かっぱ堂。

こころにうつりゆくよしなしごとをそこはかとなくかきつくればあやしうこそものぐるほしけれとかなんとか。

耐久48時間!四国制覇 第二夜

2006年07月15日 23時47分50秒 | 旅の手帖
前回までのあらすじ:某木彡氏の緊急帰国に端を発した今回の企画。先行き不透明でお馴染みの某風亭さんを待ち受けていたのは、ほんの数時間の大阪初上陸と、香川県は高松駅前行きの高速バスだった! 土曜日夕刻に到着した高松で一泊した我々は、翌朝、なぜか免許を携帯していた某風亭さんを運転手に、本題であるレンタカーでのうどんツアーに乗り出すものの、勢い余って食い過ぎ、午前中にしてツアー継続が困難な情勢に。序盤にして早くも目的を見失いつつある今回の企画、臨機応変な一行の下す軌道修正とは...。

2006.6.10-12
耐久48時間!四国制覇

さてさて、旅の序盤にして、うどんにも巡拝にも手が出なくなった我々でしたが、三度目の企画修正のお話しの前に、ここで昨晩の時点まで時間を戻します。高松の街にて、たっぷり飲み食いして宿に戻った我々が、某風亭さんに今回の企画趣旨を説明した(この時点で既に修正があったけど)ことは前回書きましたけれど、実はもう一つ、この時点で話したことがありました。それは、タイムリミットの話し。元々、6月12日(月)まで全員のスケジュールは押さえていたわけなのですが、加えて我々は、三つしかしなかった事前準備の一つとして、帰路の準備もしておいたのでした(残り二つは高速バスのチケットと初日の宿だけ)。

大阪に戻ればいい私かっぱ堂。を除き、他二名には実は、羽田行きの航空機チケットを用意していました。「そらぁ準備がいいじゃないの」と某風亭さんにお褒めいただきつつも、話しはここで終わらない。問題は、そいつが「愛媛県は松山空港を夕方に発つ便」だってこと。言い替えれば、当然その出発時間より前には松山空港にいなければならないわけで、後々このことが旅の行く末を決めることになるのですが、それはまた後で。

そんなわけで、山田家さんを出た我々は、急遽次の目的地選定のための会議に突入。「どうせさあ、最後は松山行くんだろう?ならさあ、とりあえずそっちの方へ向かえばいいんじゃねえの。」などという身も蓋もない意見を即採用した我々は、高松から松山へ向かうルートの中から、「こんぴらふねふねだし。」という理由で(は?)、次の目的地を「金刀比羅宮」に定めたのでありました。

高速とポルテとナビのおかげで、13:00前には金刀比羅宮に到着。といっても、着いたのはその麓であって、多くの方はご存じのことかとは思いますが、そっからお参りするまでが一大事。いかに階段マニアの我々をもってしても、本宮に続く785段の道のりは険しく、たどり着いた時にはもう当然のように、奥社への挑戦を断念したのでありました。おやおや秋山さん、ご無沙汰いたしております。



しかししかし、振り返ってみればこれが素晴らしき眺め。こういう、ある種のカタルシスがあるからこそ、宗教的装置として、山とか階段ってのは特別なのかな。実際四国さんには、そういう意味でまさにフィットする形状の山々、昔話の書き割りみてえな山々がいっぱいあるしねぇ。下山祝いの「いきなり団子」を食しつつ、そんなことを考えたりしたのでありました。



そんなこんなの金刀比羅宮さんを後にしようかという頃には、階段効果もあって胃腸の調子も回復の兆し。さあさあツアー再開ですよぉ、などと車に乗り込んでみたものの、時計の針は既に14:30過ぎをさしておりました。ここで普通であれば、「よしよしまだ夜まで一遊びできるな。じゃじゃじゃあ、うどん食うか!」などと威勢のいいことを言いたくもなる訳ですが、そこはほれ、「メシより宿」。先にも書いたとおり、最初と最後以外の準備はなんにもしてねえ以上、その日の宿はその日に調達するわけで、移動の時間なども考えれば、そろそろ本日の最終目的地を決定しないといけないタイミングでありました。

この時、我々の選択肢は二つ。一つは、金刀比羅宮さんから西に向かう、どのみち明日午後には居ないといけない松山。もう一つは、金刀比羅宮さんから南下する、高知。どちらも、この時間からであれば到着に支障はなく、宿の方も「楽天トラベル@iモード」さんのおかげで確保可能であることは確認済み。とすれば、決め手はなにか...。

 「あのさあ、今回の旅でさあ、これまでに2県押さえたよな。」
 「ああ、一応、徳島と香川な。押さえたったって、徳島さん
  なんてのはバスで通過しただけだけども。」
 「でさあ、明日は愛媛の松山に行くんだよな、確実に。」
 「そうだよ。じゃないと帰れないもの。」
 「...てことはだよ、これから高知に向かえばだ、こらあ君、
  四国制覇ってことじゃあないか。そうだろう?」

四国制覇」...。すっかり目的を見失った旅に確かな達成感を付け足してくれるこの甘美な響き(え?)に、すっかり囚われてしまった我々は、速攻で高知の宿を手配し、南へと、車を走らせたのでありました。


ぶらり大阪→うどんツアー→半端巡拝→こんぴらふねふねと、迷走を続けた一行も、ついに旅のゴールを定めました。ようやくお話がタイトルに追いついたところで(土曜の午後から月曜の午後までだから、おおよそ48時間なのよ)、第三夜につづく。

...次回でちゃんと終わらせますっ。

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