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台湾の電子チケットの概要

2022-04-13 | ビザと移民

外国人は台湾に旅行に来る際に、必ず捷運及びバスなどの公共交通機関を利用します。台湾の電子チケット市場は各電子チケット会社が発行する電子チケットだけでなく、多くの銀行と電子チケット会社が協力して、提携カードなどのカードを発売するなど、徐々に成熟しています。

 

台湾の「電子チケット発行管理条例」により、電子チケットとは、金銭を光磁気の形で保存し、データストレージ機能又はコンピューティングを含むチップ、カード、チケット又はその他の借用書を指し、多用途の決済機能を持っているツールです。現在、台湾で使用されている電子チケットは悠遊カード(Easy Card)、一卡通(iPASS)、愛金卡(icash)、有錢卡(HappyCash)などがあります。

 

金融監督管理委員会の銀行局の統計により、2020年5月末までに、電子チケット会社は電子チケットを約1億3260万枚発行しました。電子チケットの普及率について、悠遊カードは最も高く約70%、残りの電子チケットは約10%を占めています。

 

上記の4つの電子チケットを簡単に紹介します。

 

  1. 悠遊カード

 

悠遊カードは悠遊卡股份有限公司が発行します。2002年6月に台北捷運で使用され、台湾鉄道、高速鉄道、桃園捷運、高雄捷運及び全ての主要な都市を含む台湾各県、各市の公共バスで利用できます。悠遊カードは、スーパーマーケット、悠遊カードと提携している一部の店舗、タクシー、政府機関でも使用できます。

 

2016年に悠遊カードは高雄捷運に利用範囲を拡大しました。2018年に高雄捷運及び悠遊カード会社と協力協定を結び、高雄捷運ステーションのサービスカウンターで悠遊カードに人工入金サービスを提供できます。2020年3月、悠遊卡股份有限公司はEasy Payシステムを正式に立ち上げ、自動入金機能を提供すると同時に、感染症防止の非接触型支払い方法を開発しました。

 

  1. 一卡通

 

一卡通は2007年12月に一卡通票証公司が正式に発行します。初期で、一卡通は高雄捷運のみで利用できますが、その後、鉄道、バス、小額決済まで普及されました。

 

電子決済の時流に乗るするため、一卡通票証公司は2017年7月に金融監督委員会の承認を取得し、電子決済事業の同時運営ライセンスを取得し、電子チケット、電子決済を統括してきました。同時に、通信ソフトウェア「LINE」と連携し、台湾内のショッピングプラットフォーム、超商、公共交通機関、政府規定費用、ファストフード店などでモバイル決済を利用できるLINE Pay カードを発売しました。

 

  1. 愛金卡

 

愛金卡は、愛金卡股份有限公司が発行する前払い式電子マネーです。このカードは、おつりを取って代わり、おつりを受け取って支払う時間を節約できます。愛金卡に金額がない場合に、統一超商で消費・入金することができます。2014年に、愛金卡は愛金卡 2.0にアップグレードされます。愛金卡1.0は2019年に廃止されました。

 

2016年以降、愛金卡2.0は台湾鉄路管理局と協力し、台湾鉄道と高雄捷運で愛金卡2.0を利用できます。2017年以降、台北捷運では愛金卡2.0を利用できます。2018年以降、高雄捷運空港線では愛金卡2.0を利用できます。

 

  1. 有錢卡

 

有錢卡は遠鑫電子票證公司が発行する電子チケットであり、7つの場合で利用できます。7つの場合には、デパート(遠東百貨、遠東SOGOなど)、スーパーマーケット(愛買、OK超商、萊爾富便利商店、シティスーパーなど)、通信(遠伝電信)、交通機関(高雄捷運、台北捷運など)、医療及び観光(シャングリ・ラファーイースタンプラザホテル、台北市立動物園)が含まれています。

 

上述のように、台湾では悠遊カードが最も普及されています。また、悠遊カードは台北捷運と連携して定期券を発行し、公共交通機関を利用する人々により多くの優遇を提供しています。さらに、悠遊カード及び一卡通は多くの台湾銀行と提携し、提携カードを発行しています。台湾で居住しており、一定の経済能力を持っているクレジットカードユーザーも提携カードを申請することができます。四大超商は統一超商、全家便利商店、萊爾富超商、OK超商が含まれています。そのうち、統一超商、全家便利商店の店舗が多いです。公共交通機関を利用する消費者は、統一超商で消費する場合、愛金卡を利用することもできます。1つのカードは複数の用途に使用され、非常に便利です。

 

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