かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

新春恵比寿寄席「柳家喬太郎・橘家文左衛門 二人会」

2011年01月16日 23時48分14秒 | 愛と笑いの夜
2011.1.16
新春恵比寿寄席「柳家喬太郎・橘家文左衛門 二人会」@EBIS 303

 市也   : 牛ほめ
 文左衛門 : 雑俳
 喬太郎  : 抜け雀
  仲入り
 喬太郎  : 反対俥
 文左衛門 : 文七元結

昨年に続き二度目の会。ホールの会には珍しい自由席なんだけども、昨年は確かそうでもなかったなと高をくくっていたら、開場直前はエライ並びっぷりで驚きました。

文左衛門師の一席目は、CDでも聴くネタ。お題のバリエーションでいかようにもなる噺だと思うのだけれど、程良い繰り返しが良い聴き心地でした。続く喬太郎師の一席目は、年末にも聴いた噺。とはいえ、あの時は後段の演劇や新作に繋ぐ意図があっての演出だったので、素で聴くのは始めてだったのだけれど、同じ名人ネタな「竹の水仙」に似た導入のくだりから、徐々に分化して、別物になっていく様は(あまり良い楽しみ方ではないと思いつつ)楽しめました。どうも僕は、この噺の構造が好きみたいで。

仲入り後の喬太郎師匠、先ほどとは一転してマクラで笑いを誘いつつ、敢えて挑む「反対俥」。いろんなものを飛び散らしながら演じる喬太郎師の熱演に、笑い通しでした。トリの文左衛門師匠、今度は一転してシンとした空気の中、大ネタで一席。昨年も仲トリで大熱演な「芝浜」でしたから、ある意味、師にとってそういう場なのかもしれません。佐野槌と吾妻橋と、それぞれで異なる表情を見せる長兵衛さんの気が伝わる、良い一席でありました。

そんなこんなで、気がつけば充実の3時間。来年も恒例に来られるとよいな。

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