スマホを道に落としたことがある方はいらっしゃるだろうか?
かのんは、ある。
自転車に乗っていて、うっかりポケットから落としてしまったのだ。
家に帰り、スマホを探すも全く見つからない。スマホを鳴らして探そうと思ったが、夫は仕事中。…夫に連絡できない。スマホが見つからないから。そして、ようやく『スマホどっかに落とした?!』という思考にたどりついた。家を飛び出し、自転車で通った道を探しまくる、かのん。でも全く見つからない。泣きそうになる、かのん。
そして、『そうだ!夫に助けてもらおう!』という思考になった。
夫の職場までは車で片道30分ほど。…この時かのんはそれを考えず、「いける!助けてもらえる!」と、思い込んでしまっていた。
地元で初雪が降ったとても寒い日だった。コートは着ていたものの、雪がちらつき寒く感じる気温だった。その中を、かのんは片道1時間歩き続けた。夫に会えることを信じて。
ようやく夫の職場に辿り着いた。しかし、、、夫の車がない?!
この時、他の従業員さんに助けて貰えば良かったのだが、かのんのコミュ障が発症して声をかけることができなかった。
愕然とする、かのん。でも、ここに用はない!と言わんばかりに立ち去る、かのん。そして雪がちらつく中さらに1時間歩き続け、家に辿り着いた。
夕方6時を回っていたと思う。暗くなりかけた空の中、かのんは家に入ろうとした。が、「夫が探しているかも」と思い、外に出た。その瞬間、車に乗った夫が少し怒った顔をしながら『プッ!』っとクラクションを鳴らした。夫に手招きをされ、車内に入る、かのん。そして「スマホがね、なくなってね…」と夫に説明しようとした。それを遮るように「交番じゃ!!」と夫が言った。そして次の瞬間、何故か夫が泣き出した。しかも号泣。『何?!』と思い、理由を聞く前に、「もう、俺の前からいなくなったのかと思って心配したぁ!!」号泣しながら夫が説明する。「ごめんごめん」と夫の背中をさすりながら謝る、かのん。
そのあと、2人で交番に行き、無事スマホは帰ってきた。
かのんのスマホを拾い、交番に届けてくださった方、本当にありがとうございました。
この話は今は夫婦の中で笑い話になっている。このことがあったから、スマホは絶対ポケットには入れない。というより、夫がカバンに入れさせる(笑)
それにしても、誰かにあれだけ心配されたのは初めてだった。夫よ、スマホ落として、書き置きもなく出ていってごめんなさい。めちゃくちゃ心配してくれてありがとう。
他人に心配かけてはいけないが、心配されるのもいいものだ。
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