隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「ひとりじゃないって思う」at NHKホール(SPITZ JAMBOREE TOUR とげまる2011)

2011年04月17日 19時39分40秒 | ライブリポート(スピッツ)

2011.04.14
SPITZ JAMBOREE TOUR “とげまる2011″
at NHKホール


 暖かい一日。夕方の原宿はやっぱり若者であふれている。
 私は今は若者じゃないけど、かつてこんなふうに大きな口をあけて笑いながらここを歩いたんだろうな、と、ここを訪れるたびに思うよ。

 ちょっと余裕をもって原宿に来たのに、久しぶりの「若者二人」との話が盛り上がって、開演ぎりぎりに到着。フ~。
 ロビーには着ぐるみのシロクマだ! と思いきや、あとでスピッツ犬だと判明(ツアー初日なのに、すでに薄汚れてましたが・・・)。


★セットリスト★
 01 ビギナー
 02 スパイダー
 03 恋する凡人
 04 ロビンソン
 05 幻のドラゴン
 06 メモリーズ・カスタム
 07 TRABANT
 08 鳥になって
 09 胸に咲いた黄色い花
 10 ヒバリのこころ
 11 ガーベラ
 12 新月
 13 ジュテーム?
 14 シロクマ
 15 えにし
 16 どんどどん
 17 探検隊
 18 けもの道
 19 トンガリ95
 20 8823
 21 君は太陽

ENCORE
 01  魔法のコトバ
 02  バニーガール
 03  空も飛べるはず

 先にセットリストをあげてしまったけれど、「とげまるツアー」+「メジャーデビュー20周年」の意向が十分感じられる内容。
 そうそう、アルバム『とげまる』でファンになった新人さんにもOKではないですか?

★コンペイトウみたいな「とげまる」たちと、映像と照明
 ステージにぶら下がった数多くのとげまるたちが、いろいろな色を発したり、消えたり、ライトを浴びて浮かび上がったりして、スピッツの空間を盛り上げる。
 どの曲だったが忘れたが、曲終わりで暗転したとき、それらのとげまるたちだけが光を発して残り、曲の陰影を際立たせていた。まぶたに焼きつく感じが脳の中に今も居座っている。
 たしか「TRABANT」か「幻のドラゴン」では、赤と白のライトが交差する中で、真っ白なとげまるが妙に艶めかしかったな。
 照明と後ろの映像のコラボは、スピッツのライブでは定評があるけれど、今回も裏切らなかった。
 「ロビンソン」のときには、黄色を基調とした幾何学的模様(万華鏡の世界かな)がクルクル回りながら大きくなったり小さくなったりするのが鮮やかだった。
 バックの映像も工夫されていて、「新月」では新しいPVに登場した女性の踊る姿が美しく(PVにあったメンバーの演奏シーンはナシ)、「どんどどん」はPVのままだったと思う。
 メンバーの様子は曲によってだけどスクリーンに映し出され、2分割,4分割もあり。全身、上半身、横顔、正面、斜め前から、斜め後ろから、また頭上から、とバラエティーに富んでいたっけ。
 「君は太陽」?だったかな、かなり長時間、キノコ頭に近い草野の頭頂部が映っていた。あの意図は?? ギターのプレイ、カッティングを見せたかった? でも、キノコ頭の頭頂部にくぎづけになってた女性も多いのでは? あんまり見るチャンスないしね。
 4分割でメンバーが映るところは、勝手にジーンとくる。だけど、本編ラストあたりの激しめな曲では、田村が画面から消えたり、隣の草野のスクリーンに移動して映っていたり・・・。それもなかなかおもしろかったな。

★『とげまる』の曲たち
 会場の熱気、観客の高揚度はもうMAXという感じのところでメンバー登場!
 拍手+声援、いつものツアーの何倍という迫力。みんな待っていたんだ、このときを。
 2階席なんで表情はわからないけれど、いつものように登場して楽器をもって、さあ・・・という感じは変わらないな。彼らも緊張していたかもしれないし、まだ二日目だから。 
 1曲目は「ビギナー」。最初は全然違う昔の曲とか想像してたけど、イントロが聴こえてきた瞬間に、ああ、これだー!と思った。「未来からの無邪気なメッセージ」は少なくなったけど、それでも追いかけるんだよね。大サビのところ、ボーカルの声が響き、両端のギタリストとベーシストの動きが止まる、照明もきれい。2階席だからこそ味わえるシーンだぞ。
 「恋する凡人」は,去年のライブではじめて聴いたときよりパワーアップしてた? イントロの重めのギターもかっこいいし、「これ以上 歌詞にできない」のあとのロックな幕切れが改めて「いい!」。4人のそれぞれの感じがはじけてる。
 「幻のドラゴン」「TRABANT」は予想どおり、ライブで映える曲だったなあ。照明+映像との相乗効果で、盛り上がりはハンパじゃなく、畳み掛ける演奏が迫ってくる。間奏でそれぞれのスタイルで演奏しているところ、最後の締め・・・、ボキャ不足ですが、「ロックだ~!」とか。
 すべてに言えるけど、『とげまる』のギターソロはかっこいい(「さざなみCD」もそうだったけど)。照明があたって下向きにリズムとりながらの姿も、ステージ前面に出てきて「どうだいっ!」って言わんばかりの自信もステキだ。
 そしてドラムプレイ。アルバム聴きながら、どんな感じなのかなあと想像しているのはホントに楽しかった。それを目の当たりにして(というより2階席から見下ろして)、すごいなあ、かっこいいなあ、崎ちゃん!とみとれてしまった。
 「シロクマ」「えにし」「どんどどん」「探検隊」と続く、その前のMCだったか、草野はこう言ったんだ、
 「それじゃ、『とげまる』からの曲をつるつるっといきます」
 って。おいおい、そのアルバムを引っ提げてのツアーなのに,「つるつるっと」かよ! と心の中でツッコんだ人、いませんでしたか? 私は激しく反応してしまったけど。
 「えにし」のサビ(CMで流れてる)は私の中では五本、十本?の指に入るくらい好きなメロディーライン。どこかに連れていってくれそうな疾走感と草野の高音が心地よい。ライブで聴くと、ポップだな~。
 「どんどどん」「探検隊」はセルフってことで、こうやって並べて演奏してくれるのもうれしい(実際は、しょーもない(笑)MCが間に入ってるけど)。理屈なく楽しいし、すごく盛り上がる。どっちも崎ちゃんのドラムを見てました。とくに「探検隊」はどんな感じなんだろうとCDを聴きながらいつも想像してたんで。
 「どんどどん」はまさに「どんどどん」が頭から響いて、若さやはちきれんばかりの上向きの空気が突き刺さるみたい。「バンド」ってことを主張してくれる楽曲。

★「ガーベラ」から「新月」への世界観
 今回、まさか「ガーベラ」が聴けるとは思っていなかったなあ(「とげまる」からの「聞かせてよ」も聴きたかったけど)。イントロ流れたとたんに、異様な世界にひきこまれた。草野の声も艶っぽいし、サウンドの世界観がCDから飛び出して、照明や映像やメンバーの姿を相俟って、たまりません(こういう表現したできないのが悔しい)。歌詞が聴き手の中でそれぞれに形作られ、何通り、何十通り、何百通りの色や光や意味をもつことがステキだと思う。
 そして圧巻は、『とげまる』の中でも特殊な広い深い世界を妄想させる「新月」にいくところ。ピアノの繰り返しのフレーズは、「正常」ではない私たちの体のどこかを刺激して、危ない、危ない・・・。スピッツって初期の作品のいくつかはシューゲイザーっぽいって言われていたけど、この曲もその流れ? 内省の歌詞と浮遊する音とアレンジが、ライブでこそ、の雰囲気を醸し出していたような気がする。照明もきれいで妖しい。
 「夜を駆ける」のときの照明は私の中では別格ですが、それに肉薄?する勢いで迫ってきました。

★懐かしい曲たち
 一気に、「鳥になって」「胸に咲いた黄色い花」「ヒバリのこころ」の3曲で、懐かしい時代へ。
 「鳥になって」はインディーズバージョンってところがうれしい。草野の声で始まるやつです。
 そういえば、2000年前後だったと思うけど(30歳を前にして、の頃かも)、「もう『鳥になって』 とかは歌えない(歌わない?)」と言ってたっけ。雑誌のインタビューで。ああ、もう封印しちゃうのね、と思った記憶がある。40代になって、また心境の変化でしょうか。40代の男が「いつまで 君の体にしがみついたまま~」と歌うもの、いいもんだなあ。
 私の中では、「胸に咲いた黄色い花」はアルバム『名前をつけてやる』の中でいちばんポップな作品(シングルだしね)。最初に聴いたとき、イントロのおかしな音の流れとリズムがずっとエンドレスで頭の中を回っていたっけ。私はこれで、「オリコン、いくかな」と思ったんですけどね。甘かったです…。メンバーが何と言おうと(笑)、私はこのセカンドは大好きです。好きな人、なんで多いんでしょうねえ。この夜の草野の声は、あの頃より太かったけど、でもかわいい雰囲気はそのままのような気がしたなあ。
 そして、デビューシングルの「ヒバリのこころ」。ライブで聴くたびに、「この曲がデビュー曲でよかったなあ」と一人で満足している。バンドとして、サウンドを追及していくんだよ、という意志が感じられちゃう。イントロがとにかく好き!
 「スパイダー」「ロビンソン」「空も飛べるはず」はおなじみだけど、初スピッツだった人はさぞかし・・・と思う。こういう曲たちで世間に受け入れられ、そしてこんにちがあるんだな。
 「バニーガール」はうれしかった~。声も演奏も若々しくて。この曲、好きな男の子、多いですよね。「ゴミ袋」ってとこが、当時は軽く衝撃的だった。43歳の「バニーガール」は最高でした!

★ロックな・・・
 「メモリーズカスタム」、なんだか色っぽかったです。歪んだ草野の声に「おおっ!」って思ったのが最近のように感じられるけど、もう11年前? ビックリ。あのシングルバージョンもけっこう好きなんだけど(シンプルで)、ライブでは大サビの草野の声が映える。
 そして、「探検隊」から続いて、一気に「けもの道」「トンガリ95」「8823」にいくところは、お約束のロックなスピッツ!
 「けもの道」はホントにライブ向き(私にとってはCDより数倍いい)。田村のベースから始まり(この夜は案外あっさりでしたが)、がっちりしっかり聴かせてくれるギターリフとドラム。四人がステージ上の定位置にいて、ガシッと音を出すところが映像的に好きです。
 「8823」の安定感、暴れる誰かさんも定番とはいえ、飽きずに見せてくれる。
 どの曲だったか忘れましたが、田村がテツヤサイドに移動して二人並んで演奏しているところもなんだかよかったし、戻るときにシールドがなぜか草野の肩に引っかかって・・・。そこも見応え?あって笑いました。
 本編ラストは「君は太陽」。このイントロも美しくて好きだ。「理想の世界じゃないけど 大丈夫そうなんで~ 」・・・、この歌詞はいつもより胸にストンと落ちてきた。そうか、それでいいんだ、肩をいからして頑張っているけど、そんなに高みを最初から狙わなくても、とりあえず「大丈夫そうなところ」を目指せばいいんだ。私はスピッツにそう教えられました。

 音響とかはわからないのですが、今までNHKホールは(席にもよるんだろうけど)あんまりいいと思ったことはなくて・・・。
 でも、そういうこととは関係なしに、ボーカルの声は冴えわたっていました。
 この声は健在でしたから、これから行かれる方(はここを見てないと思うけど)、お楽しみに!です。


               


 ここからは、MCを覚えている限りで。もちろん順不同で。ときどき、編集しちゃってます。
 それでもかまわない、という方は進んでください。
 表現とかは正確ではないので、ニュアンスだけってことで。


■■「ぶっ倒れて」■■
 最初のMC。
 ものすごい拍手と黄色いたくさんの声援のあと、 「こんばんは、スピッツです」といういつもの挨拶。そして・・・。
 「ぶっ倒れてしまいました。ぶっ倒れたヤワなハート(タマシイだったかな?)ですが、立ち上がることができました。こうして、ここに立ててうれしい」
 そういうふうに言ってたかな。いろいろ考えたあげくの言葉だったのかも。
 痩せたようにも見えるし、もともと細いから変わんない?とも思えるし。
 2階席なので表情はわからないけど、このあたりまではきっと緊張が見えてたんじゃないかと(これはあくまで想像です、すいません)。


■■PV関係で思い出話■■
 リリースされたばかりの『ソラトビデオ COMPLETE 1991-2011』(オリコンで見ると、いい線で売れてます)にまつわる話がいくつか。

 【不機嫌な田村君】
 草野が「ヒバリのこころのPV、あんまり見たくないんだよね~」と。
 田村君がやたらと不機嫌に演奏しているらしい(そうだった? 未確認です)。それを聴いてテツヤ氏がウケて笑ってたけど。
 「あれはああいうムーブメントだったんだよ、俺としては。ムーブメントって使ってみたかった(笑)」
 それに対して、マサムネくんは「だけど、(あの不機嫌は)やりすぎだよ」と言ってたな。

 【不真面目?】
 草野「PVで走るシーンがあって、田村はちゃんと走っているのに、監督さんに『田村く~ん、真面目に走って』って言われたんだよね」
 (このときもテツヤくん、笑ってたような)
 田村か草野「あれはなんでだったんだろうね~」
 田村「それは『ロビンソン』のときです。帰って確認してください」(笑)

 【PVでも歌詞まちがうボーカル】
 昔は忙しかったからか、短い時間でPVを撮ることがあったらしい。
 メンバー順番に撮って、最後にマサムネくんの番になったとき、もう残された時間があまりなくて。
 「『君が思い出になる前に』で歌詞間違えたままなんで、歌と口が合ってないところがあります」
 「帰って確認してください」って言ったかな? どうだったかなあ。

 【「なんで誰も言ってくれなかったの?」】
 テツヤ「あのPV集の中で、サングラスじゃないのがあります」
 「空も飛べるはず」のPVのテツヤ。
 スタッフに「テツヤくん、いいの?」(サングラスじゃないけどかまわない?という意味らしい)と聞かれたそうです。
 草野「目のところにモザイク入れるとか?」
 だけど、テツヤくんの言いたいところはソコじゃなかったようで。
 テツヤ「オレ、自転車乗ってんだよ」
 草野「乗ってた、乗ってた(笑)」
 で、バンダナを最初していて、途中ではずしたシーンがあるらしいんだけど、バンダナのあとがくっきりと残ったままで撮影されちゃったらしい。
 「オレは天パーだから、あとがつきやすいんだよね。なんで誰も教えてくれなかったんだ?」
 そして、
 「4人で並んでるところで、みんな同じ身長なのに、なぜかオレだけデカく映ってる」
 (バンダナのあとが残ってて?)
 草野「オレと田村が(崎ちゃんも、ね)あとで身長伸びたんじゃない?」
 テツヤ or 田村「んなわけないじゃん。ふつう縮むだろ」(笑)
 帰ったら確認して、「腹かかえて笑っていいよ」だそうです。私は今のところ未確認です。


■■デビューの頃の思い出話■■
 メジャーデビュー20周年にちなんで、デビューの頃のおもしろい話がたくさん聴けました。

 【3月35日??】
 草野「3月35日はメジャーデビューの日なんで・・・」
 会場、ザワザワ・・・。
 草野「あ、35日はないか~。オレん中では存在してるけど」(意味不明)
 このとき、私の聞き間違えでなかったら、テツヤ氏が笑って、「まだ故障してるの?」と言ったような(違ってたらすみません)。
 仲間だから言えることで、ジワッといいなあと思ったんですが。
 んで、「その日はとくにメンバーで何かしたわけでもなく、部屋で昔の雑誌を見てたんだけど」と雑誌のペラペラめくるマネ。
 草野「アルバムをリリースするたびにインタビューされてるけど、同じことばかり言ってるね」
 テツヤ「今でもそうよ」
 草野「で、なんか変わったことを言おうと思って、『ジョン万次郎をテーマにしたアルバムを」って言ったら、スルーされた」
 テツヤ「だけど、ジョン万次郎は難しいよ」
 草野はそのあとアコギをかき鳴らして「ジョンまんじろ~」と即興で。
 こういうときにも、キーの高いお人ですな。
 で、雑誌を見ていると、20代はかわいかった、と。
 テツヤ or 田村「だけど、基本的に写真は草野中心だからね。今もそうだけど」
 草野「そんなことないよ」
 テツヤ or 田村(すいません、この二人の発言、ごっちゃになってるところ多くて)「オレたち、目つぶってる写真あったもん」(笑)
 これ、いっつもネタになってますね。
 草野「これからも、かわいい40代をめざします」
 これに会場から、「今もかわいいよ~」。ファンってありがたいなあ。
 
 【木のベスト】
 崎ちゃんの話(いつも、なんかおもしろいよね)。
 崎ちゃん「デビューの頃は、自前の服でやってたじゃない」
 草野「うん、家から着てきた服でライブやって、汗かいて着替える・・・みたいな」
 崎ちゃん「そうそう。で、スタイリストさんがつくようになって、どーなの?っていう衣装のときがあった。木のベスト・・・」
 と言った瞬間に、テツヤ+田村が体をよじって大笑い。思い出し笑いってやつ。こういうところにステキな歴史を感じるなあ。
 とっくりのセーターの上に、木の素材?でできたベスト(ボタンは貝殻だったらしい)をスタイリストがもってきて、
 崎ちゃん「文句は言っちゃいけないと思ってた」そうで、そのまま着てライブをしたらしい。
 とっくりってところで暑くてダメなわけで、その上、木の素材は動きにくいし、顎にあたったりして。やっぱり途中で脱いだそう。
 ライブビデオでは、脱いだあとのとっくりセーター姿が映っているそうです。

 【頭から煙】
 これもけっこう知っている人、多いと思うけど、「頭から煙事件」。
 草野「昔はライトが暑くて。ん?と思ったんだけど、逃げたらイカンと思って頑張ってたら頭から煙が出てた」
 でも、最近はLEDが使われているホールもあるそうで、あまり暑くないとか。
 テツヤ「そう、あんまり暑くない。寒い・・・。オレは寒いのはヤだから、(前みたいに)暑いほうがいいなあ」
 とゼイタクなことを言ったら、珍しくボーカルが、
 「頭から煙出してみろよ」と、男の子な発言でした。

 【代官山や中目黒に】
 デビューの頃、事務所にお金を渡されて、衣装を買いに行ったそうです(たしか一人あたり2万円、って聞いたことがある)。
 「行った、行った」
 「代官山に行った」
 「中目黒も行ったよ」
 と口々に。草野は、
 「その頃は、新宿アルタとかでいつも買ってた」らしい。
 で、あんまり使えそうなのが買えなかったんでしょうね。
 田村「テツヤの買ったシャツを草野が着た」
 それが「ヒバリのこころ」のPVのシャツだそうだ。
 草野「おまけあれ、Gパンにシャツインしてるんだよね。PV見て、『出せよ、出せよ』って・・・」
 そのあと、
 草野「あれはテツヤが着たほうが似合ったね」
 テツヤ「そんなことないよ」
 と、これもなんだか珍しい展開。


■■RADファンの四十男■■
 田村君の最近の話。
 「RADWIMPSの新譜を買いに、渋谷のタワレコ(Tower Recordって言ったかな?)に行ったのよ」
 そこでじ~っと草野を見ると、
 草野「オレはいただきました」
 田村「オレはフラゲじゃなくてリリースの日に買ったよ。フラゲって言ってみたかった」(笑)
 二人とも「フラゲ(flyng get)を知らなかったそうで、草野は「なんか、新しいフライドポテト?かと思ってた」
 そこで、フラゲなんて意味がないからその日をリリース日にしちゃったら?なんて話が脱線せいてましたが。
 それで当日はタワレコにRADの4人が来ていたそうで。
 彼は遠巻きに見ながら、「かっこいいなあ、オーラあるなあ」と思っていたらしい。
 草野「あれ、面識ないの?」
 田村「あるよ」
 その古いスタッフが田村君に気づいて、むりやり?ベースの武田くんと握手をさせられたそうです。
 そのあと、うしろを見ると、武田君と握手ができると思ったファンの子たちの列ができていたそうで、
 「オレはただのRADWIMPSファンの四十男か!」って(笑)。
 スピッツのベーシストとは気づかれなかったってことですね。
 そのあと、「生まれ変わったらRADWIMPSのベーシストになるよ」(これ、正確じゃないです)と言ったあとで、
 「生まれ変わっても、やっぱりスピッツでいいや」
 これには草野が、「スピッツで、じゃなくて、スピッツが、でしょ」と突っ込んでました。


■■龍馬さんと遭遇■■
 草野「アルバム『とげまる』りりーすからもう半年たっちゃったけど、なんか思い出は?」
 テツヤ「思い出? そうだ、崎ちゃんがあるよ!」
 崎ちゃん「思い出はね~、たくさんあって忘れました」(笑)
 そこで草野がNHKつながりで思い出したのが、福山龍馬との出会い。
 「SONGS」収録のときに、「龍馬伝」の最終回の収録中だった福山さんが控室にあいさつに訪れてくれたそうです(ラジオでも話してたから、よほど印象的だったんでしょう)。
 「突然だったからビックリしたよ」とメンバー。
 草野「最近も24時間ラジオとかやってらして・・・。オレたちもがんばらなくちゃ!って思うんだけど、すべての面ですでに負けてるよね」 
 「うんうん」と微妙な会場の反応(笑)。
 テツヤ「一緒に写真、撮りたくないし」
 田村「いつもはさ、そういうこと草野が言うと、会場から『そんなことない~』とか聞こえるのに、(今夜は)みんな、納得しちゃってるから」(笑)
 草野「でも、1つだけ勝ってることあるよ」
 田村「なに?」
 草野「年」(泣)
 スピッツが1つ上? でもそれって、ある意味、負けてるってことじゃないの???


 草野は何度も言ってました。
 「ここに立ててうれしい」
 「こんなゆるいMCができる幸せ」
 「この日を忘れずに、付箋をつけておく」
 田村君の「ライブはやっぱりいいね」に対しては、
 「うん、ひとりじゃないって思える」とも。
 その気持ちは、あの夜のすべての人に伝わったのではないかと思います。
 詳しい事情は話さず、震災についてもあえてふれなかったのは、きっと彼らなりに自分たちの役割を知っているからでしょう。
 被災地への息の長い支援を続けていくことはすでに表明しているけれど、ライブでは彼らの楽曲をこれまでどおりに演奏し伝えていくこと、それしかないと。
 私も理屈じゃなく、スピッツの曲の強さ、優しさ、妖しさ、不可思議さがあれば、それでいいんだと思えた一夜でした。
 日常を離れて、一瞬飛べるような・・・そんな時間がきっと彼らのライブなんだ。
 ステージ上から、「みんなで支えていこう!」と言葉を発信し、犠牲者のみなさんに黙祷をささげることも大きな1つの方法だし、何も言わずに楽曲だけでその場の人を「飛ばせてくれる」のも1つの方法・・・。
 そういうことですね。
 ホント、夢みたいな2時間でした。
 
 次の日から、私は1カ月ぶりに iPod を復活させました。
 最初に聴いたのは、「夜を駆ける」でした。


               


 仙台のホタルさん。
 いつもメールをありがとう。
 ガスが復旧して安心しました。
 まだまだ大変ですね。
 学校はどうですか?
 親友の無事がわかって、本当によかったですね。
 
 そうそう、このレポ、どうでした?
 あなたが望んでくれたように、「自粛なし」で「いつもどおりの」、おバカなレポになってしまいましたが。
 あなたの「初スピッツ生ライブ」が実現するように、心から祈っています。
 
 こちらはだいぶ暖かくなったけど、そちらはいかがですか?
 また、メール待っています!



「追記」
 大変な?ことを書き忘れました。
 「ジュテーム?」が弾き語りではなく、バンドアレンジされていました。
 それがとても新鮮で、なんだかしっくりくる安定感というか、穏やかな感じで、よかったです。


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