2024年度女子雪山班春期合宿報告書より
in北八ヶ岳
〈PL総括〉
文責:PL3回生Y
今年度の集大成である本合宿は3日間すべて快晴であったが、合宿前日に大雪が降ったため想定より多い雪の中行うこととなった。パウダー状で足の取られやすい雪質であったが、高見石小屋~中山以外はトレースがあり、あまり苦労せず進むことができた。しかし、初日から1回生Yが軽度の高山病のような症状を訴えており、最終日になっても改善が見られなかった。さらに、2日目は天狗岳付近から強風が吹きつけており、約3時間半休憩なしで風に耐えながら進むこととなってしまい、根石岳山荘につく頃には1回生は体力面、気力面ともに限界に達していた。このような体調面、体力面の問題に加え、3日目も強風の予報であったため、硫黄岳は断念し下山した。計画のすべてを遂行することはできなかったが、一回生が限られた装備でこのような気象条件の北八ヶ岳を歩ききったことに成長を感じ、次年度への期待が高まった。
<反省と改善>
文責:SL3回生K
反省
・山小屋の就寝時間を過ぎて準備をしている部員がいた
・稜線でペースが落ちている部員との差が少し開いてしまった
・稜線での爆風の中、部員に対して声掛けが十分に行えなかった
改善
・準備は就寝前に行うことを徹底して指導する
・こまめに後ろを確認して間が空きすぎないように注意する
・こまめに後ろを確認して、表情だけでも確認する
<行動日程>
*数枚の画像を繋げたため一部等高線にズレがあります
文責:1回生Y
3/20(木)
時間 |
場所・行動内容 |
所有時間 |
10:20 |
坪庭・入山 |
|
11:00 |
2128m・ダウン |
1:20 |
11:10 |
同上・出発 |
0:10 |
12:20 |
2100m・ダウン |
1:10 |
12:30 |
同上・出発 |
0:10 |
12:55 |
麦草ヒュッテ・ダウン |
0:25 |
13:00 |
同上・出発 |
0:05 |
14:30 |
高見石小屋・到着 |
1:35 |
21:00 |
就寝 |
6:25 |
3/21(金)
時間 |
場所・行動内容 |
所有時間 |
5:00 |
起床 |
|
6:00 |
高見石小屋・出発 |
1:00 |
6:40 |
2312m・ダウン |
0:40 |
6:50 |
同上・出発 |
0:10 |
8:00 |
中山・ダウン |
1:10 |
8:05 |
同上・出発 |
0:05 |
9:50 |
2457m・ダウン |
1:45 |
9:55 |
同上・出発 |
0:05 |
13:30 |
根石岳山荘・到着 |
3:35 |
3/22(土)
時間 |
場所・行動内容 |
所有時間 |
5:00 |
起床 |
|
6:40 |
根石岳山荘・出発 |
1:40 |
7:35 |
山彦荘・ダウン |
0:55 |
7:45 |
同上・出発 |
0:10 |
9:30 |
夏沢鉱泉 |
1:45 |
〈食糧報告〉
文責:1回生T
3月20日(木)夕食
夕食は寄せ鍋を作った。白菜、長ねぎ、人参、もやし、しめじを煮た後、鶏挽肉で作ったつくねをいれて再度煮た。
〆にマロニーと炊いておいたご飯を追加した。
3月21日(金)朝食
前日のうちに作っておいたおにぎりを食べた。鮭のふりかけで味をつけたため、食べやすかった。
3月21日(金)夕食
夕食は味噌鍋を作った。白菜、人参、厚揚げ、うどんを入れた。
〆にはご飯と卵で雑炊をつくった。
3月22日(土)朝食
前日に余った米を使っておじやを作った。鮭のふりかけをかけた。
<装備報告>
装備の紛失・故障はなかった。
<衛生報告>
軽度の高山病のような症状が出たものが一名いた。
<気象報告>
文責:1回生K
時間 |
天気 |
気温 |
風力 |
風向 |
雲形 |
10:20 |
晴れ |
0度 |
2 |
西 |
- |
12:20 |
晴れ |
0度 |
0 |
- |
- |
14:30 |
晴れ |
2度 |
0 |
- |
巻層雲 |
雪に足を取られるところも多かったが、概ね順調に登ることができた。風も樹木に遮られて、ほとんど感じることがなかった。
時間 |
天気 |
気温 |
風力 |
風向 |
雲形 |
6:00 |
晴れ |
-10度 |
4 |
西 |
巻層雲 |
8:00 |
晴れ |
-6度 |
6 |
西 |
巻層雲 |
13:30 |
晴れ |
-10度 |
9 |
西 |
巻層雲 |
この日の天狗岳は天候がCであった。天狗岳から降りて以降の稜線沿いは非常に風が強く、気象を確認することができなかった。みんな体温が著しく低下し、風による凍傷ができた者もいる。
時間 |
天気 |
気温 |
風力 |
風向 |
雲形 |
6:40 |
晴れ |
-10度 |
9 |
西 |
巻層雲 |
昨日のことを踏まえ、硫黄岳に登ることは断念した。下りは特に危険な場所もなく落ち着いて降りることができた。
活動時の写真など(当部インスタグラムより)