植物を育てています

盆栽の手入れをしながら感じたことをお話ししようと思います

姫リンゴの花

2023-03-29 22:02:35 | 日々の中から
姫リンゴが咲き始めました。

今年は、例年より 開花が早いようです。






ヒメリンゴ バラ科 リンゴ属

ネットで調べて 初めて知ったのですが、食用があるそうです。
今から40年ほど前。盆栽園の弟子だったころ、3時のおやつに食べたことがありましたが、渋くておいしくなっかった思いでしかありません。




この姫リンゴは 群馬県桐生市のお客様から頂いた鉢です。 樹齢は55年以上です。


手入れをさせはじめていただいてから そろそろ40年になります。

7年くらい前、ほとんど枯れそうになって その際に私が引き揚げてきた鉢ですが、

なんとか 復活?しました。



太さは少しは太ったようですが、鉢は40年前の鉢から二周りくらい大きくしただけです。
(普通ならば日本酒の一升瓶くらいになってもおかしくない)


40年の間だけでも この盆栽の危機は何度もあり、

5~7年に一度くらいは夏に葉がなくなるほどの水切れを経験しています。

そういった際の後 太い枝までが枯れて、とうとう幹まで枯れる事態のなりました。

現在の幹は もともと下の方の太い枝だったものを 幹に建て替えしました。

しかし 幹の傷は とうとう根本まできて 大きな傷となりました。







現在は だいぶ埋まってきましたが それでも まだ ふさがるには

まだ 当分時間が かかりそうです。


枯死しかけたのは 一度や2度ではありませんが、何度も復活しています。

幹本体 の 枯死は重篤で 「今回こそはダメかな」 と思いましたが、

残った枝を伸ばして、実を成らせぬようにして なんとか 枯死を免れました。

しかし 形としては どうにもならなかったのですが、どうにか 現在の形となりました。


「盆栽のかたち」としては「難あり」ですが 母が現在お世話になっているホームの玄関先に

飾らせてもらいました。 



盆栽講座 湖上の舞(富士桜)

2023-03-23 16:48:52 | Weblog


画像は「湖上の舞」



2023年3月21日 さいたま市 盆栽美術館に於いて 富士桜の種類である「湖上の舞」という品種の
初心者むけ盆栽講座を行いました。

残念ながら 撮影している暇がなく、画像がほとんどありません。




湖上の舞  今回の素材





バラ科サクラ亜科サクラ属 雲龍性(自然に枝がジグザグになる)の富士桜の品種。
耐寒性の落葉高木 花は一重。





今回の完成図



みずやり

水は好む、土の表面が乾いたらたっぷりやる。







今回の完成図




置き場

春・秋 日照を好むので 日当たりの良い風通しのよいところ。

夏 真夏は西日が当たりにくい場所を選ぶ、または日よけを考えます。

冬 軒下などの直接 霜に当たらないように。(葉が落ちて4,5日経ってから移動する)

移動の際は 雨の日、曇りの日を選ぶ。



肥料 

真冬、真夏は お休み。 3月~12月 (梅雨時は肥料を外す) ひと月に1回程度。




剪定

花後新芽が出てきたときに なるべく短くする。

5月下旬~6月初めまで とする。

その後は葉が落ちるまで(12月ごろ)剪定はしない。(ヤゴ芽、土用芽はいつでも落とせる)

こちらも 桜の剪定(ミドリサクラ) ご覧ください


植え替え

2年に一度くらい。 花後に行う。



病害虫

アブラムシ 毛虫 

発見次第 ホームセンターなどで売っている 「バラ用」の消毒薬などを用います。

朝か夕方 日差しの弱い、気温の低い時に。 かつ 葉の裏側にかかるように。






こちらは 「ミドリ桜」(一昨年に かんたん盆栽講座の材料として皆さんと作りました。)



プラザノースにて「梅の寄せ植え」かんたん盆栽講座

2023-03-23 16:17:44 | Weblog


大変遅くなりましたが、2022年12月7日

さいたま市 プラザノースにて かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植え」の回を行いました。

繰り返しになりますので 以前の かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」を見てください。





会場の雰囲気




今回は トクサ を使ってみました。 あとはいつもと同じ材料を使いました。



後ろ側にすらっとしているのが トクサ です。



今回は 化粧砂 富士砂のみ。
























皆さん、無事に花は鑑賞できたでしょうか?


これからの管理については 花後の 梅の剪定、植え替え を ご覧ください。

または 梅の剪定 も よろしければ。


公開が大変遅くなってしまい すみませんでした。


思いのまま(梅)の花

2023-03-09 21:27:26 | Weblog
盆栽になっている梅の木というと。


よく園芸店などで見かけるのが、 冬至梅 白 一重 他の梅よりの早く咲き始める。(下の画像、左側)



寒紅梅 赤 一重(おしべは赤くはない)(上の画像、右側)















盆栽展で見かけるのが 野梅 白 一重








緋梅 赤一重、おしべも赤い


















鉢で育てるのが ちょっと難しい 「おもいのまま」
八重咲き 咲き分け



一本の木で 白、赤咲き分ける。






花はよく咲くので、問題はないのですが、

梅は剪定の時期が限られるので、大きさを維持するためには 
剪定をしっかり行わなければなりません。

良く咲いてくれるのは、良いのですが、新芽の芽持ちが悪く、
どうしても伸びた枝の先っぽにしかしっかりした新芽 が付かないのです。

そのため、咲かせるためには 輪郭がだんだんと大きくなってしまうので、

「おもいのまま」には出来ず、「なんで 思いのまま にならない梅だ。」と 若いころは思いました。


還暦を過ぎて やっと 名は体を表す とか 言いますが 得てして 逆なのだ。 なあんて。


 花を見て やっと 大人の仲間入りができた?  のかな? と。