陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」
さる、令和5年(2023年)10月30日 (月) プラザノースに於いて 陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」の第4回目 を行いました。
手回しろくろで形を作り色付けをして「盆栽鉢」を作り、基本を学びながら植替えをして、自分だけのマイ盆栽に挑戦!
陶芸3回、盆栽1回の4回連続講座です。
盆栽は「長寿梅」「真柏」の2種からお選びいただきました。
私は今回のみの講師でした。
詳細はこちらから
大変公開が遅くなり 申し訳ございません。
長寿梅のこれからの育て方。
水やり
皆さん、初心者ということで 少し大きめの鉢を使いました。
土も赤玉土(硬質)を使い、比較的粒の細かすぎないサイズを使いました。
陽当たりがよく、風通しの良い屋外(屋内に置くのは飾るときのみ)に置くならば
晴れていれば毎日一回。
曇りならば2日に一回程度。
陽当たりがそれほど良くない場所であれば、2日に一回。 天気が良くなければ3回に一回。
苔をはらずに赤玉土が見えるところを見て しっかり濡れているのなら 1日水やりを遅らせるように。
霜が降り始めて2~3回 寒さを感じ取らせた後に 直接霜が当たらない場所に移動します。
この場合でも、屋内ではなく 屋外のやや暖かな場所 程度にしてください。
花が咲いたら 種がならないよう 早めに取り除く。
取り忘れるこんなに大きくなります。
肥料
今回植え替えをしました。 ひと月は肥料なし。 12月の初めころ一回 油粕 小粒で1粒程度。
冬は肥料なし。 3月の中旬頃 再開します。(月に1っ回程度梅雨に入るまで)
梅雨に入ったら肥料は取り除きます。
真夏は肥料は与えず、9月下旬から 霜が降りるまで続けます。
剪定
枝が10cm~15cm伸びてきたら 葉を元から2~3枚残して 剪定する。
根元、枝元から出てくる枝(ヤゴ芽)の場合は 生やさず、根元から切り取る。
早く伸ばしたいところは2~3枚のところを 5~6枚程度長めに残す。
花は終わったら早めに種を残さぬよう取り除く。
次の植え替えは2年後くらい
長寿梅の特徴
盆栽としての歴史はまだ浅く おそらく100年を超えるものは まだないと思われます。
しどみ、草ボケ の 突然変異種? で 葉が大きくなり花も大きいのがボケに
葉が小さく、花も小さくなったものが長寿梅になったようです。
長寿梅には 白花(ボケと同じで春先しか咲かない) 赤花があります。
赤花も 葉が大きめで花も大きめ(複数回咲くものと、春先しか咲かぬもの) と 花が小さく四季咲き の種類が存在します。
今回使用した長寿梅は 葉、花が小さく 四季咲き 肌が早く荒れる 方の物です。
挿し木から15年ほどで幹肌が荒れ始めます。しかし太るのは非常に遅い。
日照を好むので 水の乾きが比較的早い。 肥料も 水さえ間に合えば 真夏でも可能なほど(初心者はおやめください)
春から剪定せず枝を伸ばせば30cmを越えますが、ほかの枝や幹の栄養まで引っ張てしまうので、15cmを越えたころには必ず剪定する。
もともと多幹になりやすいので、根元から出てくるヤゴ芽はなるべく早めに取り除く。(株立ち状にするとしても いっぺんに伸ばさないようにする)
長寿梅は 水切れでも、肥料過多でも、急に熱くなったり、寒くなっても 簡単に葉を落とします。
松の種類の盆栽では 水切れの場合、だいたい10日程度過ぎないと葉色の変化に気が付きません。
その点、長寿梅は 葉っぱが その日のうちに 落ちます。
モミジ、ケヤキ、カエデもその日のうちに葉を落としますが、葉のサイズが大きい種類ほど体力を落とします。
長寿梅の葉は小さいので 体力低下は ほんの少しで済むので、1年に4,5回落としても 早く気が付くという点で 初心者向きの盆栽とも言えます。
葉が落ちると 根の水の吸い上げも低下します。 肥料は取り除き 鉢が乾かなければ 水やりのサイクルを遅くしてください。
ケヤキ、カエデ、モミジでは そのあと日陰に移動する必要がありますが、長寿梅はそのまま陽当たりに置き続けることが出来ます。 したがって 根の回復も早いということになります。
【真柏について】
真柏は、高い山のガケなどに生えているとっても丈夫な種類の木です。
今回皆さんが作ったのは、新潟(にいがた)県の糸魚川(いといがわ)が流れる明星岳(みょうじょうだけ)という場所にはえていた木から枝をとって育てたものです。
【水のあたえ方】
基本は、表面の土がかわいたら(色が変わるよ)、葉の上から全体的に、鉢の底から水が
出てくるまでしっかりとかける。
〈冬〉2~3日に1回
〈春〉1日1回 (朝か夕)
〈夏〉朝と夕の1日2回
〈秋〉1日1回 (朝か夕) ※ 10月~
※もし、夏の間に旅行などで留守にするときは、2~3日までなら鉢の高さの半分くらいまで水につけて、日かげに置く。
【置く所】
外のなるべく西日があたらない所。
1日3時間以上日光があたる所がよい。
※どうしても西日が強くあたる所に長く置く場合は、鉢の下にタオルなどをしく。
【ひりょう】
春(3月~6月)
夏と真冬はあたえない!
秋(9月末~11月くらいまで)
【芽つみ】
なるべくハサミを使わないで、指の腹で新芽をつまむ。
9月ころまで、新芽が伸びているのに気がついたら、そのたびにつまむと、盆栽がボサボサにならない。
5月 シンパクの芽積み、剪定
真柏の芽摘み 剪定 その2
参考までに
大宮盆栽美術館にて「盆栽実技」 「真柏の針金掛け」の回
さる、令和5年(2023年)10月30日 (月) プラザノースに於いて 陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」の第4回目 を行いました。
手回しろくろで形を作り色付けをして「盆栽鉢」を作り、基本を学びながら植替えをして、自分だけのマイ盆栽に挑戦!
陶芸3回、盆栽1回の4回連続講座です。
盆栽は「長寿梅」「真柏」の2種からお選びいただきました。
私は今回のみの講師でした。
詳細はこちらから
大変公開が遅くなり 申し訳ございません。
長寿梅のこれからの育て方。
水やり
皆さん、初心者ということで 少し大きめの鉢を使いました。
土も赤玉土(硬質)を使い、比較的粒の細かすぎないサイズを使いました。
陽当たりがよく、風通しの良い屋外(屋内に置くのは飾るときのみ)に置くならば
晴れていれば毎日一回。
曇りならば2日に一回程度。
陽当たりがそれほど良くない場所であれば、2日に一回。 天気が良くなければ3回に一回。
苔をはらずに赤玉土が見えるところを見て しっかり濡れているのなら 1日水やりを遅らせるように。
霜が降り始めて2~3回 寒さを感じ取らせた後に 直接霜が当たらない場所に移動します。
この場合でも、屋内ではなく 屋外のやや暖かな場所 程度にしてください。
花が咲いたら 種がならないよう 早めに取り除く。
取り忘れるこんなに大きくなります。
肥料
今回植え替えをしました。 ひと月は肥料なし。 12月の初めころ一回 油粕 小粒で1粒程度。
冬は肥料なし。 3月の中旬頃 再開します。(月に1っ回程度梅雨に入るまで)
梅雨に入ったら肥料は取り除きます。
真夏は肥料は与えず、9月下旬から 霜が降りるまで続けます。
剪定
枝が10cm~15cm伸びてきたら 葉を元から2~3枚残して 剪定する。
根元、枝元から出てくる枝(ヤゴ芽)の場合は 生やさず、根元から切り取る。
早く伸ばしたいところは2~3枚のところを 5~6枚程度長めに残す。
花は終わったら早めに種を残さぬよう取り除く。
次の植え替えは2年後くらい
長寿梅の特徴
盆栽としての歴史はまだ浅く おそらく100年を超えるものは まだないと思われます。
しどみ、草ボケ の 突然変異種? で 葉が大きくなり花も大きいのがボケに
葉が小さく、花も小さくなったものが長寿梅になったようです。
長寿梅には 白花(ボケと同じで春先しか咲かない) 赤花があります。
赤花も 葉が大きめで花も大きめ(複数回咲くものと、春先しか咲かぬもの) と 花が小さく四季咲き の種類が存在します。
今回使用した長寿梅は 葉、花が小さく 四季咲き 肌が早く荒れる 方の物です。
挿し木から15年ほどで幹肌が荒れ始めます。しかし太るのは非常に遅い。
日照を好むので 水の乾きが比較的早い。 肥料も 水さえ間に合えば 真夏でも可能なほど(初心者はおやめください)
春から剪定せず枝を伸ばせば30cmを越えますが、ほかの枝や幹の栄養まで引っ張てしまうので、15cmを越えたころには必ず剪定する。
もともと多幹になりやすいので、根元から出てくるヤゴ芽はなるべく早めに取り除く。(株立ち状にするとしても いっぺんに伸ばさないようにする)
長寿梅は 水切れでも、肥料過多でも、急に熱くなったり、寒くなっても 簡単に葉を落とします。
松の種類の盆栽では 水切れの場合、だいたい10日程度過ぎないと葉色の変化に気が付きません。
その点、長寿梅は 葉っぱが その日のうちに 落ちます。
モミジ、ケヤキ、カエデもその日のうちに葉を落としますが、葉のサイズが大きい種類ほど体力を落とします。
長寿梅の葉は小さいので 体力低下は ほんの少しで済むので、1年に4,5回落としても 早く気が付くという点で 初心者向きの盆栽とも言えます。
葉が落ちると 根の水の吸い上げも低下します。 肥料は取り除き 鉢が乾かなければ 水やりのサイクルを遅くしてください。
ケヤキ、カエデ、モミジでは そのあと日陰に移動する必要がありますが、長寿梅はそのまま陽当たりに置き続けることが出来ます。 したがって 根の回復も早いということになります。
【真柏について】
真柏は、高い山のガケなどに生えているとっても丈夫な種類の木です。
今回皆さんが作ったのは、新潟(にいがた)県の糸魚川(いといがわ)が流れる明星岳(みょうじょうだけ)という場所にはえていた木から枝をとって育てたものです。
【水のあたえ方】
基本は、表面の土がかわいたら(色が変わるよ)、葉の上から全体的に、鉢の底から水が
出てくるまでしっかりとかける。
〈冬〉2~3日に1回
〈春〉1日1回 (朝か夕)
〈夏〉朝と夕の1日2回
〈秋〉1日1回 (朝か夕) ※ 10月~
※もし、夏の間に旅行などで留守にするときは、2~3日までなら鉢の高さの半分くらいまで水につけて、日かげに置く。
【置く所】
外のなるべく西日があたらない所。
1日3時間以上日光があたる所がよい。
※どうしても西日が強くあたる所に長く置く場合は、鉢の下にタオルなどをしく。
【ひりょう】
春(3月~6月)
夏と真冬はあたえない!
秋(9月末~11月くらいまで)
【芽つみ】
なるべくハサミを使わないで、指の腹で新芽をつまむ。
9月ころまで、新芽が伸びているのに気がついたら、そのたびにつまむと、盆栽がボサボサにならない。
5月 シンパクの芽積み、剪定
真柏の芽摘み 剪定 その2
参考までに
大宮盆栽美術館にて「盆栽実技」 「真柏の針金掛け」の回