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week10 ~チャージャーズ@ベンガルズ~

2006-11-15 15:21:24 | NFL
Chargers outscore Bengals in 49-41 win(NFL.com)
Tomlinson knows the score(ESPN)


今シーズン開幕前にはイッパイ期待を集めていたベンガルズはいったいどうしちゃったのでしょうか?
開幕ダッシュにこそ成功したものの、ここにきてもたつきが目立っています。オフェンス力は十分に
あることは証明済みですが、どうもそのオフェンスをいかに機能させるかが問題のようです。

1stQはベンガルズらしいオフェンスを見ることができました。ファーストダウンを獲得するのすら
やっとなチャージャーズを尻目に、簡単にパスを通し、3つのTDドライブを展開しました。チャージャーズの
ディフェンスがチャド・ジョンソン(a.k.a"Ocho Cinco")などのレシーバーへのマークがやや手薄に
感じられた時間帯でしたので、ここでドーンと行ったのは正解だったと思います。ただこのときの印象が
強く残りすぎたようにも思えました。2ndQに5分近くかけてのドライブでTDを上げていたのですが、
このドライブに関してはあまり印象がありません。

後半になると21点差を付けていたはずのベンガルズが一気に劣勢に立ち始めました。そのようなときには、
間が悪いかのように反則が出てしまうものです。最初のオフェンスシリーズで1stダウンを獲ったと思ったら、
トリッピングで罰退。その後のチャージャーズのオフェンスでは、フィリップ・リバースが故意に投げ捨てたかと
思われたところ、アントニオ・ゲイツが掴まれ倒されたとみなされてホールディングで相手に1stダウンを
与えてしまいました(その後TDへ繋がります)。ちなみにこの試合ではほとんどスクリーンパスが
見られなかったのですが(そこに気づくNHKの黒氏アナも渋すぎですが)、恐らくこの反則でのプレイは、
この試合唯一というくらいのスクリーンパスになったはずです。

いずれにしろ、チャージャーズが正にチャージし始めたころになると、まだ28-14でリードしているにも関わらず、
CBSが映し出すベンガルズファンは何だかグッタリとしている人が出てきてしまいます。恐らくさらにガッカリと
させられたのが、ベンガルズの3-and-outとミスパントの後に訪れた46ヤードの一発TDです。1stQ終了間際の、
チャド・ジョンソンへの一発TDとほぼ同じ場所から始まったシリーズで、チャージャーズのオフェンスコーチ陣は、
「ここだ!」と思ってひとつ勝負に出たのでしょう。

そしてチャージャーズが偉かったのは、その後のベンガルズのドライブを3点で抑えたことです。キックオフリターンで
いいフィールドポジションを獲得しながらも、大きく引き離すチャンスを摘んだところは大きかったですし、勢いに乗る
チャージャーズオフェンスが、その後のシリーズでまたTDを上げるきっかけを生みました。同時にここで3点しか奪えず、
相手にTDを与えたことが、31-28でリードしているにもかかわらず、もう一度パーマー-ジョンソンの一発TDパスを
生んでしまったのかなと思います。どんな形であれリードしており、まだ試合時間もある中で、恐らく狙いすませた
ロングTDパスをしなくても、じっくりと攻め込んだ方がよかったのではないでしょうか。不満を募らせていた
ベンガルズファンはここで喜びを爆発させましたが、ここから後はベンガルズの見せ場はほとんどありませんでした。

むしろここから先はチャージャーズとラディニアン・トムリンソンの時間でした。2回のTDランとトムリンソンの
ランを軸にしてじっくりと攻めるチャージャーズが、ベンガルズに反撃のチャンスらしいチャンスを与えることが
ありませんでした。42-41と1点差になっても、チャージャーズには焦った様子が見られませんでした。それは、
QB先発1年目のリバースが、ディフェンス陣に追っかけられながらも「冷静に」パスを投げ捨てるところや、
ブランドン・マヌマルーナという難しい名前のTEを我慢して探し当てて易しい5ヤードのTDパスを投げる場面
(それもスクリーメイジラインを横目で感じながらのパス)なんかを見ても明らかでした。

結果は49-41という「マンガか何か」(トムリンソン談)のような試合でしたが、チャージャーズの選手たちは、
今自分たちは何をすべきかをパニックにならずに行うことができたと思います。恐らくチャージャーズのケミストリーは
ここ最近でも最高の強さがあるのではないでしょうか。一方のベンガルズは、先週の試合でもWRクリス・ヘンリーが
ジャンプしてパスを獲らなかったことにパーマーが怒ったように、チーム内の方向性を見失いつつあるように思えます。
能力の高い選手が集まっていることも、1試合で500ヤード獲得できることも十分わかったので、ここは冷静になって、
どうすれば勝つことができる試合運びができるかを考えたほうがいいかもしれません。


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