました。

















































































旧遷喬尋常小学校校舎、その1 その外観

2017-09-27 | 古いもの、昔の人
          岡山県真庭市鍋谷に残る旧遷喬(せんきょう)尋常小学校校舎。
          遷喬小学校は、明治7年久世村にあった津山藩の御蔵(米倉庫)を校舎と開校されました。
          校名は中国の古典詩経の一節「幽谷より出でて喬木に遷る(のぼる)」より採られたと伝えます。
          増加する生徒数に対応するため、新校地を鍋谷とし明治40年に完成したしたのが、今に残る校舎です。
          設計は岡山県で多くの公共建築を手がけた江川三郎八が担当。建築材料として近隣の国有林
          の優れた材木が使用されたと言われます。
          外観はシンメトリーの構成で、中央の玄関の左右は少し張り出した破風で飾られその上に
          大きな切妻屋根がのる特徴あるデザインとなっています。
          校舎をぐるっとまわれば、随所に巧みな和洋折衷の技が見受けられ、その後の学校建築に
          多くの影響を与えたものと感じられます。





































































故郷の昔の酒造蔵を覆うもの

2017-09-05 | 古いもの、昔の人
          今日はまた、空は青く、雲は白いこと・・
          そこには、もう何年も前に営みを止めた酒造蔵(さかぐら)があって、
          その半ば落ちかけた漆喰の白壁の上を
          蔦などの植物たちが覆い尽くさん勢いです。
          蔵に続く倒れかかった木小屋や築地塀もまた、
          植物は遠慮することがありません。
          どういう訳か今年は随分地味な色をしていますが、
          去る夏の日、去る秋の日・・
          驚くほどの豊富な衣装を纏うこともあるのです。