バカに厳しいバカばかり

自戒の念も込めてそういうタイトルにしました。

解雇されたパパ運転士の件

2005年11月11日 21時11分40秒 | ニュースで二言三言
【読売新聞より】

運転室に息子入れクビ…「厳しい」と抗議430件


東武鉄道の30歳代の運転士が、長男(3)を約4分間、運転室に入れて乗務したとして、同社が懲戒解雇を決めたことに対し、同社には10日夕までに、「処分が厳しすぎる」などと抗議する電子メールや電話が計約430件相次いだ。

 同社は「重大な規則違反で解雇の方針は変えない」としている。

 東武鉄道によると、同日、この問題が報じられてから電子メール約240件、電話約190件が寄せられ、大半は「けじめが必要なのはわかるが解雇は厳しすぎるのではないか」「子どもが成長して自分のために父親が職を失ったと知ればショックを受ける」など、解雇の取り消しを求める意見だったという。

 同社の懲戒処分は、〈1〉解雇〈2〉職級降下〈3〉停職〈4〉減給〈5〉けん責――の5段階。どんな行為がどの処分にあたるか明確な基準はなく、寝坊で運行が遅れたら減給やけん責など、その都度、判断しているという。最近では伊勢崎線竹ノ塚駅近くの4人死傷踏切事故で起訴された踏切保安係や、車止めを越えて民家の敷地に突っ込んだ回送列車の運転士が懲戒解雇された。



※例えば同じ違反事件で、20代前半の運転士(JRの事故の運転士くらいの年齢)が、自分の彼女にせがまれて、4分間運転席に乗せていたとして、それで東武鉄道が、減給とか停職とかで留めていたとしたら、世論というか、今「解雇が厳しい」とクレームつけている人たちは、どういう反応するんだろう。意外に「処分が甘すぎる」とかいうクレームが殺到したりするような気がする。

もっと最悪なケースを考えれば、今回の運転士が子供を乗せて運転したところ、それが原因で実際事故が起こり、乗客に犠牲者はいなかったが、自分の子供だけ犠牲になったとかならどうか。会社宛のクレームはいざ知らず、ネットの掲示板なんか「バカ親死刑」みたいな書込みであふれるのではないか。

私は所詮鉄道の常識に素人なので、この処分が厳しいのか厳しくないのかは、本当のところ判断できない。JRの事故を受けて、この種の不祥事に、業界が一事が万事神経質になっていたという背景もあるのかもしれないが、そこら辺もよく知らない。解るのはこの種の罰則規定が、乗せたのが小さい自分の子供か否かで、処分の軽重を変えられる類のものではないことくらいだ。「自分のために父親が職を失ったと知ればショックを受ける」とか、確かにかわいそうだけど、それを情状酌量の余地に含めてはまずいと思うが。あ、でも自分に関連して一つ言うとすれば、子供の頃、飛行機に乗っていて、乗務員に頼むと割りと平気で飛行機のコックピットに入れてもらえたものだが、あれって今考えると本当は「アリ」だったのかな。

最新の画像もっと見る