ふいご屋の日常

ポジティフ・オルガン&チェンバロ貸出屋の傍ら歌手、の日記

2013年楽器研究+イタリア演奏旅行(8) ~ヴェネツィアお墓詣り<2>(5月13日)

2013-06-04 12:44:40 | 
ミサの翌日は、午後のリハまではフリーでしたので朝からメンバー数名と活発に動き回りました(笑)。
当初はサン・マルコ広場の鐘楼の上から街を眺めようという計画でしたが、乗るべきヴァポレットのルートを誤ったことがかえって幸いし、予定を変更して激混みのその鐘楼からでなく、その対岸のサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の方の鐘楼からゆったりとサン・マルコ側の眺望を楽しむことになったのでした。

これはその風景。ドロミテの方角の山々の稜線も感動的。

こちらはやはり鐘楼の上からジューデッカ島方面を臨んだ図。

サン・ジョルジョ・マッジョーレ教会の祭壇。両側の壁面にはティントレットの「最後の晩餐」と「マナの収拾」があります。

サン・マルコ側に渡り、今日もここから単独行。早速パラッツォ・ドゥカーレの並びにあるホテル・ダニエリ(元首を輩出したダンドロ家の邸宅)へ。この邸宅の前の海から第4次十字軍の艦隊200隻が出陣したんですねえ。元首エンリコ・ダンドロはここで兵士たちを鼓舞する演説をぶったのだろうか。

自分はその絢爛豪華なロビーを観たくてふらりと潜入するも気が弱いのですぐに退散。いつか客として来るぞ~。
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さて、ヴェネツィアのお墓詣りの2つ目は、アカデミア橋の近くにあるSanto Stefano教会のこちら。入口を入って左側のすぐ脇で、特に目立つ表示も無かったようだったのでひとしきり探し周った末にようやく発見。そこに跪いて、去年はあなたの没後400年の記念の年でしたねー、我々日本人もあなたの作品をたくさん演奏したんですよ、と語りかけたのでした。


お墓詣りを済ませた後は再びGiovanni e Paoloに行き、ご厚意によりリハ開始前にここのオルガンを少し見学。元々は18世紀後半のCallidoとのことですが、後世の改造を経ていてだいぶモダンな薫りが強い。第2鍵盤にストリング系の笛に味わい深いものがありました。写真はお御堂の下から見上げた図。

この日のリハでは演奏位置を前日の翼廊から聖ドメニコ礼拝堂の前に移し、ここでどうにか歌いやすさと音響を確保できました。前日は戸惑いつつ歌ったアンサンブルも明日はこれで良い演奏ができる予感。その礼拝堂の見事な天井画はこれ(「聖ドメニコの栄光」G.B.Piazzetta)。


順調にリハも終えて、夜はリアルトの魚市場の前の、いかにもヴェネツィアなお店で夕ご飯をいただきました。

明日はいよいよ演奏会。
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