奏~かなでうた~詩

自作詩を書いています。自分の心と向き合いながら。

星と生きる宿命-さだめ-

2013-04-20 | 心詩~こころうた・世
この恐怖からは
決して逃れられない
この星に生きるかぎり
拒むことはできない

今日 誰の足元に
明日 誰の頭上に
それは降り立ち
かけがえないものを
奪ってゆくのか


祈っても届かない
そのものには
心などないのだから

何億年
繰り返されてきた
終焉と再生

その狭間に
私たちはいる
ただ それだけのこと


浅はかな人類が
築いた砂の城は
危うい大地の上で
儚く崩れ去る

どれだけ抗おうと
太刀打ちなどできない
巨大すぎる力の前に


やがて誰もいなくなり
幾度目かの再生が始まる──