足の健康について

2013年05月09日 | run
米国国立衛生研究所のニュースレターからの転載です。

さらっと読み流して下さい。

吾輩としては、四股を踏む際に「自然に」足指で地面を掴むのが有益かな、と考えています。
日本の智慧ですね。

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しっかりとした基盤の上に立つ:足の健康について

 足(訳者注:足関節から先を指します)はとても小さい部位であるが、全体重を支える役割を担っている。時には大きな故障を起こすこともありうる。なので、足には充分注意を払うべきである。

 Hebrew SeniorLifeの加齢研究所で足の障害を研究しているMarian T. Hannan博士は「足は全く尊敬されていない。いわば、人体におけるRodney Dangerfield(アメリカのコメディアン。キャッチフレーズは「私は全く尊敬されていない!」)みたいなものだ」と語る。

 一歩を踏み出すという動作は、骨/筋肉/腱/靭帯から構成される複雑なネットワークの働きによるものである。その複雑さと前体重を支えるという役割が故に、足には傷害が発生しやすい。よく見られる傷害は
・骨折
・関節炎
・足底筋膜炎
である。

 それらの傷害を治療しないまま放置していれば、どんどん悪化する。また、足の痛みは、人間にとって最も基本的な動作である歩行動作を阻害し得る。脚部の痛みによって歩き方が変われば、膝/股関節/腰部にも痛みが発生することがある。このように問題はどんどん悪化し、最終的には行動が制限され、生活の質(QOL)も影響を受ける。

 足の痛み/しびれ(無感覚)の原因は複数ある。スポーツなどの運動によって足を怪我したり感覚を失ったりする。特に、運動のやり過ぎ/ウォームアップの省略・手抜きによっても、足の痛み/感覚を失う怪我を招いたりする。

 肥満=足に対する余計なストレス、である。また、靴などの履物が足にフィットしない
というのも、足で発生する問題について普遍的に見られる原因である。

 足とは一見関係が無いような健康上の問題も、足に影響を及ぼすことがある。足で触感が失われるというのは、重大な病気=糖尿病/神経障害の兆候でもある。足の触感が失われた/足の痛みが酷い/足に問題が突然発生した/足を休める・市販薬を摂取するなどの簡単な対処をしても改善しない、という場合は医師の診断を受けるべきである。

 Hannan博士は「幸いなことに、足部の故障の大半は解決/対処可能である。まず最初にすべきことは、故障自体を認知し、記録を取り、故障の発生パターンがあるかどうかを確認することである。いつそのような痛み/しびれ(無感覚)が発生するかがわかれば、それを意思に伝える」と語る。

 歩き方も足に影響を及ぼす。歩き方は、部分的には遺伝によって決定される。Hannan博士は「足の形状だけでなく、歩き方も遺伝によって決定される」と語る。ただ、歩き方は、訓練/履物・インソール等の選択によって修正可能である。

 履き心地の良い、足にぴったりフィットした靴を履くことで、足の健康状態は良好に維持され得る。また、足(特に足指の間)を定期的に洗い、清潔な靴下を履き、靴もローテーションを組んで履く(乾燥させる為)等も実践すること。

 Hannan博士は「足は動かせば動かす程、血行が良くなる。これは足の健康状態を良好に保つ為に重要である」と語る。

 足の運動としては、歩行が最も優れている。また、特別な運動をさせることも良い。例えば、椅子に座って足首を回したり、裸足になって足指でグッパーしたり、といったことである。そうすることで、足の筋肉がストレッチされると共に筋力が強化され、バランス能力が向上する。

 時には、他人の足を見ることも大いに役立つ。Hannan博士は「今後、医師らは足にもっと注目するようになるだろう」と予言している。
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