
「鶴瓶噺2009」 (2009年4月24日 in 世田谷パブリックシアター)
●周囲を観察すれば…
数年前に、青山円形劇場で、たぶん第一回の「笑福亭鶴瓶独演会」を見たことがあった。落語、これからがんばっていくんだなという心地よい緊張が感じられた独演会だったし、その前のトークで笑福亭鶴瓶という人の底力のようなものを感じた記憶がある。
今回もつくづく思ったのは、この人のごくふつうの感性と、観察力の広さ(深さ、ではなく、あえて「広さ」)。鶴瓶噺では前回の鶴瓶噺以降昨日までのさまざまなエピソードからチョイスしたものをまな板に乗せる、という趣向らしい。
映画出演がおおかったせいか、共演した役者の話(吉永小百合さん噺の熱さはすごかったな)、スタッフ話、ロケ先で出会った一般のおじちゃんやおばちゃんとの交流。
忙しい中で、出会った人のこと、経験したことをこれだけきちんとネタにできるということは、鶴瓶独自の情報キープの方法や努力があるのだろう。
どれもがおもしろく、でもとっても普通。そして、どんなに突き放そうとも、鶴瓶の目は限りなく優しい。
それに混じって、身近なマネジャーやきょうだいの最高にハッピーなおかしな話の数々。昔からの付き合いの人とのエピソード。
人に優しく、人への思いの熱い人だということが、おしつけがましさが皆無の中で伝わってくる。
私みたいに優しくない人間には、不思議に気持ちよい時間となる。
冒頭では、草なぎ君のことで電話をかけてきたというSMAP中居君のエピソードも軽く披露していたっけ。
●映像の力
エピソードが単なるネタではなく事実だということを示すため?、話がひと段落したところで、証拠となるようなスライドを数枚披露してくれる。
これが結構、力を発揮する。ああ、ホントだったんだ~という思いもあるけど、どうなの?とどこかで思ったいた自分をちょっと笑っちゃうような…。
最後に鶴瓶は、スタッフに勧められたから、と言って、妻とのなれそめを語る。結構長い時間をかけて。
それは、ほほえましいエピソードの数々であり、彼の人間性やステキな夫婦の歴史のはじまりを示すもの。
たぶん、時間もおしていたと思われ、鶴瓶の口調もちょっとだけ急いでいた感じがして、私は少し気持ちが滞り気味になったのだけど、最後に妻とのエピソードの証拠となる数枚の写真が披露され、それでなんだかとってもあったかい幸せな気分になってしまった。
ちょっと胸につまったような師匠の短い言葉でお開きとなったのだが、その夜は寝るまで、私もちょっといい気分だった。
【ちょっとひと言】
今回は全席同一金額ではなく、S席とA席に1000円の差があった。
鶴瓶師匠の顔は別に見えなくていいかな(笑)と思い、A席をとったのですが、三階席の上手寄りの席だと、ちょっと聞きづらいところがあり、そこが残念でした。
音響の問題か? 師匠の独特の大阪弁がもわ~っと聞こえてくる感じ。
この世田谷パブリックシアターは大好きな劇場で、これまで何回も芝居をみたことがあり、三階席も経験ずみなんだけど、芝居とトークは違うしね。
青山円形劇場では、鶴瓶師匠の声はよく通っていました。だから師匠の発声の問題ではないと思われます。たとえ、パナソニックの電話の音声識別では「×」だとしても(これ、鶴瓶噺に行った方にはわかっていただけるかと)(笑)。
●周囲を観察すれば…
数年前に、青山円形劇場で、たぶん第一回の「笑福亭鶴瓶独演会」を見たことがあった。落語、これからがんばっていくんだなという心地よい緊張が感じられた独演会だったし、その前のトークで笑福亭鶴瓶という人の底力のようなものを感じた記憶がある。
今回もつくづく思ったのは、この人のごくふつうの感性と、観察力の広さ(深さ、ではなく、あえて「広さ」)。鶴瓶噺では前回の鶴瓶噺以降昨日までのさまざまなエピソードからチョイスしたものをまな板に乗せる、という趣向らしい。
映画出演がおおかったせいか、共演した役者の話(吉永小百合さん噺の熱さはすごかったな)、スタッフ話、ロケ先で出会った一般のおじちゃんやおばちゃんとの交流。
忙しい中で、出会った人のこと、経験したことをこれだけきちんとネタにできるということは、鶴瓶独自の情報キープの方法や努力があるのだろう。
どれもがおもしろく、でもとっても普通。そして、どんなに突き放そうとも、鶴瓶の目は限りなく優しい。
それに混じって、身近なマネジャーやきょうだいの最高にハッピーなおかしな話の数々。昔からの付き合いの人とのエピソード。
人に優しく、人への思いの熱い人だということが、おしつけがましさが皆無の中で伝わってくる。
私みたいに優しくない人間には、不思議に気持ちよい時間となる。
冒頭では、草なぎ君のことで電話をかけてきたというSMAP中居君のエピソードも軽く披露していたっけ。
●映像の力
エピソードが単なるネタではなく事実だということを示すため?、話がひと段落したところで、証拠となるようなスライドを数枚披露してくれる。
これが結構、力を発揮する。ああ、ホントだったんだ~という思いもあるけど、どうなの?とどこかで思ったいた自分をちょっと笑っちゃうような…。
最後に鶴瓶は、スタッフに勧められたから、と言って、妻とのなれそめを語る。結構長い時間をかけて。
それは、ほほえましいエピソードの数々であり、彼の人間性やステキな夫婦の歴史のはじまりを示すもの。
たぶん、時間もおしていたと思われ、鶴瓶の口調もちょっとだけ急いでいた感じがして、私は少し気持ちが滞り気味になったのだけど、最後に妻とのエピソードの証拠となる数枚の写真が披露され、それでなんだかとってもあったかい幸せな気分になってしまった。
ちょっと胸につまったような師匠の短い言葉でお開きとなったのだが、その夜は寝るまで、私もちょっといい気分だった。
【ちょっとひと言】
今回は全席同一金額ではなく、S席とA席に1000円の差があった。
鶴瓶師匠の顔は別に見えなくていいかな(笑)と思い、A席をとったのですが、三階席の上手寄りの席だと、ちょっと聞きづらいところがあり、そこが残念でした。
音響の問題か? 師匠の独特の大阪弁がもわ~っと聞こえてくる感じ。
この世田谷パブリックシアターは大好きな劇場で、これまで何回も芝居をみたことがあり、三階席も経験ずみなんだけど、芝居とトークは違うしね。
青山円形劇場では、鶴瓶師匠の声はよく通っていました。だから師匠の発声の問題ではないと思われます。たとえ、パナソニックの電話の音声識別では「×」だとしても(これ、鶴瓶噺に行った方にはわかっていただけるかと)(笑)。