狩野川漁協・最新河川情報ブログ

狩野川漁業協同組合のブログです。
伊豆・狩野川の河川状況を逐次お伝えしてまいります。

狩野川の鮎の生態の話

2013年02月21日 10時07分44秒 | 雑談

狩野川の鮎の生態

狩野川の鮎の産卵時期は10月初めから12月末くらいまでです。

生まれた卵は18日から20日くらいで孵化し、海に下ります。

約3か月海で過ごし、成長し、川の水温と海水温が同じくらいになる頃、川を上り始めます。

上り始めてから約2か月で湯ヶ島まで到達します。その鮎が、到達してから釣れるようになるには、また3か月らいかかります。

遡上した鮎が釣れるには、水温や環境の違いにより多少前後があるとしても、上り始めてから5か月かかり、7月の初めからということになります。

狩野川はそれまでの期間を放流の魚でまかなっています。放流する人口産の鮎は通常10g前後の鮎す。

この人口産の鮎は1か月半から2か月くらいの期間で50g~60gに育ちます。

解禁日にその大きさの鮎が釣れるように、逆算して放流の時期を決めています。

ただし、これも水温や環境によって多少かわります。

                               狩野川漁業協同組合 組合長 植田正光

 

 

鮎釣りをされている皆さんはご存じの事と思いますが、管理者個人的には漁協の仕事をする前までは、鮎が卵からかえった後に一度海に出て又川を上ってくることも、鮎が1年魚だという事も知りませんでした。遡上する川も鮭のように生まれた川とも決まっていません。その年の魚は、自然に任せなくてはなりません。そこで漁協では、役員たちが年ごとに協議し、放流をしてまかなっています。漁協の活動や魚の話も話題にしていきたいと思います。少しでも興味を持つ方が増えてくれると嬉しいです。