家事ワークショップ開催報告

2017年10月29日 | ワークショップ



家事とは、 先人からの呪い である
家事とは、 身体表現(からだの延長) である


10月28日、私たちNPOコレクティブハウジング社はセミナー&ワークショップ
「“家事”していますか-男も女も“変われる!?”暮らし方」を開催しました。


主旨と流れの説明後、参加者どうし自己紹介も兼ねて
各人の「私にとって、家事とは_である」をシェア。




(↑ちなみにこれは、私が書いたもの。
負荷がかかる、面倒、疲れる、パワーがいる。
でも、心や体が鍛えられる、達成感がある
、という感じです)


次に、食事、掃除などの家事を共同で行ったり、
家事にかかわることを世帯以外の大人どうしが毎月の定例会などで話し合ったりする
ユニークな住まい、「コレクティブハウス」の取材VTRを鑑賞。

北欧が発祥のコレクティブハウスは、
建物内に共同のダイニング、庭などがある一方
各住居には、バス・トイレ・台所などの水回りを完備
居住者は、プライバシーが確保された居室がありながらも
共同スペースでゆるやかに交流ができます。

食事(主に夕食)を、およそ月1回当番でつくる「コモンミール」
当番での共用設備の掃除など
家事の一部を共同化して、みんなで支えあって住まう
合理的かつ、つながる暮らし方です。

鑑賞後は、実際に東京都多摩市のコレクティブハウスに住む2名から
ハウスで共同で行う家事、ハウス内のさらに各住居で行う家事についてなど
お話を伺いました。

まずAさんは、日本と外国の興味深い調査資料についてお話してくれました。

1日3回以上食事をつくっている
1日3回以上食器を洗っている

と答えた主婦は、日本人がダントツの「55.5%」(いずれも)!
かたやイギリス、アメリカほか欧米諸国は、1桁〜20%台。
日本人がいかに「家事をきちんとやらないといけない」という規範意識
やらないことへの後ろめたさに縛られているかが垣間見えました。

パートナー、お子さんとコレクティブハウスに住むAさんは、
「コモンミール」に挑戦したことで料理の腕を上げました。
Aさんの作るシンガポールライスは絶品!

以前は一軒家にお住まいだったBさんは、
集合住宅のコレクティブハウスに来て、家の仕事が減ったそう。
設備・器具の充実した食堂で、パンを焼くこともあります。

コレクティブハウスでの暮らし。人によっては家事が増えるかもしれない一方で
コモンミールや、やったことのない家事(網戸張りなど)を
みんなでワイワイガヤガヤやれるので、家事の心理的負担は軽減できているのでは
とも感じられました。




そして、ユニークな住まいの家事を見聞きしてからの、
再度「私にとっての家事とは」を参加者で語り合いました。

家事とは「日常」「身のしまつ」「ケア(世話)」「試練」「裁縫」
「生きること」など、さまざまな意見が出ました。


まとめ1:「家事とは、 先人からの呪い である

規範意識、性別役割分業、家事をきちんとやらないことへの後ろめたさ、
これまでの社会・人からの「こうあらねば」に縛られていることを
「呪い」と表現し「先人からの呪い」となりました。

まとめ2:「家事とは、 身体表現(からだの延長) である

その一方で「自分を身ぎれいに保つ」とか「自分や家族をケア(身の回りの世話)する」とか
「身のしまつ」とかいう言葉に出てくる「身」、つまり、からだ。
そして、「家事とは生きること」、「家事とは日常」と
自分の身とやはり切っても切り離せないものだ、ということが
みんなの雑談の中から浮かび上がり
「 身体表現(からだの延長) 」となりました。

*  *  *  *  *  *

今後の予定は決まっていませんが、
このワークショップ、メンバーや場所を変えて
もっと多くの方と、また語り合えたらな・・・と感じました。

また何か動きがあれば、このブログでお伝えしたいと思います。
みなさん、ありがとうございました。

(R)

暮らしのサイズ

2017年10月27日 | 記事
その通りだなー。としみじみ思った記事がありました。
モノを手放したら不安が消えた——家電製品もガス台もなくなったら快適で幸せな日々が待っていた

なかなか、同じような生活は無理にしても、思いは同じです。
稲垣さんにとって、家事は生活そのものだということが伺えます。

「それに、自分自身の過去と現在を比べてみても、『家電があった時代』より今のほうが家事の負担感は減っているのだ。いやー、もしかして……。家電……全然家事を楽にしてないんじゃないの!?いやむしろ負担を増やしているんじゃないかという疑惑が!」(引用『寂しい生活』p.242)

家電をガンガン使ってバリバリ働く人。
家電を手放して会社も辞めちゃって自分の生活範囲を狭めていく人。
人生にはいろいろな選択肢がある。そして、家事の姿もそれぞれだ。

記事に書かれてある
「自分で整えられる暮らしのサイズは決まっている」
この言葉には、心から納得。
(M)

来る10月28日東京ウィメンズプラザフォーラムがあります。
NPO法人コレクティブハウジング社では、セミナー・ワークショップを行います。
当日来られても大丈夫とは思いますが、メールにてご連絡いただけると、嬉しいです。

詳しくはこちら↓

【「セミナー&ワークショップ “家事”していますか-男も女も“変われる!?”暮らし方」
日常生活に欠かせない家事。
コレクティブハウスを参考に、老若男女が共に担うことで育む、暮らしの可能性を考えてみませんか?

10/28(土)18時-20時半・東京ウィメンズプラザ第一会議室にて
(渋谷区神宮前5丁目53-67→地下鉄表参道駅徒歩7分)
参加費1,000円。お申込は、NPO法人コレクティブハウジング社
 [E-mail] 2017twpf@chc.or.jpまたは[電話]03-5906-5340へ
(①氏名[ふりがな]、②年代
※Facebookページ(「いいね!」&投稿のシェア歓迎!)
https://www.facebook.com/shadowworkWS/

生産性イノベーションで到達したロジカル家事???

2017年10月26日 | 記事
とにかく忙しい、時間が無いんです。あっという間に1日が終わり、明日のために、あわてて寝る日々。朝は朝でバタバタ。
ご機嫌さんで、鼻歌まじりに家事をやれるようになるには、心や時間の余裕が、もしかしてお金の余裕も必要かもしれません。
こんな記事を見つけました。

「勝間和代が生産性イノベーションで到達したロジカル家事とは」

しかし、一人で生きている私とは、まるで違い3人の子供を育て、仕事もバリバリやっている勝間さん。
仕事と家事の両立に行き着いたのは、家事代行ではなく家電。

記事の中で、勝間さんはこのように書いています。

「私の中で家電は家事負担を減らすアウトソースの一つだと位置づけています。今の家電のクオリティは高く、コストパフォーマンスもいいので、個人的には家事代行より家電がお薦めです。洗濯を洗濯機にやってもらうように、もはや料理や掃除も機械にやってもらう時代でしょう。特に料理は、調理家電を使うと温度と時間を正確にコントロールできて失敗がありません」

むむむ。なんか、すごいなー。

ブラーバって拭き掃除ロボットがあるとの事。ルンバで驚いている場合じゃないのね~

床拭きロボット ブラーバ 紹介ムービー<公式サイト>


映像を見ると、動きがかわいい。
(M)

来る28日東京ウィメンズプラザフォーラムにてセミナー・ワークショップを行います。
ご参加お待ちしています。当日来れても大丈夫ですが、メールにてご連絡いただけると嬉しいです。


詳細はこちら↓
【「セミナー&ワークショップ “家事”していますか-男も女も“変われる!?”暮らし方」
日常生活に欠かせない家事。
コレクティブハウスを参考に、老若男女が共に担うことで育む、暮らしの可能性を考えてみませんか?

10/28(土)18時-20時半・東京ウィメンズプラザ第一会議室にて
(渋谷区神宮前5丁目53-67→地下鉄表参道駅徒歩7分)
参加費1,000円。お申込は、NPO法人コレクティブハウジング社
 [E-mail] 2017twpf@chc.or.jpまたは[電話]03-5906-5340へ
(①氏名[ふりがな]、②年代
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シンプルライフに最適?入れ子碗

2017年10月25日 | 日記
10/4の投稿で私が「片付けられない人」だったとお話しましたが。
断捨離を2013年から始め、4年で4回引越し、持ち物をグッと減らしたのです。

食器もかなり断捨離しました。
いま毎日使っているのは、この子。





ただのドンブリ鉢?




と思いきや…





あらら、こんなの出ましたけど!

ロシアのマトリョーシカみたい・・・
禅宗の応量器みたい・・・


せいれーつ!





ばんごう!
1!2!3!4!5!


これは、福岡県の陶芸家・正島克哉さんの手による「入れ子碗」です。
私は、日々の食と道具のお店「364」さん(東京は西荻窪)で、2014年7月頃に買いました。
(現在も販売しているかは不明)
10/7の投稿にも、じつは登場してました。



↑これ

使用例としては、たとえば右下から時計回りに
汁物・主食・主菜・副々菜・副菜といった具合に
この入れ子碗1セットで、一汁三菜の器になるのです。




もちろん、ドンブリ鉢みたいにして丼物を食べるもよし






お客様にお茶を出すときは





こんな風にもできるし↓




料理はヘタだけど、大好きな食器が私を毎日楽しくしてくれます。

「364」で思い出したけど、こんな映画もありましたね・・・
365日のシンプルライフ

(R)

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【「セミナー&ワークショップ “家事”していますか-男も女も“変われる!?”暮らし方」】
日常生活に欠かせない家事。
コレクティブハウスを参考に、老若男女が共に担うことで育む、暮らしの可能性を考えてみませんか?

10/28(土)18時-20時半・東京ウィメンズプラザ第一会議室にて
(渋谷区神宮前5丁目53-67→地下鉄表参道駅徒歩7分)
参加費1,000円。お申込は、NPO法人コレクティブハウジング社
 [E-mail] 2017twpf@chc.or.jpまたは[電話]03-5906-5340へ
(①氏名[ふりがな]、②年代、③保育[先着順]の希望の有無 をお伝えください)

★お申込は、こちら(Peatix)からもできます★

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「いえのこと」は、「いきること」

2017年10月24日 | 記事


性別・年代・量の多少などによらず、家事は生きている限り皆について回ります。

2009年、妻の突然の死を機に、悲しむ間もなく家事・育児を
全面的に引き受けることになった男性がいます。

NPO法人京都いえのこと勉強会」を2014年に設立した、木本努さんです。

<webサイト内の「理事長挨拶」より、抜粋>
”家事は想像以上に大変で「手を抜けば」と言われたが、手を抜けば溜まるのが家事でした。
家事には終わりがないと知りました。
「何処かで家事を教われないかなぁ・・・」と思いました。
少しでも出来るのであれば、もう少し楽しく出来たと思いました。
京都弁でいいます「お先に・・・」を私が経験しています。
いつかは誰もが通る道を先に歩んでいます。

当法人では私が苦労しました「料理」「裁縫」の教室の開催。
「父子家庭」の勉強会などを開催します。 
「家事=いえのこと」を勉強します。
私の経験が少しでもお役に立てればと思っています。
将来的には父子家庭のコミュニティーを作ります。”

私たちも、家事を「生きている限り逃れられないもの」と考えているので
木本さんの「家事には終わりがない」にも本当に共感します。

仕事ほか、すべての活動を下支えする、(たとえ嫌いでも)不可欠な活動。
それが、家事です。

(R)
※写真は、木本さんとは無関係です。

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【「セミナー&ワークショップ “家事”していますか-男も女も“変われる!?”暮らし方」】
日常生活に欠かせない家事。
コレクティブハウスを参考に、老若男女が共に担うことで育む、暮らしの可能性を考えてみませんか?

10/28(土)18時-20時半・東京ウィメンズプラザ第一会議室にて
(渋谷区神宮前5丁目53-67→地下鉄表参道駅徒歩7分)
参加費1,000円。お申込は、NPO法人コレクティブハウジング社
 [E-mail] 2017twpf@chc.or.jpまたは[電話]03-5906-5340へ
(①氏名[ふりがな]、②年代、③保育[先着順]の希望の有無 をお伝えください)

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