ふいご屋の日常

ポジティフ・オルガン&チェンバロ貸出屋の傍ら歌手、の日記

新兵器、製作快調

2010-02-27 23:09:13 | オルガン
朝起きたら、メールボックスに大量の画像が添付されたメッセージが1通。新兵器を製作しているイタリアのジョヴァンニ氏からの進捗状況報告メールでした。

○木管の笛の製作は完了(PrincipaleとOttavaのそれぞれ最初の1オクターヴほどは閉管にした)
○プロスペクトの笛(Fiffaro)、楔形ふいご、ウィンドチェストを製作途中
○オルガンケース製作に今週着手済み
○彫刻部分のデザインを終了
などなど、ひとつひとつ細かく報告してくることに感心。

工房で同時進行している別プロジェクトの様子についても尋ねていたのだが、その中の、新規建造案件の完成画像が送られてきて、それも思わず息を呑むような美しい楽器。こちらにも同じように気品を湛えた楽器が届くことを願ったのでした。

契約書上謳われた完成時期は5月末。買主の権利である完成検査を6月前半に現地で実施した後に輸入することになります。デビューコンサートは未確定ながら夏が過ぎた頃に、と期待。
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コンビネーションプレー

2010-02-25 23:58:11 | オルガン
今日も朝早くから神奈川方面へ。本日のお仕事の現場はピアノの調律師さんと仲良く協同しての作業。

独りで調律現場に入ることが圧倒的に多い自分の仕事ではありますが、今月から来月にかけては珍しくご同業者さん(たいていはこの業界での先輩方)とのお手合わせが多い。
パターンとしては①大先輩の助手案件(=概ね運搬補助業務で、自分は調律しない)、②相方がピアノを、こちらがチェンバロやオルガンを担当する「異種格闘技」案件(笑)、③チェンバロ&オルガンの同業者がそれぞれ自分の楽器を持ち込む案件の3種類かな。今日は①と②の中間。

来月は③が比較的多くてバッハの某有名曲のお仕事でオルガン屋のデュオとなるのが2件、珍しく、何と自分がチェンバロ、相方がオルガン調律という仕事も1件。他の方との仕事も、実は相方のやり方から多くのこと学べるので好ましい。調律時間を奪い合うという緊張の走るケースは今のところ無いですし(笑)

お仕事の帰りに神奈川県立音楽堂の「アーサー王」公演のGPに出没。本番はこの土日の各15時から。思わず「苦笑い」が出そうな演出も楽しみ。この愉快な公演を是非お聴き逃しなく!(なお、14時半からプレトークもあります)

GP終了後、調律技術者K氏と野毛界隈に出動。楽しいおしゃべりに酒が進んだ晩でした。感謝。
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懐かしい現場へ

2010-02-24 16:49:59 | その他
今週は珍しく、神奈川県方面への出動週間。まずは火曜日、ちょうど2年前にモンテヴェルディ/オルフェオ公演で大変お世話になった神奈川県立音楽堂へ、楽器運搬の補助要員としてお出かけ。

お手伝いとして入った公演はこちら。

【音楽堂バロックオペラ/ヘンリー・パーセル作曲 セミオペラ<アーサー王>】
 音楽監督・指揮:エルヴェ・ニケ
 演出:伊藤隆浩
 キャスト:アナ・マリア・ラビン(ソプラノ)
      シャンタル・サントン=ジェフェリー(ソプラノ)
      マーク・キャラハン(バリトン)
      アーウィン・エイロス(カウンター・テナー)
      ジョアン・フェルナンデス(バス)
 管弦楽・合唱: ル・コンセール・スピリテュエル

 2010年2月27日(土)&28日(日) 両日とも15時開演
(詳しくは上記の、音楽堂のホームページをご覧下さい)

2年前の公演以降も仕事で何回か出向いた会場ではありますが、今回はあの時と同様のバロックオペラ公演で、(舞台装置などは、当然まったく異なるとはいえ)あの時のオペラ制作現場の雰囲気・光景が思い出されてくるのでありました。もちろん、プロデューサーの伊藤由貴子氏を初め、2年前と同じスタッフの方々との再会も本当に嬉しい限り。

皆さん、こちらの顔を見るなり冗談めかして言うことには
「お、この公演でも歌うんだっけ?」(いや、今日は楽器屋のお仕事で来てます)
「お、今回もオルガンの調律?」(だから、チェンバロ運搬の助手として来てるんですってば。だいたい、舞台の上にオルガン、出てないでしょ)

2年前と同じ演出家の、伊藤隆浩氏とも嬉しい再会。あの時は辛抱づよく、この、あの時がオペラ初舞台の素人を相手してくださいましたっけ。いろいろ勉強させていただいたことが思い出されて、あらためて感謝感謝。

この日は楽器搬入後に自分は別の現場に行く予定だったので、奇才ニケ氏の音楽作り、伊藤氏の演出に触れることはできなかったが、明日もう一度プローベに出向く予定なので、さてその時どんな世界が目の前に展開するのか、実に楽しみなところです。

今公演の舞台制作の様子はこちらこちらからご覧になることができます。皆様には是非お運びいただきたく、ご来臨をお待ちしております。

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やっつけ調律

2010-02-23 06:20:35 | チェンバロ
…いやはや、搬入・組み立てして、即、オルガン・レガール・チェンバロの3台を30分でやっつけて、終了次第音だし、なんていう即席調律では面白いように簡単に狂う狂う(笑)。お蔭で立ちや歌の方に身が入らなかった昨日の現場。本番では前日から仕込むから大丈夫なはずだけど。
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一日中バッハ

2010-02-21 22:11:34 | オルガン
今日は当初の予定が変更となったことが幸いし、今までなかなか顔を出せなかった勉強の場にお出かけ。向かった先はあるお師匠さんが少し前から開いている「上手い按配に調律された鍵盤楽器のためのプレリュードとフーガ」分析講座。1回につき第一巻・第二巻双方から同じ調性の曲(計4曲)を採り上げていくやり方で、今日は自分が大好きなes/dis-moll。第一巻の方は自分も弾いたことがあり、今回きちんと準備をすべく、楽譜を引っ張り出して弾きなおそう、と考えたのだったが、我が家のチェンバロは次の出動のためにずっと1/4ミーントーンを仕込んであるので、やっぱり取りやめ(シャープ、フラットどちらも6つの曲をアロンのミーントーンで弾いたらどんなことに?)。ならば一応音だけは聴いておこうと手持ちのCDを引っ張り出すも第二巻はオルガン演奏、それも466Hz、キルンベルガー第二法(←この調律法は比較的珍しい)の18世紀ドイツの楽器を使ったものだったので、聴いていてかえって混乱した(苦笑)。

彼女の講座に集まる人はいつもながら多士済々。鍵盤奏者はもちろんのこと弦楽器奏者、作曲家の方などなど。歌うたいや調律屋はここに約一名だけでしたが。

曲そのものの詳細なアナリーゼに留まらず、当然、数象徴などを使って裏に込められた意味、使われている修辞学的手法にも話は展開。第一巻自筆譜の表紙に書かれたタイトル文字に含まれた意味とそれが直接的にこのes/dis-mollの曲の位置付けに関係してくることにも話が及び、その盛りだくさんの内容に2時間半の時間はあっという間に経過。こちらの考えがなかなか及びにくい深い中身に触発されて、目の前の仕事が一段落したら久しぶりにこの曲集に向き合ってみようと思った次第(例の、ただいま議論沸騰中の調律法の話は今日は無し。なお、今日仕込んでいた講師独自の調律法もなかなか面白いものでした)。

講座が終わって、次はその足で今度は3月7日の公演の合唱練習の方にも急遽参加。勝手知ったる曲とはいえ、あらためてその世界を身体に馴染ませるにはやはり今一度の手間はかけるべきですから。ともあれ、集中してどっぷりとバッハと向き合った今日という幸せな一日は終了。

明日は一転して17世紀イタリアの世界へ。オルフェオ公演の器楽付き立ち稽古のために、わが家の楽器すべてを出動させる予定。
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お勧めコンサート情報(3月19日)

2010-02-20 08:04:08 | オルガン
この水曜日から四旬節に入り、4月4日が復活祭に当たる今年の教会暦。例年3月は演奏会が多い中、その暦の関係もあってか今年は主の受難を覚えるコンサートのお仕事が目白押し。その中の第一弾はこれ。

★古楽アンサンブル「コントラポント」第7回演奏会★
<テネブレ~17世紀フランス聖週間の音楽>

2010年3月19日(金)19時開演 於 東京カテドラル聖マリア大聖堂

アンリ・デュ・モン(c.1610 - 1684)
 バビロンの流れのほとりにて 魂の対話
フランソワ・クープラン (1668 - 1733)
 ルソン・ド・テネーブル(エレミアの哀歌)より
マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643 - 1704)
 イエズス会のミゼレーレ
 ルソン・ド・テネーブル(エレミアの哀歌)より

ソプラノ 名倉亜矢子 花井尚美
オートコントル(カウンターテナー) 上杉清仁
テノール 及川豊 根岸一郎
バス 春日保人

ヴァイオリン 小野萬里 丹沢広樹   チェロ 西澤央子
リコーダー 太田光子 辺保陽一  テオルボ 金子浩
オルガン 花井哲郎(リーダー)

チケット 前売 一般4,000円 ペア7,000円 学生2,500円 当日 一般4,500円(全自由席)
チケット取扱
 スペース・セントポール(東京カテドラル敷地内) 03-3941-4971
 東京文化会館チケットサービス 03-5685-0650
 東京芸術劇場チケットサービス 03-5985-1707
 東京古典楽器センター 03-3952-5515
 サンパウロ(四谷駅前) 03-3357-8642
 電子チケットぴあ 0570-02-9999 http://pia.jp/t

主催:フォンス・フローリス
助成:文化庁 平成21年度文化芸術振興費補助金(芸術創造活動特別推進事業)

詳しい情報はこちら

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昨年12月のトッパンホール公演(シャルパンティエ「真夜中のミサ」ほか)で満員の聴衆を魅了した同団体の、今度は聖週間の音楽のプログラム。18世紀の大掛かりな音楽ももちろんだけれども、17世紀フランスならではの独特の香りを持った内省的な音楽も受難節には相応しい。この機会に是非お聴き逃しなく。ふいご屋はいつものようにオルガンを提供いたします(ピッチは392Hz)。

チラシには明記されていないようですが、本公演ではかなり「珍しい楽器」がお目見えするかも、とのことです。乞うご期待!
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グレゴリオ聖歌-二つのミサ(新譜情報)

2010-02-19 22:02:52 | 
昨年1月にドイツで録音を行った標記CDのご案内です。既に少し前に発売されていましたが、拙ブログ上での紹介はまだでした(製作会社様から「ふいご屋さん、ブログで採り上げてよ~」と言われていたのをサボっていまして 汗)。

★Gregorianische Gesaenge-2 Messen★
ゴデハルト・ヨッピヒ指揮カペラ・グレゴリアーナ

<待降節第一主日>
入祭唱(Ad te levavi)
キリエXVII
昇階唱(Universi qui te expectant)
アレルヤ唱(Ostende nobis)
奉献唱(Ad te, Domine, levavi)
サンクトゥスXVII
アニュス・デイXVII
拝領唱(Dominus dabit benignitatem)

<年間第九主日>
入祭唱(Respice in me)
キリエX
グローリアX
昇階唱(Iacta cogitatum tuum)
アレルヤ唱(Deus iudex iustus)
奉献唱(Sperent in te)
サンクトゥスX
アニュス・デイX
拝領唱(Ego clamavi)

カペラ・グレゴリアーナ
石井賢・及川豊・清水康宏・根岸一郎・望月寛之・相田南穂子・浅井寛子・木島千夏・小坂理江・鈴木菜穂子・田中理恵子

合唱指導/橋本周子

レコーディング・エンジニア/ベルンハルト・アルブレヒト

録音 2009年1月 於 ザンクト・オッティリエン修道院(ドイツ/ミュンヘン近郊)

価格2940円(税込)
COO records(http://www.mercury-coo.com/) COO-030
商品情報はこちら

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CDジャケットの写真はザンクト・オッティリエン修道院の遠景。青々とした麦畑が前景にあるから夏に撮った写真かな。でも録音は1月、震え上がるような寒さの中、修道院隣接の礼拝堂で行われました。あの時は、ああ、本当に寒かった。

ライナーノートに寄せられたヨッピヒ氏による一文が、この録音の立ち位置というものを明確に示している。いわく、グレゴリオ聖歌とは「・・・今日使われている音楽という言葉が意味するものからすると、これは音楽と言えなかったし、また今もきっとそうである。響きの技、すなわち音響現象と言えるだろう・・・」。彼とともにいた3日間に、皆は一緒に音楽を、でなく祈りの言葉を紡いだのだった。古ネウマを手がかりに。
いつだったか、グラドゥアーレ・トゥリプレックスを見せながら「これは、こういう風に『歌えば』いいんだよね」と自分に訊いてきた指揮者氏がいたが、その彼と師は出発する地点からして既に遠く隔たっていた。18世紀ヨーロッパ音楽の中に残っている残像のかけらのようないにしえの歌の「モチーフ」を歌うのならそれでよかっただろうが、その皮相的なアプローチは、あの時、凍てつくように寒い礼拝堂の空間に彼の手によって放たれていった音響像とは、次元すら異にする「別物」であったと言えるだろう。

この録音は疑いなく、自分にとっての宝として、今、手許にあります。


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3月の出演情報(その3)

2010-02-18 11:29:57 | 
最初の2つのコンサートから少し時間が空くが、これもまた来月の歌のお仕事。

★第7回日本オルガン会議2010★
「オルガンの未来を考える」

主催:日本オルガン研究会
協力:日本大学カザルスホール/立教女学院/聖グレゴリオの家

【第3日】《1710年のローマにおける復活祭ミサの再現》(模擬ミサ)

2010年3月28日(日) 15:00-16:30 於 聖グレゴリオの家聖堂(東京都東久留米市)

オルガン:エドアルド・ベロッティ
協力:聖グレゴリオの家聖歌隊

~パスクィーニ、コレッリ、ツィポーリのオルガン曲とベロッティ氏の即興による~

※会議参加者のみ入場可
(参加費:日本オルガン研究会会員8000円、一般10000円)

※会議全体のスケジュールは次の通り
【第1日】オープニングコンサート「エドアルド・ベロッティ オルガン演奏会」
 3/26(金)19時開演 於 日本大学カザルスホール
(この演奏会のみの入場料は会員3500円、一般4000円)
【第2日】 於 立教女学院(東京都杉並区)
 3/27(土)
 9時30分~10時 オルガン演奏会(椎名雄一郎)
 10時15分~10時55分 基調講演「オルガンの未来を考える」(廣野嗣雄)
 11時~12時 パネラーによる発題
 13時45分~16時30分 パネルディスカッション
  (座長:金澤正剛、パネラー:香取智子・椎名雄一郎・廣野嗣雄・エドアルド・ベロッティ・横田宗隆)
 17時~17時30分 夕の祈り(聖公会の晩祷)
 18時~20時 懇親会(会費3500円)

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我が「新兵器プロジェクト」(笑)のメインアドバイザーとなってくれたエドアルドとの待望の共演。2003年のヨーロッパオルガンツアーの折に彼の衝撃的な即興芸術に接して以来、何度か関わる機会があったが、共に演奏する機会はこれが初めて。
それにしても、いつも時間のない多忙な彼と今回はゆっくり話をするチャンスがあるのかなあ。

これまで「歌唱芸術」について最も学ぶことが多かったのは、実は彼のオルガンを通してではないか、というのが今の自分の偽りの無い気持。そのような、当代一とも言える彼のオルガンを聴きに、皆様にはお運びいただければ幸いに思います。

さて、その次の歌の出番は4月の下旬のベートーヴェン。それについてはまたあらためて。
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3月の出演情報(その2)

2010-02-17 09:37:07 | オルガン
《オルフェオ》公演のわずか2日後に控えているのはバッハの《ロ短調ミサ》公演。こちらはいつもオルガンをご提供している団体ではありますが、合唱メンバーとしても加わることになりました。

★合唱団スコラ・カントールム第19回定期演奏会★
~J.S.バッハ「ミサ曲ロ短調」BWV232

2010年3月7日(日)15時開演 於 武蔵野市民文化会館小ホール

ソプラノ/朴瑛実
アルト/穴澤ゆう子
テノール/大貫浩史
バス/小笠原美敬

Vn/桐山建志(コンサートマスター)・大西律子・鍋谷里香・原田陽・高橋真二
Vla/上田美佐子・吉田篤
Vc/十代田光子
Cb/西澤誠治
Fl/菊池香苗・新井道代
Ob/杉本明美・篠原由桂・田村次男
Fg/中田小弥香・江草智子
Tr/平井志郎・高丸智子・奥田俊雄
Timp/近藤郁夫
Hr/下田太郎
Org/今井奈緒子

合唱:スコラ・カントールム
指揮:野中裕

全席自由3000円
お問い合わせ:h-nonaka@yc.so-net.ne.jp

昨年11月に歌ったばかりとはいえ、その時とはラテン語発音もスタイルもいささか異なり、かつ練習参加の機会も限られているので、そう気を抜いてはおれません。それはともかく、短期間のうちにこの傑作と再び正面から取り組むことのできる幸いを感じているところではあります。
オルガンはいつも抜群の通奏低音をお聴かせくださる今井奈緒子さんで、彼女への楽器提供も心して準備する所存。

…この週はVnの大西さんとは何日顔を合わすかな?
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3月の出演情報(その1)

2010-02-16 20:59:47 | 
都合で当初予定より1件減ったが、来月の歌の出番は3回。心して準備しようと思っています。初っ端は初期バロックオペラの傑作で自分にとってはこの作品の2度目の舞台(今回初めて歌うテルツェットの音域がとっても広くて苦戦中)。

★クラウディオ・モンテヴェルディ/音楽による寓意「オルフェオ」★
(セミ・コンサート形式)

2010年3月5日(金)18時半開演 於 東大和市民会館ハミングホール(小ホール)

出演:
オルフェオ/望月忠親
エウリディーチェ/鏑木綾
音楽/斉藤由香利
使者/寺嶋あゆみ
希望/小川明奈
プロセルピナ/片井香
プルトーネ&カロンテ/大塚雄大
アポロ/堺裕貴
ニンファ/鍋島彩・片井香・小川明奈・寺嶋あゆみ・小西佑里香・野口恵
牧人&精霊/及川豊・石井賢・西澤慎伍・金井隆之・村松稔之・眞弓創一・佐藤淳

ヴァイオリン/大西律子(コンサートミストレス)・穎川頼子・児玉彩霞・浅見有希
ヴィオラ/福田道子・福井陽介
リコーダー/長谷川紗綾・中村会子
ヴィオラ・ダ・ガンバ/近藤美樹・堂崎直美・折原麻美
チェロ/野津真亮
ハープ/山下美樹奈
リュート/中山早苗
チェンバロ、オルガノ・ディ・レーニョ、レガール/小崎麻美
トランペット/永井綾・掘脇真貴
トロンボーン/宮下紘明 他
パーカッション/岩村茜

演出/山本美季子
衣装&ヘアメイク&照明&舞台道具製作/山田綾乃
合唱指導/谷郁
鍵盤楽器提供・調律/石井賢

全席自由1500円

問い合わせ nobimuji@gmail.com

国立音大の学生を中心に立ち上がった企画に声楽ではテノールの及川豊氏、器楽ではヴァイオリンの大西律子氏が加わる他、全体指導を鍵盤楽器奏者の渡邉順生氏に仰いでいます。小生も鍵盤楽器提供と出演の両方でお手伝い(依頼するほうにしてみればワンストップショッピングだな、こりゃ)。

2007年の北とぴあ国際音楽祭のオルフェオ公演の時は自分は楽器提供のみで調律は大先輩と2名体制(大先輩U氏が3台、こちらが2台の楽器を出動)。2008年の神奈川県立音楽堂の際は出演と楽器提供(自分の提供は1台のみ。他に3台が出動)の両刀使いでしたが、鍵盤楽器調律担当者は4名と潤沢(休憩調律はこれまた大先輩S氏に任せたし)。ところが、今回は3台の調律を自分一人で担当。おまけにきちんと衣装も着るからお客さんの前で調律できない(休憩調律、どうするの?)。まあ、ある意味離れ技で対応するのですが、これが出来るなら、他のどんな現場での調律も怖くないわけでして。

音楽的にも演技面でもまだもう一息ですが、残りわずかの時間に全員でラストスパートをかけます。乞うご期待(出演陣の中でまたもや自分が最年長者。息切れしないようにしなければ 苦笑)。

調律はピッチ440Hz、1/4SCミーントーンの予定。

さて、3月の出演の第2弾はこの公演の2日後にバッハの大作を歌うステージ・・・
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