南三陸町

私たちが一番に向かったのは南三陸町
もともと商店街だったところに立っている仮設の「さんさん商店街」
まわりはなぁ～んにもない更地です
以前を知らない私たちはもともとそうだったのかと錯覚してしまいそうになりました
そして、あの女性職員の声が響いていたところへ…
いま、思い出しても胸が痛くなります
テレビで何度もなんども聞いたあの声が、この建物から…大きな波の塊が押し寄せて来るのを見ながらどんなにか恐かっただろうと思うと…
私たちに出来ることは静かに祈ることだけしかありませんでした

行政の方や南三陸町で私たちと同じ活動をしている仲間がその時の話をしてくださいました
まだまだ生々しい記憶がみんなの涙を誘いました
そのなかのお一人が別れ際にやって来て「訓練には必ず参加してください。経験していないことは出来ないんです。あ、あの時ってきっと思い出します!!」と、強くおっしゃいました

志津川湾の波が私たちの泊まったホテル観洋にも押し寄せたのですが、三階より上が無事で被災した人たちのために開放されたそうです

あまりの心の痛みで…何を言っても何を書いても上っ面の言葉になってしまいそうで、書くのをためらいましたが、みんなにも知ってほしいと思いました