
16世紀から17世紀にかけて活躍した著名な英劇作家、ウィリアム・シェイクスピアを描いた肖像画が新発見されていたことが9日、シェイクスピアの生家の保存を始めとするシェイクスピアの研究調査を進めているシェイクスピア・バースプレイス・トラスト(Shakespeare Birthplace Trust)の発表により明らかとなった。
新発見の肖像画は、シェイクスピアのパトロンだったことが知られているサウサンプトン伯ヘンリー・リズリー(Henry Wriothesley, the 3rd Earl of Southampton)からアイルランドの名家、コッブ(Cobbe)家が譲り受けたものとみられおり、以来、300年間に渡ってコッブ家のコレクションとして所蔵されてきた。
コッブ家ではこの肖像画はシェイクスピアのものと伝えられてきたが、確固たる確証がないまま、21世紀まで持ち越しに。その上で2006年なってから当代のアレック・コッブ氏がロンドンの国立肖像画美術館(National Portrait Gallery)に展示してあるシェイクスピアの肖像画は、コッブ家所蔵のシェイクスピアの肖像画を模写したものではないかと気づき、専門家に鑑定に出したことが、今回、この肖像画の新発見につながった。
この「コッブ・ポートレイト」は1623年に出版されたシェイクスピア作品集「ファースト・フォリオ」の表紙としてマーティン・ドルーシャウトが描いた肖像画の特徴とも一致しており、ケンブリッジ大学での科学調査などのキャンバスに使われている木材は1580~1600年に切り出されたものが使われていることなどが判明。これらの調査結果を総合してシェイクスピアが死去する6年前となる1610年に描かれた生存中に描かれたものとしては唯一の肖像画ではないかと断定された。
新発見の肖像画は、シェイクスピアのパトロンだったことが知られているサウサンプトン伯ヘンリー・リズリー(Henry Wriothesley, the 3rd Earl of Southampton)からアイルランドの名家、コッブ(Cobbe)家が譲り受けたものとみられおり、以来、300年間に渡ってコッブ家のコレクションとして所蔵されてきた。
コッブ家ではこの肖像画はシェイクスピアのものと伝えられてきたが、確固たる確証がないまま、21世紀まで持ち越しに。その上で2006年なってから当代のアレック・コッブ氏がロンドンの国立肖像画美術館(National Portrait Gallery)に展示してあるシェイクスピアの肖像画は、コッブ家所蔵のシェイクスピアの肖像画を模写したものではないかと気づき、専門家に鑑定に出したことが、今回、この肖像画の新発見につながった。
この「コッブ・ポートレイト」は1623年に出版されたシェイクスピア作品集「ファースト・フォリオ」の表紙としてマーティン・ドルーシャウトが描いた肖像画の特徴とも一致しており、ケンブリッジ大学での科学調査などのキャンバスに使われている木材は1580~1600年に切り出されたものが使われていることなどが判明。これらの調査結果を総合してシェイクスピアが死去する6年前となる1610年に描かれた生存中に描かれたものとしては唯一の肖像画ではないかと断定された。