氷蒼螺雪

霜月萩による復活中心の二次創作小説サイトです。

相対性(復活*雲雀+バジル→ツナ←骸)

2007年08月16日 | リボーンパラレル小説

沢田家のつれづれ日記シリーズ


と、称して子供達を溺愛してる(笑)綱吉中心の小話になる予定です(笑)



が、ここら辺に来てちょっと路線変更しています。(苦笑)















「あぁっ、まったくもぅ~!」



綱吉の嘆き声が部屋に木霊する。





「ボンゴレっ!なんでヒバリはよくて僕は駄目なんですかぁっ!?」

「だから言ってるじゃないか!夕飯は食べて行っても良いって!」

「じゃあなんで一緒の部屋で寝させてくれないんですか!?ヒバリには許したくせに!」


「ちょっ、その前になんでヒバリさんが家に泊まった時の状況そんな克明に知ってんのさ!!」

「そんなの、盗聴器を仕掛けてたからに決まってるじゃないですか!!」


「堂々と言うなよ!!母さ~ん!警察、警察電話して~!」

「ふっ、無駄ですよ!この家の電話には警察に繋がらないよう自動的に切るよう千種に改造させましたからね!」


「いつの間にっ…!てか千種さんも嫌だったら嫌だって断ってもいいんだからね!?」


「俺は……反対した」


「ちょっと千種っ!この僕を裏切るんですか!?」



「いいから骸は黙ってて!!」

「うぐっ…!!」



「ヒバリさんっ!携帯貸してください!!」

「………」

「くっ…!卑怯ですよボンゴレ!!」

「ヒバリさんっ!!」



再度綱吉に呼ばれ、憮然とした表情の雲雀は嫌そうにしたが綱吉の迫力にしぶしぶ自分の携帯を綱吉に手渡した。


「……はい」


「ありがとうございます!…すいません、警察ですかっ!?」


「ボンゴレの薄情者~!!」




沢田家のご近所中に骸の勘違いも甚だしい叫び声が響き渡った。



(いつもの事なので皆さんスルーで)









「ねぇ、あれ何時終わるの?」




その後雲雀は離れた場所で言い合う二人を疲れたように観察しながら隣りにいるバジルに話しかける。


「えぇ、まぁ…第三者の介入が無いか綱吉殿がキレるかしないと無理ですね」


バジルは苦笑しながらも慣れているのか平然としていた。



「あれじゃ最初の話からずれてる事も気付いて無いんじゃない?」

「そうですね」

「それで?何が原因でああなってる訳?」



呆れたように見つめる先では骸が無理やり雲雀の携帯を綱吉の手から奪い勢い余ってそのまま破壊している。



「…後で弁償請求するか」



もちろん請求先は骸の保護先…ボンゴレこと綱吉だ。


そして更に綱吉が請求する最終地点はバジルの師に当たり綱吉の父親家光である事を知っているバジルは苦笑しながら問い掛けに答える。



「どうやら骸殿が綱吉殿の部屋で寝た事が無いと言いだしてああなっているみたいですよ」

「まぁ綱吉にしては妥当な判断だけどね…、と言うかアレと引き合いに出されたくは無いんだけど」


「まぁ綱吉殿はどちらかと言うと骸殿には手の掛かる子供扱いしてますからね」



かつて脱獄を幾度も繰り返した危険人物にそんな事を言えるのは綱吉だけであろうとバジルは思う。



「に…しては珍しくガードが厳しいね。さすがに貞操を狙われてるのを知ってるのかな…?」

実も蓋もない雲雀の言葉に戸惑いながらもその危険性はこの目の前の人物も当て嵌まる事に些かの不安も感じる。

そんなバジルの内心を悟ったように雲雀は不敵な笑みをバジルに向ける。




「僕は現状に満足してるからね。あのパイナップルみたいに無差別に迫らないよ」


もっとも、妙に天然な所がある綱吉にそれを理解しているとも思えないのだけれど。




ならばそんな綱吉が反応するワケは…。




「まぁ、詰まる所綱吉殿の超直感と本能による忌避行動なんでしょうね」


今度はバジルが雲雀の内心を悟ったように断言する。




「じゃあ、あのパイナップルじゃないけど、僕と六道の違いって?」



僕もその条件とやらに引っ掛かるはずなんだけど?とあっけらかんと認められてもバジルの頭痛の種が増えるばかりである。



「雲雀殿は…綱吉殿に無意識に信じられているのでしょう。…骸殿はいくら子供扱いしてようと黒曜での出来事は綱吉殿にとってなかなか忘れらない事件だったようですから…」


それがネックになっているのでは、とバジルは推測していた。




「ふ~ん、まぁ今はそれでも良いけど、そういう意味で警戒されてるんなら骸も侮れないかな」


あなたも十分侮れません、との言葉を飲み込みバジルは苦笑いするしかない。



雲雀はいい加減キレ出した綱吉としつこい骸を眺めもう飽きたとばかりに居間から移動しようとする。


踵を返す雲雀をバジルは目で追うと、雲雀が突然その足を止め、バジルに視線を寄越す。




「そう言う訳だから。君も油断しない方がいいよ」



バジルは言われた言葉にきょとんとなるが、一瞬後にはそれは苦笑に変わっていた。






言いたい事は言い終わったとばかりにもうこちらを見ようともしない雲雀。





・・・つまり彼は自分にまで宣戦布告をして来たのだ。





今一番沢田綱吉に近い場にいる自分に。





さすがだ、とバジルは妙に関心してしまいくすりと笑ってしまう。





ふと見るとハイパーモードになった綱吉が骸を沈めていた所だった。








それを眺めながらこんな生温い穏やかな空間が何時までも続けば良いのに…、とつい願ってしまうバジルだった。










骸と綱吉の関係はこんな感じ。雲雀とバジルはお互い許容はしてるけど、譲れないものは譲れない感じで(笑)





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