上北沢暗室雑記帳

写真に関するよしなしごとを

横須賀線田浦駅界隈

2007年02月06日 22時08分42秒 | テツ
 鎌倉まで行ったついでに、田浦まで足を延ばしてみた。
 ホームの前後にトンネルがあって、ホームより長い列車は一部がトンネルにはみ出して開かないドアがある、なんてことを学生時代の同期が自慢げに話していた。その手の駅なら改装前の井の頭線神泉駅がすぐ思い浮かぶし、トンネルじゃなくてもホームが足りなくてドアが開かないなんてのはよくあることだろうが、田浦には明治・大正・昭和の各時代に作られたトンネルがずらりと並んでいたりもするとかで一度見てみようかと。で、行ってみれば写真のとおり。トンネルに頭を突っ込んだ状態で乗降扉が開いている。同じ車両のドアで開く開かないが切り替わっているところが見事。あらかじめドアの開閉パターンを設定してあるんだろうか。

 3つ並んだトンネルは、昭和製の一番新しいのが廃線だとかで、トンネルの先は港の方へ延びている。それも見てきた。駅を出て右へ歩くとほどなく道路脇に埋まりかけた線路が。だんだんはっきりしてきて、川を渡ったりもしたところで線路の交差点が現れた。

 その昔、阪急西宮北口にあったようなヤツ。ダイヤモンドクロス、とか言ったよね。写真奥からのがここまで辿ってきた線路、写真左手からのがさっきの昭和トンネルから延びてきた線路なんだと思う。
 そしてその先を見れば、トンネルの中へ線路が道路とともに入っていっている。というより、いた、というべきか。

 トンネルのすぐ手前で線路にはアスコンがかかっている。が、路面にはレールの痕跡を示す凹凸。今は2車線の道路と化しているが、その昔は半断面ずつ鉄道と自動車が同居していたようだ。実はこのあたりは結構な廃線名所らしく、横須賀&廃線なんかでネットを検索してみるといっぱい出てくる。その中のひとつによれば、戦時中はこのトンネルの中に弾薬庫があったんだとか。空襲に備えた補給設備だったわけだ。車と一緒に路面電車が往来する様を想像したのは間違いだったようである。
 冬晴れの日曜日、写真展がてら寒い中こんなものを見てきた。
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