気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

第1回 みちのく津軽ジャーニーラン ~その4~

2016年07月31日 10時52分20秒 | みちのく津軽ジャーニーラン
第9チェックポイント「黒石こみせ駅」
関門閉鎖は16時50分
到着時間は13時26分
残り距離約11km

もう残り全部歩いたとしても、余裕で間に合う。
ここに来て完走を確信できる。

黒石こみせ駅のエイドは入り口から少し奥まった駐車場
椅子に座ると黒石名物「つゆ焼きそば」を作ってくれる。
つゆ焼きそばとはなんじゃろかい?と思っていたが
太めの麺に出汁つゆ、ほんのりソースの香り
思ったよりあっさり味でさらさらいける。
お代りもいただきごちそうさま。

ここまでくると、ペースは違うのにエイドで集まる顔ぶれは同じになってくる。

ずっと走り続けている、北海道から参加のご夫婦(?)
歩くのが速い武蔵UMCの女性Fさん
その知り合いらしいゼッケン1桁の男性
細身で長身の黒いウェアの男性
その他、何度もすれ違った方々。

特に北海道のご夫婦と武蔵UMCのFさんは小泊の津軽像エイドの辺りから
何度もご一緒している。


エイド駐車場の横には冷たい湧き水も出ていて、喉を潤し
空のペットボトルに注いでおく。

十分休養しスタートする。
「後、10kmがんばって~」とスタッフが拍手で送り出してくれる。


休んだ事と、つゆ焼きそばで栄養補給したこと
残り10kmということで、元気復活。

エイドを出てすぐにFさんを追い抜く。



黒石の町の出口には黒石神社がある。
歴史がありそうなので寄り道をする。



思ったとおり、渋い建物だ
と、横を見るとFさんも寄り道してきた。
二人でこれまでの無事を感謝、残りの無事を祈願する。

では次のエイドで、と走り出す。
なんかホントに脚が軽い。
気温も午前中より下がってきていて走りやすい。



田舎館の駅横を通過。
遠くには田んぼアート駅横会場の展望台も見える。
あそこまで行けば「シンゴジラ」の田んぼアートが見られるが、
今はあそこに寄る気力は沸かない。



話には聞いていたが、本当に天守閣で思わず笑ってしまった
「田舎館役場」
遠くから見えてしまうので、その後なかなか近づかない。
交通量も多くなってきているので、ちょっとつらい。

天守閣がようやく近づいてきて
チェックポイントはどこだろうと遠くをみると

「あ、来た来た~」と言いながらエイド総出で



団扇を振って出迎えてくれる(写真はSAJ FBより拝借)

なんだかVIPランナーになった気分で嬉しい。

194km 第10チェックポイント「田舎館役場前」 14時21分

関門は18時10分

ゴール時間を除けば最後の関門
これだけ余裕が出来ると自然とまったりしている。

このエイドは地元弘前のRCのボランティアの皆さんが主体となっている。
ここでも宮笠が注目の的
ランナー目線で特徴を聞いてくる。
百聞は一見にしかずで、手渡してみると軽さに驚き、素材が桧なのにも驚いていた。

ところで田んぼアートは?
と聞いてみると、50~1時間待ちだろうとのこと
では、下からみると?「グラデーションくらいは分かりますよ」とのこと。

じゃあ、行ってみるわと少し引き返し、田んぼアート会場へ
途中、Fさんが追いついてきてエイド到着。



もう少し、図柄が分かるかと思ったら、ホントにグラデーションくらいしか分からん。




展望台の建物の外まで並ぶ行列。この後も続々と観光バスが到着している。
展望台を諦めエイドに引き返す。

Fさんに「1時間待ちですよ」と伝えると
「それより体臭が気になって並べない」とのこと
確かに自分も尋常じゃない体臭がしている。
これで並んだら公害だ。

エイドの皆さんにお礼を言いながら、2人で再スタート

「ではゴールで!」
と伝え先行する。

これが最後かと思うと力が沸いてくる。
6~7分で走ることが出来る。



弘前の街が見えてきた。
何人かのドライバーが車から声援を送ってくれる。



市境の平川を渡る



橋の上からゴール地点の「さくら野百貨店」のピンクの看板が見える。
もう少しだ。テンションが上がる。



結局、大会中はその頂を見せてはくれなかった岩木山
その姿を見たければ来年おいでってことか?

道を渡る信号で男性ランナーに遭遇。
さくら野百貨店への道をお互い確認、
歩いていくという男性ランナーに「お先に!」と伝え進む。

ピンクの看板を頼りに最後のコーナーを曲がる。

百貨店前にゴールテープが見えた。
既にゴールしたランナー、スタッフがエールを送ってくれる。

長かったこの旅路が終わるうれしさ、終わってしまうという寂しさ
いろんな感情が沸いて来る。
久しぶりに感じる達成感を味わいながら
満面の笑顔で

ゴーーーール!!


館山代表が「おめでとう!」と言いながら握手を求めてこられる。
「楽しかったです、弘前良かったです、空の色が関東と違うんです、
雲を見てると飽きないんです」と、感情とも感想とも分からないことを
口走っていた。
館山代表はそれをうんうんと優しい目で聞いてくれていた。

スタッフがタイムを教えてくれる

みちのく津軽ジャーニーラン200km  34時間20分41秒

完走できました。


お預けだった本物のビールを頂き
すでにゴールしているランナーの輪へ

先にゴールしていた北海道のご夫婦ランナーさん達
小泊のエイドでお世話になった女性スタッフさんなどと
地べたに座り込んで、このジャーニーランの感想を繰り広げる。

先ほど抜いた男性ランナーがゴール。

しばらくするとFさんも無事ゴール。
(実はこのFさん、後で調べてみるとすごいランナーさんでした)

皆でしゃべっていたが、
気が付くとコクリコクリと何度か気を失うように落ちている。

お先に~と伝え
さくら野百貨店に併設されているホテルリコルソ弘前へ

受付に行くと、お風呂のロッカーの鍵を渡してもらう。
しかしまぁ、よくもこんなくっさいランナーの集団を受け入れてくれたもんだ。

レストランの座敷広間に預けていた荷物が置いてある。
力尽きて雑魚寝している人もちらほら。

お風呂場へ向うが、少しの階段がキツイ。

お風呂は広く、人数も少なめでゆっくり入ることが出来た。

大広間に戻り、荷物を片付ける。
白神の森で一緒に走った女性ランナーが
「リタイアしちゃいました~」と報告してくれる。

チェックシートを清書し、受付にロッカーキーを返す。

外に出ると続々とランナーが帰ってきている。

嶽温泉街でお話した、今回ランナーとして走った市会議員の伏見さんとも再会。
残念ながらリタイアされたそうだ。
取り合えず、お約束のレポはアップしましたよ~!


さすがに20時の最終ランナーまで待てないので
チェックシートをスタッフに渡し、ホテルに戻ることにする。

100円バスで行こうと思っていたのだが、タクシーが目に止まり
今回くらいは贅沢しよう(安い贅沢)と乗り込む。
10分くらいで駅前のホテルに到着。

「ただいま~」
と、玄関をくぐると女将さんが迎えてくれる。

そのままベットにバタンキュ~。

次、起きたら19時回っている。

ご飯を食べに外出



駅前のねぷたがライトアップ。

迷っているうちに、店が次々とクローズ

しょうがないのでコンビニでご飯、ビール、おつまみを買って
ホテルに戻り、一人で乾杯!!

気を失うように眠りに着く・・・。


・・・ゴール会場周辺の写真撮り忘れてたなぁ~・・・
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第1回 みちのく津軽ジャーニーラン ~その3~

2016年07月29日 10時44分46秒 | みちのく津軽ジャーニーラン
ふわっと目が覚める
時計を見ると10分くらいしか経っていない。
しかし、落ちる前と比べ、驚くほど頭はスッキリしている。

トイレに行ってからコース復帰する。
10分とはいえ休んでいると脚が固まってしまい、
ほぐす為にしばらく早足で歩く。

他のランナーは前後にぽつんぽつんとライトが揺れているのが見える。

しばらく進むと2又の道へ当たる。
ここはどちらに行ってもいいはずの道だが
暗くて地図もよく分からず、結局そのままバイパスへ

身体も暖まってきたので、少し走り出してみる。

中里の町に着くころには早くも空が明るくなりはじめている。





次のチェックポイントの斜陽館まであと5kmの表示
鰊御殿からの長い長い夜を越えてここまできたか。もうひとがんばりだ。



似たような溜池の風景が続いて錯覚をおこす。



雲の隙間から青空が見えた。
いつの間にか雨は止んでいた。今日は晴れるのか?



線路は続くよ



どこまでも・・・



芦野公園駅を通過
その先を一旦国道339号にお別れ。金木町市街地へ



一瞬、地元に帰って着たかと思う。



日差しが強くなってくる。
2日目は暑くなりそうだ・・・。



太宰治記念館「斜陽館」到着

148.1km 第7チェックポイント「金木町観光物産館」 5時10分

関門は8時なので、段々貯金は出来てきている。

ここら辺まで来ると周りのランナーの顔ぶれも固定されてくる。
面白かったのは、皆のビバーク場所。
電話BOX、スクールバスのバス停、店先のベンチなど。

ここではお汁粉食べたっけ?
ここへ来て豆乳が美味しく感じられグビグビ飲む。

「次のチェックポイントまでは10kmだけですよ~」
と言う声に励まされ、お礼を言い再スタート。

金木の町を後にして、小泊道に復帰

友人よりおはよう今どこ?メールが届く



こんな所と、写メ送信。



今回お気に入りの一枚



未知との遭遇か?と思うほどの直線路

道はぐるっと西へ曲がり



ユニークな欄干の橋を渡り、左折する。
五所川原の市街地に入っていく。
みちのく銀行の看板が見えるが、なかなか近づかない。
気温はじりじり上がっている。

159km 第8チェックポイント「みちのく銀行 松島支店」 7時17分

銀行裏手の駐車場にエイドが開かれている。
確か、そうめんをいただいた記憶が・・・?(はっきりしない・・・)
屋根があり、ブルーシートも敷いてあったので、
ゴロンと横になり、目を閉じる。
5分ぐらい寝ていたようだ。

拍手に後押しされながら、出発する。
残りはフルマラソンの距離を切っている。

出てすぐにお腹が減る。(笑)
コンビニに寄って、駐車場で買い食い。



にしても、暑い・・・
まだ朝の8時過ぎだというのに、汗が噴出す。

こりゃたまらんと再びコンビニへ
がりがり君 梨味ゲット
まさか朝の9時前にアイスを食べる事になろうとは・・・。





岩木山は今日もその姿を見せてはくれない。



雲の表情は一刻として同じ顔は見せない。
眺めているだけで、時間を忘れる。



暑さと疲労から、ずっと走り続けることが出来ない。
ちょうど良い間隔で電柱があるので
某グランドブルーのSさんのおススメの電柱ごとに走る歩くを繰り返す
電柱走りで距離を稼いでいく。

どうしようもなく足の裏が痛くなってくる
津軽りんご市場の交差点にベンチがあったので座り込む。
シューズを脱ぎ捨てマッサージ。
駄目元でシューズの紐をゆるゆるにしてみる。
これが大当たり。足の痛みが嘘のように無くなる。

りんご畑、ブドウ畑、水田などを通り過ぎ
長い長いバイパスを進んでいると、遠くに手を振る人たちが見える。
弘前公園RCの方々がゆとりの駐車帯に私設エイドを開いてくれている。

ここから次のCPまで15kmだそうだ。
やっと半分か~。

それにしてもここでこのエイドの存在はありがたい。
長い時間掛かるのに献身的な協力は素晴らしいの一言。
お礼をいいながら走り出す。



しばらく行くとこのバイパスの終点のイオンが見えてきて
思わずホッとする。
バイパス終点を右折
このまま真っ直ぐ行けば、あっと言う間に弘前なんだが・・・



この蔵が見えたら左折。県道110号に入る。
リンゴ畑、競輪場外車券場を通り過ぎ



高架に入るが、ここはちょっと怖い。
風景が段々田園風景になってくる。



火の見櫓

ここら辺まで、ゆっくり走れていたが、段々走れなくなってくる。
電柱走りで凌ぐが、突如眠気が襲ってくる。
頭がふわふわし、気が着くと歩きも蛇行している。
ヤバイ!低血糖だ!と、ここで気が付く。

慌てて、バックからジェルを取り出し飲み干す。
踏み切りを過ぎた境松駅に自販機があったので、コーラを購入。
一気に飲み干す。

頭がすぅ~とクリアになっていく。
たったそれだけのことで、元気が出てきて
走れるようになる。
う~ん、初めて経験したけど、低血糖恐るべし。



町並みがぐんと古くなってくる。



フォトジェニックな停留所



黒石の駅のほうへぐるっと回って





189.2km 第9チェックポイント「黒石こみせ駅」13時26分

到着~!
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第1回 みちのく津軽ジャーニーラン ~その2~

2016年07月26日 13時22分31秒 | みちのく津軽ジャーニーラン


行けども行けども・・・



行けども行けども・・・
同じ風景が続く



こういう面白掲示板でも発見しながらじゃなきゃやってられない。



やっと到着

79.4km 第4チェックポイント「亀ヶ岡遺跡」
関門は18時 到着16時18分
この辺りから関門時間は緩くなってくる。

ここのエイドではうどんをいただく。
おかわりオッケーとのことでおかわりもいただく。
綺麗なトイレもあったので、身軽になっておく。

再スタート



町もちらほら現れ、風景にも少しの変化が・・・



神社でお祭りをやっている。
ここの祭りではやっぱりねぷたを奉納している



農村らしく、時々大きな溜池が現れる。

この先で私設エイドを出してくれている方がいた。
ちょうど90km地点だそうだ。
手持ちの塩飴にも飽きてきていたところなので、
フルーツ味の飴ちゃんをいただく。
この長い退屈な道で変化をもたらしてくれた私設エイドの方
ありがとうございました。



少し陽が陰って来た。



水門らしきものが遠くに見える。
もしかして、十三湖か?



水田の間から湖面がちらっと見える。
やった!十三湖に到着だ!

とはいえ十三湖は広い。まだ入り口にかかっただけだ。

陽が沈み、急速に暗くなっていく。
ライトを取り出し点ける。

二股に分かれた道に来る。
この道はどちらに進んでも良いとのこと
右側の道を進む。



十三湊遺跡の看板



暗くなってきていて、遺跡がどこかも分からない。



100km地点の十三湖大橋
約14時間半かかった。



日本海の沖には漁火が灯っている。



中の島を過ぎると外灯が無くなる。
無くなると聞いてはいたが、まさかここまで1本も無いとは思わなかった。
他のランナーも遠くのほうでライトがちらっちらっと
揺れることで存在が分かる程度。

しばらく真っ暗な中を走っていると、
ライト無しで歩いているランナーを発見する。
「ライト無いんですか?」と聞くと
この先の鰊御殿に送ったトラバックの中に間違って入れちゃったとのこと。
予備でハンドライトを持っていたので、貸してあげることにした。
ゼッケンNoを伝え、「気をつけて」と言い、
次のCPでリタイアするという男性とお別れし先を急ぐ。

真っ暗な中、先がぼぅっと明るくなる。
長かった県道12号の終点
国道339号への合流だ。

この道は少し外灯があるのでほっとする。
この区間はすれ違いゾーンなので、時折前からランナーが帰ってくる。
エールを掛け合う。



脇元の町の保険代理店でこんな応援メッセージが。
暗く心細かったところに、とてもうれしかったです。

看板に従い分かれ道を下ると

第5-1チェックポイント「鰊御殿」 20時36分到着

久しぶりにシューズを脱ぐ。
あう、靴下に穴が開いてる・・・。
食堂に入ると何人かのランナーがくつろいでいる。
皆カレーを食べているので私も食欲をそそられる。
が、カレーは復路のランナーしか食べられないそうだ。
往路のランナーにはシジミ汁が用意されている。
ご飯は食べ放題らしいので、シジミ汁とご飯、筋子で軽くお腹を満たす。

ここではお風呂に入ったり、仮眠も出来るが、
ここから小泊まで約10km往復しなければならない。

いってきま~す。と言いながら鰊御殿を後にする。

小泊までの山越えがあるとは聞いていたが
海岸沿いの道にもアップダウンがある。

小泊の町に入り、細い道をクネクネ曲がる。

112.5km 第6チェックポイント 「小泊津軽の像」21時32分

賑やかな女性スタッフに元気を貰う。
もう少し早ければ、津軽の像記念館を観る事ができたのだが。

今来た道を引き返す。
道が分かっている分、気が楽だ。
往路のランナーも次々やってくるので、エールを交わす。

海岸沿いの道に出ると、幻想的な漁火に見とれてしまう。

再び鰊御殿に戻ってくる。

117.7km 第5-2チェックポイント「鰊御殿」22時24分

このチェックポイントは午前2時までに出発しなければならない。

預けていたトラバックを回収し、少し待ってお風呂場に入る。
トラバックを開けてみると、見慣れぬ荷物が・・・。
「ありがとうございました」とのメモ書きと、さっき貸したハンドライトが。
そして1000円札。
あわわ、そんなつもりは無かったんだが・・・。
まぁ、本人の気持ちだろうから、ありがたくいただくことに。

なんだかんだで、身体も物凄い異臭を放っていたので
シャワーを浴びる事が出来たのはありがたかった。
湯船に浸かると疲れそうだったので、身体を洗っただけで上がる。
新しいウェアに着替えると、すっきりとする。

皆が雑魚寝する大広間の横を通って食堂へ。
さぁカレーだ!
と、思っていたら、ちょうどご飯が切れて炊いている最中。
とりあえずノンアルで喉を潤していると
他のランナーがご飯食べられそうに無いと言い、カレールーだけで食べている。
それを見て、私を含め他のランナーもルーだけを貰う。
特別にシジミ汁も貰い、ゆっくり味わう。

ここまででスタートから17時間以上経っているので、
GPSをガーミンからエプソンへチェンジする。

出掛けに水のペットボトルを1本貰い、23時20分頃、再スタート。

まだまだ鰊御殿を目指しているランナーも沢山いる。
エールを掛け合いながら進むと、県道12号との分岐点へ。

再び、外灯が1本も無くなり、暗闇が襲ってくる。
前にも後ろにもランナーは見えない。
そのうち歩道も無くなり、時折走り去る車はビュンビュン飛ばしてくる。

しばらく行くと市浦の町へ向う分かれ道。
この道もバイパスと旧道どっち通ってもいいことになっている。
町中なら外灯もあるだろうと、迷わず旧道へ。

外灯はあって安心感はあるが、町の中人っ子一人居ない。
そんななか、とぼとぼ走っている姿は変質者そのもの。

旧道が終わり、再びバイパスと合流。
又、暗闇との戦いとなる。
少し、雨も強くなってくる。

そんな時、場違いな着信音。
地元の友達がメールを送ってきてくれた。

ちょうど十三湖高原の道の駅に到着
屋根の下で休憩。しばしメールのやり取りで気分転換。
エナジードリンクを飲んでリフレッシュ。
0時をまわり寒くなってきたので、EXライト ウインド ジャケットを羽織る。

雨の中、再スタート

中泊に入り少し民家も見え出す。
外灯も見えてきて、思わずホッとする。
安心したからか、眠気が襲ってくる。
フラフラし始めたので、ヤバイヤバイとゆとりの駐車帯に避難。
東屋にあるベンチに寝そべる。
雨は小雨になっていたので、格子の屋根でもほとんど濡れない。


すぅ~と、気を失うように眠りに落ちていく・・・。
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第1回 みちのく津軽ジャーニーラン ~その1~

2016年07月25日 12時48分16秒 | みちのく津軽ジャーニーラン
今回、レポを詳しく書いていくと
いつまで経っても終わらない恐れがあるので
レポはさっくり、フォトチャンネルで写真たっぷりという
奥多摩湖周遊99kmでやった方式で行こうかと思ってる。


3時半目覚ましにて起床。
昨晩3つに分けた荷物を持って4時過ぎ出発
早朝なのでこっそり出て行こうかと思っていたら
思いがけず宿のご主人が「がんばってください」とお見送り。
期待していなかっただけ、うれしかったです。

傘を差すまでもないほどの小雨が降っている。
駅前のコンビニでドリンクとミニアンパンを購入
地下道を渡りスタート会場である、駅前公園へ





荷物置き場。
107km地点の鰊御殿に送るトラバックとゴール地点に送る荷物に分ける。



商店街の電光掲示板に応援メッセージが。ありがとう!。



ざっくりとしたスタートライン



重装の人から軽装の人まで、
いずれにせよ皆、私より走れそうでビビる。

「ピリリリリリ~~~!」
朝早いので周囲に配慮した笛がスタートの合図
長い旅路がスタートした。

・・・と思ったら、あっというまに信号に引っかかる。(苦笑)
まぁ、焦ってもしょうがないということか・・・。

遊歩道を進み右折
土手町の歩道を進んでいく。
昨日の前夜祭の会場であるコミュニティーパークの前も通る。



弘前公園に到着
追手門をランナー達がまかり通る。



城内に入るとさっそく寄り道するランナーも
この余裕がいいよね。



弘前城の横をかすめる
この時間は有料ゾーンも無料で通れる
地元の方の散歩コースでもあるようだ。



北口でもある亀甲橋から弘前公園とお別れ
左折する。

弘前の街中をしばらく進むと



岩木橋で岩木川を渡っていく



前を行くピンクのランナーは
地元弘前公園RCのボランティアランナーさん達
市街地で迷わないように先導してくれている。
一応、この岩木橋を渡るところまで案内してくれる予定だが
中にはずいぶん先まで併走してくれていたランナーもいたようだ。
このお二方とは橋の出口でお別れ
ありがとうございました~!

しばらくは鯵ヶ沢街道を進んでいく。
雨は強くなったり弱くなったり
何人かのランナーからは
「宮笠いいね~」とのお声が
その度、通販で買える事、雨は通さず風は通ることなど
完全に宮笠宣伝マン



10km手前くらいに弘前公園RCさんの私設エイド
私設エイド自体あるとは思っていなかったので
とてもうれしい。



霧が出てくる



SUZUKIの看板が見えたら右折。



岩木山神社に到着
ここから一旦舗装路にお別れし、参道へ



山門を潜ると



本殿へ。
ここは本来コースではないので寄らなくてもいいが
ほとんどのランナーが寄っていた。
この先のランナーの無事を祈願する。



山門の脇には湧き水が
とても美味しい。



山門の横を通り過ぎて山道を登る。

一人前のピンクのバックパックの女性は
招待選手の工藤真実さん



ここを登りきると第1チェックポイント

16.4km 第1チェックポイント 百沢スキー場 7時21分

スタッフが伝えてくれる時間をチェック表に書き写す。
コーラと蒸しパンをいただく。

スキー場から下っていき鯵ヶ沢街道に復帰



この辺りでは今が紫陽花の花盛りだ。
コース中、何度も目を楽しませてくれる。



「岩木山 オオヤマザクラ ネックレスロード」
岩木山の周りをぐるっと桜の並木が続いているらしい。
恥ずかしながら、弘前は桜が名物ってのは現地で初めて知りました。



約20km地点。岩木山総合運動公園にある
青い山脈歌碑。作家石坂洋二郎が弘前出身とのこと
青い山脈は岩木山がモデルだそうだ。



だいぶ標高が上がったようだ
眼下に雲海が広がっている。



立派な地蔵さんに御参り。その名も「出世地蔵」 



岩木山
残念ながら雲が厚く、その頂は見ることができなかった。



一旦、鯵ヶ沢街道を逸れ、獄温泉街へ



そろそろお腹が空いてきたので、温泉街の商店で
五平餅をゲット。
丁度小銭が無くなっていたので、500円玉で払ったら
「お釣りの10円玉が切れてるから、100円に負けとくわ」
とおばあちゃん。ありがたや~。

獄温泉から再び鯵ヶ沢街道へ



いずれここがコースになるかもね~。





山道に入って、登りまくるのかと思ってたら
意外と登ったり下ったり。
くねくねとした道を走る。



橋を渡ると、鯵ヶ沢街道に別れを告げ、左折し県道190号へ
参加者200人弱しかいないので、すぐにバラバラになって
一人旅になるかと思っていたが、意外とバラけず、周りには誰かしらいる。

少しキツイ上り坂を歩いていく
しばらく行くと左折、すれ違いゾーンに入る。

「お疲れ様~!」「もう少しでCPですよ」などと
エールを掛け合いながら上って行くと



39.9km第2チェックポイント「くろもり館」が見えてくる。
ここは関門でもある。
1時間くらいは余裕がある。
早い者勝ちのメロンにありつける。
アップルパイもある。
SAJ名物ロールパンのサンドイッチも美味しい。



ここからトレイル区間
白神の森の周遊コース



この遊歩道の外回りの道を回ってくる。



ウッドチップが敷き詰めてあり、ふわふわして気持ち良い。
せっかく持ってきたので熊鈴もザックに取り付ける。
チリンチリンとリズミカルに鳴る。



渡ったり、登ったり



くろもり館に戻ってくる。
横に湧き水があり、丁度空になったペットボトルに補給する。
帰って来た時には、メロンは売り切れており、トマトに変わっていた。

ここから下り坂。
すれ違いゾーンを今度は登ってくる人たちにエールを送りながら駆け下る。



白神の森のウッドチップのふわふわ感に慣れた脚には下りの舗装路は硬い!
足の裏が痛くなってくる。

徐々に里に近づいてくる。



T字路を右折、農村が広がる。



夏祭りが近いのか、あちこちの神社には幟が立っている。

赤石の町に到着し、しばらく行くと



日本海だー!

海岸沿いの道を行くと、ドライブインや干物、焼きイカとか売っている通りへ



ふらふらとソフトクリーム屋さんに吸い込まれる。
店員のおばちゃんに
「どこから来たの?」「どこまで行くの?」と質問攻めに遭う。
説明すると、呆れながらも「がんばってね」と応援してくれた。

しばらくすると次のチェックポイントである
「海の駅わんどまであと2km」の看板が。
をを、もうすぐだと思い、ほっとするが
なかなか着かない、全然着かない。
2kmどころか5kmくらい走ったんじゃなかろうか?



やっと到着。
59.9km 第3チェックポイント「海の駅 わんど」

関門時間にはまだ1時間程余裕がある。



をを、スイカだスイカ。

トイレに寄り、再スタート。
スタッフが拍手で送り出してくれる。



あの橋を渡るコースでもいいかなぁ~?



鯵ヶ沢の町というだけあって、可愛い鯵の車止め



ここの店にぶさカワ犬「わさお」がいるらしい。
人だかりが出来ていたが、「わさお」を良く知らんから?なに?って感じ。

国道101号を東へ進んでいたが、左折をする交差点にコンビニ
この先、コンビニや商店はしばらく無い。
当然、コンビニに寄り、補給する。
店先で他のランナーと座り込んでいると
地元のご夫婦が「どこまでいくの?」と聞いてくる。
説明すると
「十三湖の辺からポツポツとゼッケン着けたランナーがいたから何かと思ってた」
とのこと。

重い腰を上げる。
北に向かい県道12号を進む。



「十三湖まで31km」
気の遠くなるような距離だ・・・

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第1回 みちのく津軽ジャーニーラン ~前日~

2016年07月23日 10時06分22秒 | みちのく津軽ジャーニーラン
をを、もう大会から1週間経ってしまった。
あの非日常の世界は本当にあったんだろうか?
大会を含め今回のジャーニー、すべてが楽しく、
すでに弘前が懐かしくなって、今すぐにでも逃避したくなっている。



出発前日、仕事がえらいキツくて準備途中で寝落ち。
ハッと気づくとAM5時 
出発は遅くとも6時
ドタバタと荷物を詰め込む。
忘れ物があっても、最終的には切符とシューズとお金があればいいやと開き直る。
しかし、目覚まし時計セットし忘れたのに、よく起きられたもんだ。

なんとか目的の電車に飛び乗れる。
東京駅到着



メタリックグリーンの車体がかっこいい、はやぶさ。

文庫本読んでたら、意外と早く新青森到着





連休初日なのでゆるきゃら&ご当地ヒーローがお出迎え



奥羽本線に乗り換え

ホームにはお仲間のランナーと思える人もちらほら



快速列車で約30分
途中、車窓から岩木山が出迎えてくれる
(実はこれが唯一岩木山の全体像が見られた瞬間でした・・・)




ウェルカムボード



弘前駅前から100円バスで移動
しかし、この100円バス、停車駅が多い上、大回りをしていくので
急ぐ人には向いていない。
後から思えば、弘前観光には返却所が各地に複数ある
レンタサイクルの方がいいかも?

予定どおり1番列車でこれていたら1時間余分に観光に時間が割け
選択肢も広がるのだが。
・・・いかん、今回寝過ごしていたんだ・・・(笑)
結果オーライか(苦笑)



「ふらいんぐうぃっち」というアニメの舞台ということもあり
街中そこらで推している。(面白いのか?)
100円バスのアナウンスも声優さんが担当。
(ちょっと、こっぱずかしい・・・)



弘前といえば「ねぷた」!



ねぷた村到着
津軽旨米屋にて昼食
たれ焼肉丼に貝焼き味噌を追加
写真は・・・食欲の前に忘れました・・・(汗)





大迫力なねぷたの後は



津軽三味線



裏の庭園には



餌に群がる鯉(微グロ)

ねぷた村を出ると小雨がパラつきだす。



北にある亀甲門より入城





城内にある護国神社に明日からの大会の無事と成功を祈願する。



弘前城へは有料ゾーンに入る。



SAJの観光ツアーとすれ違う



石垣修理の為、曳屋にて移動した天守閣
サイズ的にも可愛い天守閣である。



中を見ることもできる。



曳屋前にはこの石垣上に構えていた。



南内門



追手門を抜け、城を後にする。

受付会場に向う道すがら



観光館の裏にミニチュア展示を発見。





こちら本物。よく出来てる



8月のねぷた祭りに向けて、あちらこちらで山車を製作している。

3時半頃受付会場である土手町コミュニティーパーク到着



受付をし、参加賞を貰う



滑らない五本指ソックスと



まるごとリンゴ1個使ったアップルパイ(に・・・荷物が増える・・・)



SAJの館山代表による説明会開始。
この説明会に出席しないと、大会には出られない。
初めての大会なので皆真剣。
質問も多くて、時間オーバー(苦笑)



隣の屋上の前夜祭会場に移動



熱気ムンムン



偉いさんの挨拶の間も既に食料争奪戦が開始されている。







この食材が一瞬で無くなる
お代わりが来ても、瞬殺である。



走る落語家、三遊亭楽松師匠のランニング寄席。
ウルトラランナーなら思い当たるネタ多数。



再び、津軽三味線。



招待選手の工藤真実さん
2011年に当時の24時間走世界最高記録(255.303㎞)を記録したそうだ。
津軽出身とのことで今回ゲストランナーとして参加。



海外からのランナーも



「川の道」率高し

19時に解散

とことこ歩いて駅前まで、明日のコースを下見がてら逆走する。



途中、コンビニにて朝食を調達。



ホテルに到着。
お風呂に入ってから、明日の準備のテーピングや荷物振り分けなど。
スタート地点まで近いので、いつもより少し夜更かしし
22時に就寝。

興奮はしているが、割とすぐに眠りに着くことが出来た。


明日から、何が待っているのだろう?
コメント
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