狩野川の鮎の生態
狩野川の鮎の産卵時期は10月初めから12月末くらいまでです。
生まれた卵は18日から20日くらいで孵化し、海に下ります。
約3か月海で過ごし、成長し、川の水温と海水温が同じくらいになる頃、川を上り始めます。
上り始めてから約2か月で湯ヶ島まで到達します。その鮎が、到達してから釣れるようになるには、また3か月くらいかかります。
遡上した鮎が釣れるには、水温や環境の違いにより多少前後があるとしても、上り始めてから5か月かかり、7月の初めからということになります。
狩野川はそれまでの期間を放流の魚でまかなっています。放流する人口産の鮎は通常10g前後の鮎です。
この人口産の鮎は1か月半から2か月くらいの期間で50g~60gに育ちます。
解禁日にその大きさの鮎が釣れるように、逆算して放流の時期を決めています。
ただし、これも水温や環境によって多少かわります。
狩野川漁業協同組合 組合長 植田正光
鮎釣りをされている皆さんはご存じの事と思いますが、管理者個人的には漁協の仕事をする前までは、鮎が卵からかえった後に一度海に出て又川を上ってくることも、鮎が1年魚だという事も知りませんでした。遡上する川も鮭のように生まれた川とも決まっていません。その年の魚は、自然に任せなくてはなりません。そこで漁協では、役員たちが年ごとに協議し、放流をしてまかなっています。漁協の活動や魚の話も話題にしていきたいと思います。少しでも興味を持つ方が増えてくれると嬉しいです。