※初書きぬらりひょんです。リクオ(昼)独白。少し暗いのでご注意ください! . . . 本文を読む
※籠鳥十題 現在3作完遂中。
独占欲とか支配欲をテーマにした御題で、(所詮霜月が書くんで温いですが(笑))ジャンルばらばらです。
御題は「群青三メートル手前」様からお借りいたしました。
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九澄大賀。
今年入学してきた一年であり、一年でありながらゴールドプレートを持つこの私立聖凪高校始まって以来の実力者。
その力は彼が基本的に『魔法は常日頃から使うものではない』と豪語しているせいで、あまり目にする事はない。
彼が校長の推薦の元この生徒会魔法執行部に入部してからも毎日何がしかの魔法がらみのトラブルの対処にあたりながらも一度と足りとして魔法を使う姿を見せなかった事からも、頑なな彼の意思 . . . 本文を読む
ひゅう、ひゅう…と。比較的規則正しい寝息が子供の健康状態が最悪を脱している事を教えてくれ
ていた。
雀をこんな状態にしたのは疑うべきもなくこの自分。
けれどそれがどうしようもなく嬉しく思ってしまうのも、また事実。
そんな感情を綯い交ぜにしてそろり、と深い眠りにいる筈の雀の寝顔を観察する。
荒れ放題の肌と唇。
目許は散々泣いたのか赤く腫れぼったくなっていた。
それを手の甲で擦ってやる . . . 本文を読む
ざらついた感触が残る粗紙に今日の分の取材をまとめて書き綴る。
ざらついた紙が墨を吸った筆先を狂わせるが草案の段階にそんな上等な紙は使えまい。
初めは悪戦苦闘していたその筆遣いにもようやく慣れ今ではなんとか人様に見せられるようになった文字を書き連ねていく。
けれど書くごとから端々に墨か滲み掠れ、白い紙面に歪を残して行く。
それを見て雀はまるで今の自分を見ているようだ、と微かに自嘲する。
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「これでシンちゃんに会えるんだよね?」
ぼそりと呟くグンマにキンタローはその心情を慮って声を掛ける。
「あまり、深く考えるな、グンマ」
「僕は・・・・わがままなんだよ、キンちゃん」
どこか目線を暈しながら独り言のようにグンマの独白は続く。
「だから・・・、迎えに行きたいけど行きたくは無いんだ」
「・・・それは・・・、シンタローに拒否されることを恐れてか?」
容赦なく断 . . . 本文を読む