かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

志の輔noにぎわい

2008年11月09日 23時33分51秒 | 愛と笑いの夜
志の輔師匠は、やっぱりスゴイ。

2008.11.9
横浜にぎわい座11月興行「志の輔noにぎわい」
横浜にぎわい座 芸能ホール

 メンソーレ  : かぼちゃ屋
 志の輔    : 紀州
 オオタスセリ : コント「喪主」
 志の輔    : 名人長二


ということで、二日連続のにぎわい座。今日は、二階の舞台向かって左手にある桟敷風な席でありました。

メンソーレさんは、出だしの名前の説明あたりまでは良かったんだけど、その後ちょっと失速。楽しい噺なんだけれど、ちょっとシンとしてしまう場面が多かったかも。昨日の小ぞうさんと比べるとなぁ、と思いました。

志の輔師匠の一席目は、たっぷりのマクラから。終演の挨拶の時に、「あれがなければ時間通りだったのに」と言わしめた熊本でのエピソード、聴けてよかったです。噺の方は、短めだけれど良い感じ。個人的には、知らないネタだっただけに、どう落ちるのかなぁというところまで楽しめました。

今回、サプライズ気味に登場されたのがオオタスセリさん。いや、もとのチラシとかにはどこにも書いてなかったので、喪服で登場された時には、何をされるんだろうなぁと思ったわけですけれども、これが徐々に明らかになる語り。最後は会場全体乗ってきて、ブラックなんだけど笑えました。

志の輔師匠トリの一席は圓朝作の大長編、をそのままやってはとても終わらないと言うことで、キーとなる場面を繋げながらのあらすじでした...で終わらないのが志の輔師匠のすごいところ。(以下、ネタバレ気味ですが)実はこのあらすじが、二番目のエピソードから始まっていて、一通り語り終えた後で、最後に一番最初のエピソードをきちっとやるという趣向なのでありました。こういう時って、全ストーリーのクライマックスをピックアップしてやったりするのが普通なんでしょうが、これを逆手にとることで、「そういう顛末を辿った主人公(長二)の人となりを最も味わえる」という妙。志の輔師匠の独演会では、舞台装置なり、狂言や文楽との競演と、大がかりな演出も多く観てきましたが、こういう語りの技こそが本質にある、ということなのでしょうね。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 風間杜夫の落語会 | TOP | 市馬・喬太郎 みのりの二人会 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | 愛と笑いの夜