植物を育てています

盆栽の手入れをしながら感じたことをお話ししようと思います

初心者向け 盆栽講座

2024-04-18 23:13:19 | Weblog
ヤマモミジ 寄せ植え 作り。







上の鉢が こうなりました。





こちらも



とりあえず、鉢の上にのせて、イメージを確認します。






このように 出来上がりました。(反対向きになっています)

剪定のため 一番背の高い木が葉っぱがありませんが、すぐに出そろいます。

場合によっては こんな感じになることも ありますが、後日きれいに葉っぱはそろいます。








植える鉢によっては 雰囲気も変わります。













こちらは、少しだけ 傾けて 植えました。








植え替えてから2年ぐらいたった鉢

素材が少し違うものですが、2年経って幹が太くなりました。

御殿場桜の花

2024-04-12 19:57:31 | Weblog
2024年3月 盆栽教室で御殿場桜を作りました。

生徒さんからの咲いた時の作品が届きました。



























沢山のつぼみが付いていたので、鉢に植える時には 剪定が出来なかったので(つぼみが減ってしまうため) 花後、出来る限り サクランボは減らし(2,3対程度にしましょう) 各々の枝を切り詰めましょう。

また、この種類は 挿し木が可能。 土鉢などに 剪定した枝を挿し木にしても 良いと思います。

植え替え後、ひと月経過したら 肥料を与えましょう。

皆さん 花を楽しんだ後も、引き続きお大事に。

陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」

2023-12-19 23:18:29 | Weblog
陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」


さる、令和5年(2023年)10月30日 (月) プラザノースに於いて 陶芸+盆栽「手作り鉢で盆栽に挑戦しよう!」の第4回目 を行いました。




手回しろくろで形を作り色付けをして「盆栽鉢」を作り、基本を学びながら植替えをして、自分だけのマイ盆栽に挑戦!

陶芸3回、盆栽1回の4回連続講座です。

盆栽は「長寿梅」「真柏」の2種からお選びいただきました。


私は今回のみの講師でした。



詳細はこちらから


大変公開が遅くなり 申し訳ございません。






長寿梅のこれからの育て方




水やり

皆さん、初心者ということで 少し大きめの鉢を使いました。
土も赤玉土(硬質)を使い、比較的粒の細かすぎないサイズを使いました。

陽当たりがよく、風通しの良い屋外(屋内に置くのは飾るときのみ)に置くならば 
晴れていれば毎日一回。

曇りならば2日に一回程度。

陽当たりがそれほど良くない場所であれば、2日に一回。 天気が良くなければ3回に一回。

苔をはらずに赤玉土が見えるところを見て しっかり濡れているのなら 1日水やりを遅らせるように。



霜が降り始めて2~3回 寒さを感じ取らせた後に 直接霜が当たらない場所に移動します。
この場合でも、屋内ではなく 屋外のやや暖かな場所 程度にしてください。




花が咲いたら  種がならないよう 早めに取り除く



取り忘れるこんなに大きくなります。








肥料


 今回植え替えをしました。 ひと月は肥料なし。 12月の初めころ一回 油粕 小粒で1粒程度。

冬は肥料なし。 3月の中旬頃 再開します。(月に1っ回程度梅雨に入るまで)

梅雨に入ったら肥料は取り除きます。

真夏は肥料は与えず、9月下旬から 霜が降りるまで続けます。


剪定

枝が10cm~15cm伸びてきたら 葉を元から2~3枚残して 剪定する。

根元、枝元から出てくる枝(ヤゴ芽)の場合は 生やさず、根元から切り取る。

早く伸ばしたいところは2~3枚のところを 5~6枚程度長めに残す。


花は終わったら早めに種を残さぬよう取り除く。



次の植え替えは2年後くらい








長寿梅の特徴

盆栽としての歴史はまだ浅く おそらく100年を超えるものは まだないと思われます。

しどみ、草ボケ の 突然変異種? で 葉が大きくなり花も大きいのがボケに
葉が小さく、花も小さくなったものが長寿梅になったようです。

長寿梅には 白花(ボケと同じで春先しか咲かない) 赤花があります。

赤花も 葉が大きめで花も大きめ(複数回咲くものと、春先しか咲かぬもの)  と 花が小さく四季咲き の種類が存在します。


今回使用した長寿梅は 葉、花が小さく 四季咲き 肌が早く荒れる 方の物です。
挿し木から15年ほどで幹肌が荒れ始めます。しかし太るのは非常に遅い。

日照を好むので 水の乾きが比較的早い。 肥料も 水さえ間に合えば 真夏でも可能なほど(初心者はおやめください) 

春から剪定せず枝を伸ばせば30cmを越えますが、ほかの枝や幹の栄養まで引っ張てしまうので、15cmを越えたころには必ず剪定する。

もともと多幹になりやすいので、根元から出てくるヤゴ芽はなるべく早めに取り除く。(株立ち状にするとしても いっぺんに伸ばさないようにする)


長寿梅は 水切れでも、肥料過多でも、急に熱くなったり、寒くなっても 簡単に葉を落とします。
松の種類の盆栽では 水切れの場合、だいたい10日程度過ぎないと葉色の変化に気が付きません。

その点、長寿梅は 葉っぱが その日のうちに 落ちます。 
モミジ、ケヤキ、カエデもその日のうちに葉を落としますが、葉のサイズが大きい種類ほど体力を落とします。
長寿梅の葉は小さいので 体力低下は ほんの少しで済むので、1年に4,5回落としても 早く気が付くという点で 初心者向きの盆栽とも言えます。

葉が落ちると 根の水の吸い上げも低下します。 肥料は取り除き 鉢が乾かなければ 水やりのサイクルを遅くしてください。

ケヤキ、カエデ、モミジでは そのあと日陰に移動する必要がありますが、長寿梅はそのまま陽当たりに置き続けることが出来ます。 したがって 根の回復も早いということになります。





【真柏について】


   真柏は、高い山のガケなどに生えているとっても丈夫な種類の木です。

   今回皆さんが作ったのは、新潟(にいがた)県の糸魚川(いといがわ)が流れる明星岳(みょうじょうだけ)という場所にはえていた木から枝をとって育てたものです。




【水のあたえ方】


   基本は、表面の土がかわいたら(色が変わるよ)、葉の上から全体的に、鉢の底から水が
出てくるまでしっかりとかける。


〈冬〉2~3日に1回

〈春〉1日1回 (朝か夕)

〈夏〉朝と夕の1日2回

〈秋〉1日1回 (朝か夕) ※ 10月~

※もし、夏の間に旅行などで留守にするときは、2~3日までなら鉢の高さの半分くらいまで水につけて、日かげに置く。




【置く所】


   外のなるべく西日があたらない所。
   1日3時間以上日光があたる所がよい。

※どうしても西日が強くあたる所に長く置く場合は、鉢の下にタオルなどをしく。



【ひりょう】


   春(3月~6月)
夏と真冬はあたえない!
   秋(9月末~11月くらいまで)

      

【芽つみ】


   なるべくハサミを使わないで、指の腹で新芽をつまむ。
   9月ころまで、新芽が伸びているのに気がついたら、そのたびにつまむと、盆栽がボサボサにならない。

   5月 シンパクの芽積み、剪定


   真柏の芽摘み 剪定 その2







 参考までに

  大宮盆栽美術館にて「盆栽実技」 「真柏の針金掛け」の回




大宮盆栽美術館めぐりと梅の寄せ植えワークショップ 2ー2

2023-12-15 09:03:45 | Weblog


大宮盆栽美術館連携事業
大宮盆栽美術館めぐりと梅の寄せ植えワークショップ 2回目

去る12月4日 月曜日 プラザノース 2階 絵画アトリエにて 「梅の寄せ植え」ワークショップを行いました。






今回の素材

左から 黒松 ナンテン おろしま笹 寒菊 冬至梅
詳細につきましてはこちらをご覧ください






まずは 一つ 見本を作りました。









盆栽は、基本的に 「風の方向」または「太陽の方向」を取り入れます。
つまり「流れ」を作ります。

鉢の中いっぱいに植物を植えるのではなく、鉢の一部分に何も植わっていないところを残します。








すべての植物の根をバラバラにほぐすのではなく、そばに寄せるのに必要な部分だけをほぐしています。









底網を止め 中の植物を固定する針金も2本通しておきます。

梅の根は周りをほぐします。








だいたい、どのように植え込むか を 一度置いて確認します。
梅が一番大きいので 流れや雰囲気をどうするかを先ず決めます。





根を崩さない状態だと、いっぱいですね。
しかし、おおよその 雰囲気はつかめます。

ちゃんと覚えておく必要はありますが。
















この梅のどこから見たらよいかを検討中。







植え終わったところで 一度しっかり水をやります。

そのあと 苔張り。 鉢全面に貼るのではなく、少し残します。














最後に砂を乗せる。






この後 しっかり砂を押さえます。





皆さんの完成品



































皆さんの画像を掲載するのが遅れて すみませんでした。

ほとんどの方が 初めての盆栽。 お疲れさまでした。

無事にお正月に鑑賞出来て、なおかつ 無事に育ってくれることを祈ります。



詳しい材料の種類  今後の育て方などは こちらを参考にしてください


参考になるかどうか、わかりませんが、「松竹梅」関連で 大宮盆栽美術館にて「盆栽実技」 「松竹梅を作る」回 も よろしければどうぞ。


大宮盆栽美術館めぐりと梅の寄せ植えワークショップ 2ー1

2023-12-14 22:24:07 | Weblog
大宮盆栽美術館連携事業
大宮盆栽美術館めぐりと梅の寄せ植えワークショップ

去る 11/27(月)、12/4(月)   1回目は13:30~15:00 2回目は13:30~16:00

一回目はさいたま市大宮盆栽美術館 見学。二回目はプラザノース 講座室にて 梅の寄せ植え ワークショップを行いました。

なお、画像には人物が特定できないようぼかしを入れていますが、こういう分野は得意ではなく多少お見苦しいかもしれませんが、お許しください。

ご参加の皆様、削除依頼は連絡いただければ、早めに対応いたします。




11月27日 月曜日 一回目 大宮盆栽美術館めぐり 



美術館に入ってすぐのところを飾っていたのは 

樹種 鎌柄(カマツカ)  バラ科  推定樹齢 60年




木が丈夫なところから鎌の柄に使われたことから この名前が付いたといわれております。

5月中旬 白い花が咲き 秋には赤い実がなります。

推定樹齢とは おおよその木の樹齢となります。

このカマツカは ほぼ実生(種から発芽した植物)より間もなくから人が盆栽として育ててきたものと思われます。
樹形(盆栽の形の定義) は 半懸崖 と言う樹形となります。 懸崖 は鉢の下部分より大きくさらに下にまで枝が伸びたものをいいます。

通常カマツカは多くの幹があとからあとから出てくるので、このように一本の幹だけで育てるためには、あとから出てくる幹を(ヤゴ芽と言います)常に取り除かなければなりません。 

また、花が咲いて実がなる種類の盆栽は 初夏から秋になるまでの間 非常に水の乾きが早く 水が間に合わないと簡単に実を落としてしまいます。

植え替えも2年に一度、あけたとしても3年一度の植え替えも必要です。

おそらく、この夏 盆栽美術館では真夏は一日3回は水やりをしていたことと見受けられます。

鉢 海鼠古鏡型(ナマココキョウガタ)

   海鼠は鉢の色 古鏡型は鉢の形を意味します。この鉢の場合、数十年前の中国製と思われます。


美術館内は撮影禁止のため画像がありません。

館内の盆栽画像をご覧になりたい方は フェイスブックの「さいたま市盆栽美術館」を探してみてください。
少しさかのぼると、この時の画像も、「日暮し」も見ることが出来ます。

たまたまこの日は 床の間に 五葉松 「日暮し」が 飾ってありましたね。

画像は私からは公開できませんが、

五葉松 銘「日暮し」 推定樹齢450年 

戦前に石油で財を成した新潟の盆栽大家・中野忠太郎旧蔵。日が暮れるまで見ていても見飽きないことから、「日暮し」と名付けられた。また、表裏なく飾ることのできる樹形は、「名樹に表裏なし」の名言を生んだ。


昭和7年だか、9年の「農業世界」(?だったと思います) 5色か7色の印刷によるカラーページ(?)にも掲載されいたのを思い出されます。(当然、まだ私も、生まれていませんが) その時の記載からでしょうか?↑↑上の文章前半の記載が。

戦後 蔵者がかわり、前松竹園園主 故小出信吉さんが手入れを行っていた時代、蔓青園三代目加藤三郎に 「日暮し」の子供の幹を、(以前はもっと親幹に寄っていた) 「親から離したい。」といったのを聞いて、三郎は「無理しない方が良い。」と話したと生前話していました。

あえて危険を冒してまで 小出信吉さんは 今の姿に変えたようです。 私は直接は聞いていないのですが、「誰かが銘木を作らねば、どうして銘盆栽ができるのか?」 みたいなことを話されていたと 聞いております。 そのころから 正面を真反対から見たりするようになったようです。


五葉松「日暮し」の画像は フェイスブック   さいたま市大宮盆栽美術館 でも紹介されています。探してみてください。


たまたま皆様と一緒の時に「日暮し」を見られたのは 幸いでした。




盆栽美術館 庭に出まして。






右側 イチョウ イチョウ科 イチョウ属

ちょうど紅葉がきれいでした。その昔は、マツ網 イチイ科だったとか。梅やモミジの様に紅葉して落葉して春に葉が出てくることから 落葉広葉樹で どちらかと言えば、雑木のなかまととらえがちですが、実はマツに近いというかマツの祖先からの枝分かれのようです。  



話がそれてしまいました。

いちょう
Icho, Ginkgo Tree

悠然(ゆうぜん)とした趣(おもむ)きの太い幹が特徴的な、いちょうの古木。四季を通じた葉の色味の変化とともに、長い歳月を経て荒々しい姿を見せる樹皮が本作の見どころである。 
とのこと、盆美の紹介にあります。

イチョウも地面から育てば 数年で数メートル、10年も経てば10メートルにも育つ木です。
それを鉢に入れて育てたものです。雄木、雌木があります。実がなった姿も良いのですが、少々問題があります。このイチョウは雄のようです。

結構鉢でも強く、芽摘みというか剪定さえしっかりやっていれば なんとかなります。 比較的育てやすいとも言えます。



左側は イワシデ カバノキ科

いわしで
Iwashide, Korean Hornbeam

初夏から盛夏にかけて青々とした葉と白い幹とが美しい対比を見せる本作は、かつて朝鮮半島で山採りされたものと伝えられている。日本盆栽協会の会長を務めた元首相、岸信介が愛蔵したことで知られる。
推定樹齢 150年
 と 盆美の文 


イワシデも盆栽初心者にはおすすめの一鉢。 葉が比較的小さいので 紅葉も外れにくい。日なた、日かげをそれほど問わず、良く育ちます。  背が高くなりやすいので上部の枝の剪定はまめにやるのがのぞましい。










正面からではなく、横からで残念ではありますが、


五葉松 根連なり  推定樹齢120年

ここで皆さんに、質問しました。

「この中で120歳の部分は、どこでしょう?」と。

五葉松という種類は寄せ植えが出来ない種類なのです。 同じ産地、同じ木の種だったとしても 葉性(葉っぱの性質、葉の長さ、色、葉の広がり方など)が違ってしまうので 美しく見えない。
ただ、八房性の場合は寄せ植え可能。


その昔、一本の五葉松の片側の枝をすべて取り除き残した枝の側を上にして寝かせるように鉢に植えこみます。それが育つとこのような姿に変わります。
ですから、この石の中に隠れている部分が120歳なのです。











エゾ松 推定樹齢1000年

さいたま市盆栽美術館 最高樹齢





カエデ石付き












黒松 懸崖











私の後ろで、見えなくなっていますが

五葉松 銘 千代の松 推定樹齢500年

盆栽美術館の盆栽の中で最大の大きさ。 迫力もさることながら、その躍動感も素晴らしい。



  
さいたま市 「未来くるワーク」で盆栽美術館に検収に来た生徒さんの言によれば・・・

私が選んだ盆栽は大宮美術館の中でも一番大きい五葉代「千代の松」です。この盆栽の特徴はとにかく大きく、樹齢が長いことです。高さ1,6メートル、横幅1,8メートルを超えるとても大きな盆栽です。この盆栽は樹齢500年とかなり昔の盆栽です。千代の松という名前は500年生きているから長い生命力を感じるような名前が付けられたそうです。私はこの盆栽についてとても大きいだけではなく自然が豊かな優しい感じの盆栽だと思いました。そして毎日お世話をしている美術館の方々がすごいと思いました。

とのこと。









盆美の広いホールから狭い入り口にはいると 少し圧迫感があります。

狭い角を過ぎると 飾ってある盆栽が見えてきます。

今回は大勢でにぎやかに見てしまいましたが、お時間があれば また個人でお出かけになってみてください。

入ってすぐのところ。 盆栽が飾ってある反対側のところに いろいろと説明があります。

盆栽とはなにか? みたいなものが・・・

私の考えでは、いいえ、

 私の思いは、 文章は最後に、気が向いたら読んでください。

盆栽をみたら、頭で理解するのではなく、心で見てほしい。 

あなたの目にとまった盆栽だけ、よく見て そして感じてください。


一周見てからもう一度 今度は文章にも目を通してみてください。


探すのに少し手間はかかりますが 大宮盆栽美術館 コレクション  にて解説文や画像が見られます。


こちらからも 解説文や画像がご覧になれます。さいたま市盆栽美術館フェイスブック

















大宮盆栽美術館めぐりと梅の寄せ植えワークショップ

2023-12-06 15:28:23 | Weblog
大宮盆栽美術館めぐりと梅の寄せ植えワークショップ


11/27(月)、12/4(月)  2回にわたり さいたま市大宮盆栽美術館 見学と「梅の寄せ植え」をつくる講座を行いました。


「梅の寄せ植えの回」なのですが、今回も 松竹梅の寄せ植え と しました。


松竹梅 は 宋代(960~1279)の中国 文人画の画題として好まれた「歳寒三友」(サイカンノサンユウ)が伝わったもの とされています。

歳寒三友 →松竹梅 

松、竹は 寒中にも色あせることなく緑をたたえ、

梅は寒中に花開く。これらは「清廉潔白」「節操」という文人の理想を表現したもの。

だそうです。


このことが平安時代に日本に伝わり江戸時代に流行をした と あります。

しかし日本ではもっぱら おめでたい意味として流行った ようです。



  松:常緑であることから「長寿」の象徴

  竹:折れにくく成長が早いことから「生命力・成長」の象徴 

  梅:寒い冬に花咲かせ高貴な香りを放つことから「気高さ・繁栄」の象徴 









本日 寄せ植えに使った 素材。


冬至梅 (バラ科 サクラ属) 落葉小高木

野梅系。野梅性の白花で 中輪一重

ほかの梅より早く、冬至のころに咲くのが品種名の由来。

梅の花全般の花言葉 上品 高潔 忍耐 忠実

白梅の花言葉 気品



黒松 (マツ科) 常緑針葉樹

花言葉 不老長寿 向上心 慈悲 永遠の若さ 勇敢 など



寒菊 (キク科) 多年草

花言葉 けなげな姿



南天 (メギ科) ナンテン属 常緑低木

葉には毒があるようです(調べたら・・・)しかし含有量が少ないので、逆に食品の防腐効果があるようです。

そんなことから 「長寿を祈願する」 「不浄を清める」などの意味があるようです。

花言葉 機知に富む 福をなす 良い家庭 



おろしま笹 (単子葉植物 イネ科 タケ亜科または、タケ科)

欧米では SASA と呼ばれているようです。 ササの葉には防腐効果があるので、保存食をくるむのに用いたようです。

花言葉 ささやかな幸せ



黄金シダ
 (シダ植物門) 

花言葉(シダ) 愛らしさ 誠実 魅惑 夢 愛嬌



斑入りセキショウ
 (ショウブ科ショウブ属) 多年生植物

花言葉 「花言葉がない」らしい。



トクサ (トクサ亜綱 トクサ科トクサ属) 多年生植物 別名は歯磨草(ハミガキクサ)

花言葉 率直、非凡




盆栽とは  盆(鉢)の中で 長い年月 栽 培 すること。

鉢の中の自然。  自然とは、太陽が照り、 風が吹きます。

自然の木や草は 日によく当たるところはよく伸び、風に吹かれれば 風下側になびきます。


私が盆栽村に弟子入りして、 針金掛けを習い始めのころ 

よく 外輪郭を 不等辺三角形に と言われました。

南側はよく育つし、 風下側は やはりよく伸びます。

鉢の正面から盆栽を見ると、左右対称には なっておらず、どちらかに寄っています。

これが 太陽の方角であり 風の向き。

盆栽の寄せ植えでも、一本の盆栽でも 必ず取り入れる 決まりです。




鉢の前に すべての材料を並べると すべてを植えこむには

楽には入らない、 鉢の面積に対して 皆さん 数が多すぎるように見えます。

さらに 確実に 三分の一は 風、または陽を表現するために 使えない部分があります。


また 長く栽培していますよって 見せるため 「植えました。」ではなく

「植わっているのを 育てています。」 という風に 見せねば なりません。





今後の(開花前)の管理


 ふつう 植え替えは お彼岸前後 と いわれています。

これからの置き場所は 軒下など 直接 霜などの当たらないところで管理してください。

日当たりは 良いところなら 梅の開花がすすみ 

陽が直接当たらなくても 寒すぎなければ 問題はありません。


 水やりは 出来れば日中 決めた時間に毎日確認して (朝早く または、夜しか出来ないときには 

かけた水が氷るのはよろしくないので、水やり後 凍らない場所に 一時避難させてください。)

 日当たりの良い場所ならば 天気が良く 風が強い日などは1~2日一回程度。


あまり日当たり、風当たりが弱いところなら 3,4日に一回。

梅の根元の苔の乾きなどを確認する、または苔をはがしてみる。

梅が咲くまでは 霧吹きも有効です。(水やりとは 別で)

乾いているかどうかは、梅の根の近くの苔を少しはがして 触ってみてください。

冷たければ、まだ大丈夫。 冷たいと感じなければ 

360°からしっかり下から水が出てくるまでたっぷり与えてください。

 水やりをしてから4日過ぎて 不安でしたら やはりたっぷり与えてください。





梅の開花が近づき屋内に入れたときの管理


 水は屋内でも毎日は乾きません。乾きがわからないときには苔をはがしてみてください。

みずやりをする際には、下からしっかり水が出るまでたっぷり与えましょう。


 可能なら なるべく室温の低いところや 日照は(ガラス越し)あまり関係ありませんが 

寒暖の差が少ないほうが花が長持ちします。



松竹梅の 開花後の 管理


その①
 梅の花が終わって 家の中から外に出す際は、いったん 家の中の一番寒いところに移動します。

移動して3,4日経過後 今度は外に出すのですが、雨または雪の日 曇りの晩でも結構です。場所は屋外の暖かめのところ、陽にあたる必要はありません。

それから約一週間後くらいに 普段の置場所に戻します。やはり雨または雪の日を選んでください。





その②
 梅の花が終わった後 梅の実が成るところがあります。 来年もたくさん咲かせるためには、実は取り除いてください。

最終的に移動した場所に置いてから 春が近づいてくると、梅の新芽が出てきます。

残念ながら花だけ咲いて新芽が出ない枝もあるでしょう。

各々の枝から幹に近いほうの新芽を2芽ほど残してその先を切ります。

この作業の時期に 梅、松 を 他の草物 を残し 別の鉢に植え替えします。

この時、元の鉢側  梅、松を抜いた場所には 石ころを(大き目)入れ隙間に赤玉土を入れます。

梅、松は別々の鉢入れて、やはり根の近いところの周りに石ころを入れ、あとは赤玉土で植えます。

可能であれば、半日程度の日照の場所があれば、草物の鉢を置き、松は日当たりに置きます。梅はその中間がよいでしょう。

肥料は植え替え後1か月が経過してから。







 当日は 忙しすぎて、 こんな お話ができず、すみませんでした。

まだ、皆さんの完成品の画像が届いてなくて 私の参考作品のみですみません。
後日掲載する予定です。


プラザノースでは また来年にも講座があるかと思われます。 こんな話下手な 講師ではございますが またよろしくお願いいたします。

 梅たちを お大事に。


参考資料

かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」

かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」

花後の梅の 剪定、植え替え

梅の剪定

盆栽講座 湖上の舞(富士桜)

2023-03-23 16:48:52 | Weblog


画像は「湖上の舞」



2023年3月21日 さいたま市 盆栽美術館に於いて 富士桜の種類である「湖上の舞」という品種の
初心者むけ盆栽講座を行いました。

残念ながら 撮影している暇がなく、画像がほとんどありません。




湖上の舞  今回の素材





バラ科サクラ亜科サクラ属 雲龍性(自然に枝がジグザグになる)の富士桜の品種。
耐寒性の落葉高木 花は一重。





今回の完成図



みずやり

水は好む、土の表面が乾いたらたっぷりやる。







今回の完成図




置き場

春・秋 日照を好むので 日当たりの良い風通しのよいところ。

夏 真夏は西日が当たりにくい場所を選ぶ、または日よけを考えます。

冬 軒下などの直接 霜に当たらないように。(葉が落ちて4,5日経ってから移動する)

移動の際は 雨の日、曇りの日を選ぶ。



肥料 

真冬、真夏は お休み。 3月~12月 (梅雨時は肥料を外す) ひと月に1回程度。




剪定

花後新芽が出てきたときに なるべく短くする。

5月下旬~6月初めまで とする。

その後は葉が落ちるまで(12月ごろ)剪定はしない。(ヤゴ芽、土用芽はいつでも落とせる)

こちらも 桜の剪定(ミドリサクラ) ご覧ください


植え替え

2年に一度くらい。 花後に行う。



病害虫

アブラムシ 毛虫 

発見次第 ホームセンターなどで売っている 「バラ用」の消毒薬などを用います。

朝か夕方 日差しの弱い、気温の低い時に。 かつ 葉の裏側にかかるように。






こちらは 「ミドリ桜」(一昨年に かんたん盆栽講座の材料として皆さんと作りました。)



プラザノースにて「梅の寄せ植え」かんたん盆栽講座

2023-03-23 16:17:44 | Weblog


大変遅くなりましたが、2022年12月7日

さいたま市 プラザノースにて かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植え」の回を行いました。

繰り返しになりますので 以前の かんたん盆栽講座 「梅の寄せ植えの回」を見てください。





会場の雰囲気




今回は トクサ を使ってみました。 あとはいつもと同じ材料を使いました。



後ろ側にすらっとしているのが トクサ です。



今回は 化粧砂 富士砂のみ。
























皆さん、無事に花は鑑賞できたでしょうか?


これからの管理については 花後の 梅の剪定、植え替え を ご覧ください。

または 梅の剪定 も よろしければ。


公開が大変遅くなってしまい すみませんでした。