タイトル通り、かのんの幼少期を書いていこうと思うが、かなり暗い内容になることが予想される。
気持ちが影響されやすい方は注意して読んで頂きたい。
今日のカウセリングで幼少期の話をする機会があった。
かのんには、2つ年上の兄がいる。
その兄は知的障害を持っていた。
かのんが5歳くらいの時、母親からある一言を言い渡される。
『あなたは、お兄ちゃんを助けるために産んだのよ。お兄ちゃんをよろしくね。』
かのんは、かのんなりにその言いつけを「役割」を一生懸命守った。
兄より目立つことをせず、親に心配をかけることは一切しないとてもとても大人しい子どもだった。
家族に元気がないと思った時は自らピエロになり、気丈に振舞った。
本当は、もっと言いたい事あったし、もっとしたいことあった。ピエロになんてなりたくなかった。
だけど『兄を守るため』必死だった。
けれど、ある日、母親からまた一言言われてしまう。
『あんた、何考えてんだかわかんない』
そりゃそうである。自分が言いたいこと、自分がしたいこと、全て押さえ込んできたのだから。
そもそも『自分』がなかったのだから。
人は本来、幼少期に『自分』を軸にして生活をする。『自分がしたいこと』『自分が言いたいこと』をするのである。その中で、『自我』を形成していく。
けれど、かのんはそれが出来なかった。
『兄を守る』という役割を『演じる』ことでしたか幼少期を過ごせなかった。
そして、いつしか『自分』が消滅していった。
かのんは今、自分が何を言いたいのか、自分が何をしたいのか、『自分』が何なのかを探している途中である。
そのために、カウセリングは必要不可欠なのだろう。
その中で少しずつ、長い間『演じてきた』『役』を降りたいと思う。
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