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東進と逆進

2008-09-10 06:25:05 | 日常生活
名古屋・千種の厚生年金会館取り壊し マンション建設へ(中日新聞)

名古屋は戦後、東へ東へと発展した街でして、地下鉄も最初に延長されたのは、中心部の栄から東部の入り口、
池下まででした。池下には地下鉄の車庫が置かれましたが、池下からさらに東へ延長され、今の藤が丘まで
東山線がたどり着いたときに、池下の車庫は厚生年金会館となりました。

一方で我が家も池下にあるボロアパートから、自分が生まれてすぐに東のほうへ引越しをしました。
そのころにはまだ厚生年金会館はありませんでしたが、池下生まれの自分にとり、この決して広くない
ホールは池下の象徴だと思っています。

厚生年金会館の閉鎖はある意味、規定路線でしたので、今回このようなニュースが流れたところで、
何も驚くことはありませんでしたが、寂しいものはあります。中学校の合唱コンクールは、中学から離れた
このホールで行われました。団結力のあった2年生の時には、クラスで賞を取ったんだっけな。

そんな思い出を残しつつ、2ン歳の誕生日の日にテレビに現れた、田中れいなちゃんという女の子が、
またひとつこのホールの思い出を残してくれました。2007年11月11日の誕生日に、自分が生まれた街で
生誕ライブを開催したこと。無理して、いや当然行きました。あのとき初めて、れいなちゃんにお手紙を
書いたんだっけな?ライブが始まる前は自分がものすごく緊張していたのを覚えています。

そんないろいろな思い出を残しながらも、一方では敷地も客席が狭く(航空写真で改めて見ると、
ホントに小さいんだなぁ!!)、正直なところきれいとは言えないホールだった上に、耐震性にも
不安があるのであれば、取り壊しも仕方ないでしょう。ただその跡地にできるのが、これといって
特徴がなさそうな高層マンションとは・・・

同時に、これでひとつ名古屋でライブを行うことができるホールが減ることは痛いです。鶴舞にある
勤労会館や公会堂も古いし、つい最近長い名前に変わった市民会館も建設されてから結構経つし、
センチュリーホールは元来会議場だし、立地が最高な芸術劇場は使用用途が限定的だし・・・
それ以外では、ライブハウス系になりますが、ベリキュと娘。あたりで使えるホールの選択肢が
狭まることは確かです。

名古屋が東へ発展したのとは逆に、音楽文化は狭くるようですが、それ以上にさまざまな思い出を
残したこのホールがもうすぐ無くなるのは、やはり寂しいことです。最近は池下にもちょっと高級な
お店もできてきたので、街自体が変わる中の波に厚生年金会館は飲まれたのかもしれません。


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