超空洞からの贈り物

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南カリフォルニア大、初の商用量子コンピューターにおいて量子効果を確認

2013年07月03日 20時07分42秒 | サイエンス
University of Southern Californiaの研究チームは、初の商用ベースの量子プロセッサーにおいて実際に量子効果が働いていることを確認した。研究チームは、D-Wave 社が開発を行ったD-WaveプロセッサーをUSC-Lockheed Martin Quantum Computing Centerに導入して、検証を行うことでD-Waveプロセッサーの処理においては量子メカニズムが重要な役割を果たしていることを実証した。この試験においてはD-Waveプロセッサーに搭載されている128量子ビットチップの一部のサブセットを用いることで行われた。

今回、研究機関で D-Waveプロセッサーの処理に量子効果が働いていることが確認されたことは、D-Waveプロセッサーは、これまで多くの科学者が開発に取り組んできたものの、実証には多くの課題を残してきた、量子コンピューターが現実のものとして機能していることを示すものとなる。

USC-Lockheed Martin Quantum Computing CenterがD-Wave社から購入したこの量子プロセッサーは2年前にLockheed MartinとUSC Viterbi Information Sciences Institute (ISI)が共同で購入したものとなる。両者は、このプロセッサーを購入することで、量子コンピューターが期待されている通りの機能を果たすことができるのかを調査しようとしたのである。

「8量子ビットの演算処理問題を実行させることで、私達は、D-Waveプロセッサーの処理結果は、量子アニーリング(quantum annealing)に基づいて、最適化して実行されていること、そして、古典的アニーリング(classical annealing)の観点からは一致しないことを確認することができました。とQuantum Computing Centerのディレクトターを務めるDaniel Lidarは述べる。

量子アニーリングとは、量子メカニズムに基づいて問題の最適解決を行うための手法のことを示す。そして、量子アニーリングが十分に巨大なスケールで実行された場合には、量子アニーリングは従来型のフォンノイマン型コンピューターよりも高速に問題解決を行うことができると考えられている。

量子プロセッサーは、世界中の研究機関において開発が進められている。しかし、そうした量子プロセッサーのほとんどは、量子ビットのごく一部のビット(qubits)しか活用していない。

通常のビットは、「0」と「1」の2つのディジットのどちらか一方した符号化できないのに対して、量子ビットは「0」と「1」の2つのディジットを同時に符号化する能力を持っている。この量子ビットの能力は「スーパーポジション(superposition)」と呼ばれている。量子がもっているスーパーポジションとエネルギーの障壁を越えることができる「トンネル効果」を利用することにより、将来的には、D-Waveプロセッサーは、従来型プロセッサーよりも段違いに高速に最適化した演算処理を行うことができるようになるだろう。


University of Southern California

量子コンピュータの実現に一歩近づいた?
と言えなくもないけど、まだ動いただけ

単独処理しかできないものが並列処理できる
結果複雑な計算式もすぐに処理できる
PCの性能が上がる→還元されて嬉しいことになる

まぁ詳しくはwiki見て下さい。


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