hir-taniの山と沢の日記

趣味の山と沢登りを中心に、ときどき雑談を・・・。

【日高国境稜線18 十勝岳~楽古岳】日高十勝岳(1456.6m)~楽古岳(1471.5)

2007年05月09日 | 日高国境稜線

今年のGWは日高三昧、前半は昨年テントポールが折れて途中撤退となった十勝岳~楽古岳をつないだ。これで一応南日高はピリカヌプリから楽古岳までがつながったことになる。

【前日4/28】
晩成温泉でゆっくりとして大樹のスーパーで酒を仕入れ、野塚トンネルを抜けて上杵臼の開発道路情報センターで車中泊。


【1日目4/29】
翠明橋 7:45
1191コブ手前 13:32

天気はよい、6:30にノコノコ起き出し野塚トンネルの手前の翠明橋脇の広場に駐車し準備をして7:45、いざ出発。
昨年撤退時に下りで使用したこの西尾根、登りは当然のことだがきつい。2,3日前のものと思われるトレースがあるがほとんど消えかかっていて当てにはできない。ワカンでもズボズボはまる尾根を忍耐の登り、徐々に雲がとれてきて上二股の沢を挟んでオムシャヌプリの山頂が見えてきて元気が出てくる。途中細くなっているところもあるが慎重に通過、958ピークまで3時間半もかかってしまった。
958ピークからは進行方向を西に変え、地図上には現れないアップダウンを越えて1148ピークへ。ここで景色が一変し、うざったい樹林帯の歩きからすっきりした稜線歩きとなる。目の前には意外とでっかい十勝岳が聳え、その横には楽古岳がとんがり頭をのぞかせている。時刻は13:00をすぎ、行動時間も6時間をすぎて疲れも出てきた。
結局1191ピーク手前のカンバの茂っている場所にテン張る。目の前には十勝岳、横にはオムシャヌプリが沢を挟んで迫り、その奥にはトヨニ、ピリカヌプリ、神威岳、1839峰まで見える絶好のロケーション、早速持参したビールを冷やしてゴクリ、この瞬間がたまらない。


【2日目4/30】
1191コブ手前 5:00
日高十勝岳  5:40/5:50
楽古岳     7:58/9:30
日高十勝岳  12:45
1191コブ手前 13:15

今日も天気はよい。5:00ちょうどに出発、雪面は堅くて昨日のように埋まることもなく、高度を稼ぐ。北へと続く山脈は朝の弱い陽光を浴びて光っている。
40分で3回目の十勝岳、北へと続く山並みは今回も丸見えだった。これから向かう楽古岳は朝日で輝く太平洋をバックに凛々しい姿で聳えている。

【どこまでも続くやまなみ】


【輝く太平洋をバックに楽古岳】


10分の休憩の後、勇躍出発。尾根はおおむね広いが、1268の前後が唯一細いので慎重に通過、最低コルまで一気に転げ落ちる。(滑落したわけではない)ここから200mの登り返しがこたえるがそんなに埋まらないのが幸いだ。1231までくればあともう一息、楽古の鋭峰が眼前に迫ってくる。札楽古尾根を合わせて最後の急登になると頂上に人影、山荘からきたのだろうか?出発から3時間で昨年のリベンジを果たす。頂上からは申し分のない展望だ。南はこの時期ならまだまだ南下できそうだ。頂上にいた2人連れは広尾岳へ向かって降りていった。

【頂上間近】


【楽古岳から北を望む】


【同じく南を望む】


1時間半もの間長居をして下山にかかる。最低コルからの登り返しはやっぱりきつかった。何度も偽ピークにだまされ、十勝岳に戻る頃にはガスで展望はなく、そそくさとテントに戻った。時刻はまだ13時過ぎ、今日中に十分降りられるが、酒がまだ余っている。もう一泊することにする。夕方には再びガスも晴れ、展望がもどってきた。十勝岳に夕日が当たり美しい。

【夕日を浴びる日高十勝岳】



【3日目5/1】
1191コブ手前 9:00
翠明橋 11:15

装備をゆっくり乾かして9:00に出発、2日前の自分のトレースをたどって淡々と高度を下げる。驚くほど融雪が早く、登りでこんなところあったかなという感じのところも数カ所。なんと上りの半分以下の2時間15分で降りてきてしまう。上川へいったん戻って、あさってからの後半戦に備えることにする。

(後半戦は後日アップします)


コメントを投稿