F.F.F.  ~fans make the fantastic fields~

日本球界をファンが作る。
そんな素晴らしい世界の魁になりたい。

●長嶋ジャパンから球界を見る・・・オリンピック予選

2004-08-22 22:54:26 | コラム

まずは長嶋ジャパンの予選
1位通過おめでとうございます。

もちろんそれくらい
やってもらわなきゃ困るわけで
予想外に上出来というわけではないけれど
オリンピックの地で
予想通りの成績や期待通りの成績を上げること
その難しさを考えれば
やはり称賛に値します。

でもそれ以上に
一試合一試合にかいま見る
野球というスポーツに没頭する選手達の
普段は見られないような懸命な姿に
感動の嵐ですね。

サヨナラの台湾戦なんか
犠牲フライでのサヨナラとは思えないほどの
まるで高校球児のようなはしゃぎ様は
プロ野球選手というのが
野球が一番上手い人たちであると同時に
野球を一番愛する人たちであると
再認識させられる光景でした。

泣いちゃいましたw
犠牲フライごときで・・・。

しかしそれにしても
長嶋さんって人気者だなぁと
改めて感じています。

だって、実質参加してないのに
「長嶋ジャパン」という言葉を
誰もが躊躇なく使うんですから。

球界に渦巻くアンチジャイアンツの風は
一体どこに吹いているのだ??
と思いたくなるほど
長嶋茂雄という人物は人気がある。

なぜなんでしょうね。
ある意味彼は
ジャイアンツの象徴でもあるのに。

過去のプレースタイルでしょうか?
でもそれ知らない人の方がもう多いからなぁ。

意味不明な言動?
これも確かに一因ではあるだろうけど
意味不明な事言うから、
全日本監督になれるわけはない。

なんなんだろう、
何が彼を「ミスタープロ野球」たらしめているんだろう?

で、彼のことを思い返して
そしてつらつら考えてみて
一つの結論に達しました。

そう長嶋茂雄という人は
球界を愛している人なんです。
いや球界だけでなく
スポーツを取り巻く全てを愛しておられる

そしてその中に
ファンという名の観客の存在を
常に忘れないでいられる
そういう人なんですよね。

何でそう思ったかというと
彼のマスコミへの露出度と
そしてその受け答えなんです。

球界のOBの中には
極度にマスコミへの露出を嫌う人がいます。
誰とは言いませんが、います。

しかし長嶋さんは
頼まれればさんまさん(お笑いですよw)
の番組でも積極的にでる。
そしてリップサービスを力一杯してゆく。

さらに長嶋さんは
どんな不躾なマスコミに対しても
目下の人間に対しても
野球を知らないような人にも
本当に丁寧で優しい言葉遣いをなさる。

もちろん人柄もあるんでしょうが
たぶん彼の瞳の向こうには
常に球界とそれを形どるファンがいる。

そしてそれを
球界を取り巻くファンの人たちは
無意識のうちに感じているんだなぁ・・・と思うわけです。

一見、普通のことの様ですが
実はそれは凄く貴重なことで
球界のえらいOBだからと言って
見下すようなしゃべり方の人間の多さや
明らかにファンを無視するような言動をする人が
平然とテレビに出てしゃべっている現状で
奇跡のような存在です。

だからみんな彼を愛している
アンチ巨人の壁も飛び越えて
球界の至宝としての彼を尊敬している。

そして、結局それこそが
今の球界を牛耳る人たちに
足りないのだと思うのです。

その権力と地位と
実績と過去の栄光にあぐらをかき
ファンや選手を見下し時に無視し、
自らの思うことのみに突き進んでいく。

そして平然と
「球界のためだ」と言う。

センチメンタルだと言われても
非現実的だといわれても
少女趣味だと言われてもかまわないが
彼等には長嶋茂雄のような「愛」がない。

球界に対する「愛」
ファンや選手に対する「愛」がない。

ファンに愛され、選手に愛され、国民に愛され
そしてたぶん野球の神にすら愛されている
長嶋茂雄という人を思いうかべるにつけ
ボクはそう思えて仕方がない。

そんな経営者達が
「もう持たない」という野球界。

それを代表してアテネの地に立つ
長嶋ジャパンの活躍を
涙を流しながら国民が注目していること
経営者達はどう思っているのでしょうか?

夢でも幻でもなく
for the fragの名の下に
集い活躍する彼等に
僕らは感動している。

野球の楽しさを実感し
その素晴らしさに
打ち震える日々を送っている。

長嶋ジャパンに
日本は震えるほどの感動を覚えている。

野球界がもう終わりだとか
縮小しなければやっていけないだとか
そんな言葉をかき消すほどの興奮と感動が
列島を貫いている。

ジャパンの戦士達と
球界の至宝「長嶋茂雄」が
球界を愛する僕たちファンに
限りない希望を与えてくれる。

高層ビルのクーラーのきいた部屋で
深いソファーに腰掛けて
このアテネの熱戦を見ているだろう経営者達は
今何を思っているのだろうか?

それでも球界に先はないと
思っているのだろうか?

思えるのだろうか?

思ってしまうのだろうか?

アテネの灼熱の太陽は
彼等には降り注いでいないのだろうか?










<お知らせ>
みんなで選手会を応援しよう!!
趣旨賛同リンク・一言サポーター募集中!!
詳しくは下のバナーをクリックしてね。

選手会を無条件支持するHP
「Just do it !!」






10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すっごく反論 (Sophie)
2004-08-22 23:07:28
はっきり言って私は長嶋が嫌いです。昔、巨人ファンだった頃から嫌いです。

だから「長嶋ジャパン」という言い方も嫌いです。



今回の全日本の野球チームはあれだけのメンバーが集まれば、別に誰が監督になってもメダルを「狙える」はずで、長嶋を前面に出すのは読売を中心としたメディアと、旧態依然とした野球界を守るための戦略にしか思えません。

本当に長嶋氏が野球を愛しているというのなら、今の合併問題にこそ、そのネームバリューにモノを言わせた発言を(本人から直接ではなくても)するべきだと思います。
返信する
たしかに (kakuidori)
2004-08-22 23:20:33
いつもお世話になります

たしかにsophieさんの言うとおり

そういう人もいますよね。

当然好きずきですから。



ただ、長嶋氏の人気が

他球団に渡っていることは事実。



数えたわけではないけれど

嫌いな人よりも好きな人の方が

おおいんちゃうかな?



長嶋氏が発言をしないのは

自分の発言の影響が大きすぎる事への

遠慮じゃないのでしょうか?



それ以前に

脳梗塞でリハビリ中なんですから

あんまり彼に負担を与えたくない。



合併良しにしても反対にしても

彼の発言への反響と

そうする事への負担は大きい。

たぶん日本の誰より大きい。



長嶋ジャパンという言葉を全面に出すのは

読売中心の旧態依然としたメディアの

今の球界を守るための戦略

との見解をお持ちのようですが

反読売のマスコミも

合併反対のメッセージを送り続けるテレビ局も

この言葉を使ってますよね。



それどころか、

12色のミサンガを付けた代表選手も

「長嶋さんのため」とコメントします。



もちろんマスコミに関しては

「長嶋ジャパン」という言葉を使えば

視聴率が稼げるという狙いもあるでしょうが

視聴率が稼げると言うことこそが

彼の球団に関わらない人気の証拠。



アンチジャイアンツの人に

嫌われているような人なら

視聴率稼ぎの道具には成り得ないのですから。



普段は

アンチジャイアンツで

アンチセリーグなボクも

彼の真摯な態度やファンを重んじる姿勢には

感服して尊敬しています。
返信する
っていうよりも・・・ (kakuidori)
2004-08-22 23:35:40
病気で入院している監督のために

あえてその名前を変えずに

しつこいほどに「長嶋さんのため」

とか言う選手やそれを喜ぶマスコミ

何よりそれに感動するファンの

何とも日本人的な湿っぽい感覚も

結構大好きなんですけどねw



どちらにしても

この全日本選手達の活躍が

球界改悪を押しとどめる

力になれば・・・と思います。



それは心から

そう思います。
返信する
ああああ… (さいん)
2004-08-23 00:37:01
実は私も長嶋氏をそれほど偉い存在とは思えないし

長嶋ジャパンという言葉には否定的な人間です。

ただ、長嶋氏がものすごく人気があることは認めます。

でも、

五輪日本代表の選手たちが頑張っていることには

ものすごく感動するし、心から頑張って欲しいと思うけれど

「長嶋さんのため」

なんて思って応援していないしそんなものをスローガンにしてもらいたくもありません…



てゆうか、脳卒中で倒れてリハビリ中の人を

何がなんでも監督で登録したりギリギリまで

渡航を検討していたなんて、

人道的におかしいやろ?

殺す気か?

とずっと思ってました。

その動き一連がものすごく気持ち悪くて

よけいに拒絶反応があるのかもしれないんですけどね。



長嶋さんは確かに野球やスポーツ全般を愛していると思います。

それは認めます。確かにそうだと思います。

でも、野球界全体を見渡して先々のことをきちんと

公正に考えられるかというと甚だ疑問を抱きます。

彼の欲しい欲しい病が、

現在に至るジャイアンツの著しくバランスを欠いた

選手獲得のそもそもの始まりだと思っている人間なので。

偏った意見で申し訳ありませんが。



まあ、そもそも私は「●●ジャパン」という呼び名は

嫌いなんですけどね。

(野球に限らず)

サッカーみたいに「日本代表」に何種類もある場合には

便利な呼び名だと思うけど。

いちいちジャパンとか言わんでええやんニッポンで。

なーんてひねくれてみたりしてます。
返信する
長嶋さん (かくいどり)
2004-08-23 03:39:22
長嶋さんに関しては

特に合併反対を叫ぶ人たちには

評判悪いかも知れない。



ただ、監督として選手をほしがるのは

チームを任されたモノとしては当然かな・・・と。



それはたぶん選手が高給を求めるのと一緒で

監督としてチームを強くするのに

補強をしたがるというのは正しいと思う。



星野現SDの監督時代もそうだし

補強できる環境と「金」が有れば

あるいみ当然かな。



全体の平均化を目的に

自らのチームの補強を見送るようでは

チームの監督は任されないと思う。



チームの強化のためには貪欲である

くらいが監督としては資質がある。



選手の年棒も監督の補強も

結局は無茶が出来るシステムが悪い。

と、ボクは思ってるのです。



巨人の無茶な補強は不快です

一部選手の成績に見合わない高額年棒も不快。

でも、それは正当なモノで

それを求め獲得したことにボク的には文句はない。



システムを改めるべきだ

と、強く思いますがね。



長嶋さんのために・・・

と、言うのを背負わせるのはイヤですが

選手は自らそういう発言をしているので

それをスローガンに掲げても良いと思うし、

非常に日本人的で僕は好きです。



それこそ、当初のように

「選ばれなかったアマチュアのために」

なんて言ってるときの方が

個人的にはイヤだったなぁ。



道半ばに倒れた指揮官のため・・・

なんて、とっても和風じゃないですか。

そんな浪花節な感じが好きですね、ボクは。



まあ、見る方向の問題だけど

間際まで長嶋さんの監督復帰をにらんでたのは

長嶋さんの意向のような気がするし

少なくとも病体に鞭打ってまで・・・

という感じは受けなかった。



長嶋さんが間際まで行きたがってた

そんな印象でした。



ただ思うのは

やはり長嶋さんと言えど

アンチジャイアンツという壁の前では

無力なのだなぁと

実感しています。



ボクの中ではアンチジャイアンツというのは

実はつい最近まで当然の感情でした

しかし今は、アンチの気持ちが

ジャイアンツを経営する人たちにしかなく

選手を大量補強する監督にも

高い年棒に惹かれたFA選手達も

後ろ暗いウワサのある逆指名選手にもない。



ファンの連携という点で

アンチジャイアンツの感情はひじょうに痛い。

だからこそ長嶋氏の人気と

長嶋ジャパンの快進撃が

そこの部分の雪解けを

少しでも進めてくれないだろうか・・・



そんな淡い期待もあった

こんな文章でした。





不快だった人ごめんなさいね。

読売賛歌を歌ってるわけではないので

大目に見てください。
返信する
ひとつだけ (さいん)
2004-08-23 10:27:50
誤解を解いておきたいのは

私が「長嶋ジャパン」に対して否定的なのは

アンチジャイアンツだからではありません。

普段アンチGなのは確かですが、

日本代表における上原投手や高橋選手のことは

心から応援してます。

ただ、目に余る長嶋礼賛が気持ち悪いだけです。

これは生理的なものなので仕方ないでしょうね。ごめんなさい。
返信する
「愛」ゆえに (ベイキチ)
2004-08-23 17:29:41
興味あるご意見を拝読させていただきました。

長嶋さんの人気の秘訣は、

球界やファンへの「愛」なのかもしれませんね。



その長嶋さんに「球団合併反対」を表明されたら、

合併推進派は大いに困るでしょう。



今年になって急に球界再編なんて話が出たのも、

長嶋さんが倒れたからじゃないか、と私は邪推しています。

長嶋さんの「愛」の深さゆえ、

それが邪魔な推進派は合併・1リーグを急いでいるのでしょうか?
返信する
一生懸命さ。 (おひら)
2004-08-24 12:26:02
台湾戦、とても感動しました。

勝利したことそのものよりも、勝利に至るまでの選手たちの“一生懸命さ”に心打たれました。



私も、まるで高校野球を見ているかのような心持ちでした。

セーフティバントを狙って全速力で走った宮本キャプテン。

同点2ランを放って、あんなにも喜びを顕わにしたヨシノブ。

バントを成功させて喜ぶノリとチームメイト。

サヨナラが決まり、ホームで喜び合って、はしゃいでいた姿は

まるで高校球児。

その光景を見て私は救われた心地がしました。

日本プロ野球界において深刻な問題がありますが、

「選手を信じて間違いない」

そう思いました。

だって、あんなに野球が好きな人たちなんだから…!!!



“長嶋JAPAN”という呼び名に関して。

私自身はジャイアンツファンのせいか、何の抵抗もなく聞いています。

しかし、アンチGの人たちには不満があるのではないかと懸念していました。

で、実際にそういう人はいるんですね、やっぱり。

そういう事実があるにしても私は、

“長嶋JAPAN”という呼び方が相応しくないとは思いません。



予選のとき、そこには確かに長嶋監督がいたのですから。

選手やコーチらとともにいっしょに戦って、オリンピック代表の権利を掴んだのですから。

コーチや選手たちにとって長嶋監督という存在がいかに大きく大切なものであるか。

私たちファンやメディアが想像している以上だと思います。

そして、長嶋監督は、どんなにアテネで選手らとともに戦いたかったか。

その悔しさもきっと想像以上。



予選を勝ち抜いて得た五輪代表の権利だからこそ、

アテネに来れなかった長嶋監督を、長嶋JAPANという形で連れてきてあげた。

屁理屈かもしれませんが、そう思いたいです。
返信する
勝っておごらず、負けて腐らず。 (YUSIS)
2004-08-25 02:03:00
私にはそれ以上でもなく、それ以下でもない。長嶋監督の生き方を知るにはその言葉だけでよい。
返信する
トラックバックありがとうございました!! (ネべ)
2004-08-28 22:43:06
日本はオーストラリアに負けてしまいましたね…。

松坂は前回の試合でボールをうでにくらって、その部分は変色していたそうです。

「あいつは痛くても、そんなこと表には出さないんだよ」と解説の星野さんが言ってました。松坂って、ほんとに怪物ですよね。甲子園の時もすごかったのを覚えてます。



そう、思ったんですけど、今回の五輪で僕は松坂ファンになってました。以前はすげえやつだなあぐらいだったんですけど、今はなんかもう、憧れますかっこいいっす!準決勝もすごかった。



…それだけに残念でしたね。もっと打てたはずだよ…
返信する