goo blog サービス終了のお知らせ 

枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

竹原、保存地区、令和2年秋

2020-11-03 | 古いもの、昔の人
          今年の秋の
          竹原の町並保存地区は
          人の姿を殆ど見ない寂しさでした。
          古い邸宅では小さな雛が出迎えてくれました。
          ガラス戸の輝きも縁にそそぐ弱い日差しも
          残る壁の写真も・・
          変らぬ住いの風情でしたが。
          それにしても
          街路の寂しさは一入のこと・・

























































































町家の風景と住む雛

2020-02-19 | 古いもの、昔の人
          また、昔の姿で出てきてズルします。
          これまで多くの町家を見てきました。
          (広島・関西地方が中心ですが・・)
          そんななかから、格子と障子と三和土の美しさ
          に惹かれいくつかを選びました。
          家のなかの座敷には、この季節になると
          雛さまたちが、ひっそりと控えています。
          それもまた心新たな思い出です。




 東広島市高屋白市旧木原家住宅





 広島県府中市上下町町家





 広島県竹原市町並保存地区

















 山口県柳井市





 兵庫県伊丹市旧岡田家住宅





 島根県津和野町町家





 大分県杵築市北台住宅  











 大阪府富田林市旧杉山家住宅





 島根県津和野町森鴎外旧宅





 島根県津和野町西周旧宅





 雛たち・・
 大分県臼杵市





 広島県福山市鞆























 山口県柳井市











 三重県伊勢市二見




























コンクリートと石の記憶

2019-02-23 | 古いもの、昔の人
          広島湾に浮かぶ江田島の一つの尾根、三高山に明治時代の遺跡が残されています。
          明治30年代、ロシアとの国交が危うくなりバルチック艦隊の進行を阻止する
          ため、この場所に砲台が築かれました。
          総面積6万坪に及ぶ敷地は西日本最大規模であったと。
          幸い、実戦で一発の弾を発することなく大正8年に廃止されます。

          砲台跡、弾薬庫、設備庫、監視所、兵舎・・砲台を繋ぐ伝声管の丸い穴が生々しい。
          枯葉に覆われたこの色のない世界の只中に入ると、限りない空しさと
          恐怖の気持ちに襲われます。
          この遺跡は、土木技術の遺産として認められ保存されていますが、
          人間の為した負の遺産としてのアッピールに期待したいと思います。
          そんな恐ろしい遺跡です。


























































































古民家の里を訪ねる

2018-10-30 | 古いもの、昔の人
広島県の北部、中国山地の只中、庄原市に「備北丘陵公園」があります。
          その一角にある「ひばの里」と名付けられた場所。
          そこには二軒の茅葺屋根の農家と長屋門を構えた屋敷が建っています。
          これらは近隣の民家を移設、または模して造られたもののようですが、
          特に屋敷の方はちょっと立派すぎて戸惑いを覚えるほどのもの・・
          それはそれとして、公園における季節ごとのもてなしやイベントの場として
          利用されています。
          ほんとに楽しい空間が設えられているのです。
          民家の前の畑では、実際の農作業も行われていました。      

          真っ赤な実のなる木のある生垣を越えれば、薄暗い三和土のある母屋の入り口。
          アサガオの簾に覆われた縁側に掛けさせていただきます。懐かしい木の香り。
          屋敷の方は、長屋門、土蔵、道具庫などの囲まれた広い母屋。広い池のある庭。
          庄屋さんの家でもこれほどのものは・・と思わせられられます。
          「ひばの里」にこんな屋敷を設けたプランナーの心意気が感じられるように
          思いました。









農家





























屋敷












































広島比治山の墓と石仏

2018-10-20 | 古いもの、昔の人
          比治山は広島の市街の中央部にある小高い丘。前にも紹介しました。
          海が見渡せるその南部分には、旧陸軍墓地があります。
          明治の初めから太平洋戦争の前まで広島は軍都であり、戦地で病となり陸軍病院等
          に送られ、亡くなった軍人が葬られていたのです。戦後は米軍の原爆被害調査のため
          の施設を建設するため、墓地は破壊され、堀り出された遺骨は、山の斜面の谷間に
          捨てられたといいます。
          戦後15年経た1960年に散乱した墓石を集め今に見る慰霊の施設となりました。
          私はどういう訳か、ここをよく訪れるようになりました。
          整然と並べられた墓石が何かを語るように迫ってくるのです。
          それは怨念と悔恨の叫びのように思えてなりません。
          添えた石仏は比治山の山裾にある多聞院遍照寺の境内のもの。
          古いものではありませんが、できるだけ優しい表情をいただける仏を選んだつもりです。