11月6日開催予定の企業会計審議会総会(兼会計部会)の会議資料が公開されています。
先日の監査部会で内容が固まったと思われる監査基準改訂を承認するようです。
そのほか、「最近の会計監査・会計基準を巡る主な動向」として、様々な資料が掲載されていますが、その中では「最近の国際監査基準の策定動向」という資料に新しい情報が含まれているようです。
以下のようなものです。
1.改訂作業中の国際監査基準として、監査事務所と個別監査業務の品質管理に関する基準やグループ監査の基準があるそうです。
そのうち、品質管理の基準について、比較的詳しく説明しているので、審議会が定めている監査品質管理基準も改定するのかもしれません。
日本基準と国際監査基準の改訂状況をまとめた表。
↓

(金融庁資料より)
2.監査に係る国際的な基準設定主体のガバナンス改革
国際監査基準や倫理基準の設定主体から、国際会計士連盟の影響力を減らす動きがあるそうです。

(同上)
3.英国の監査改革(カリリオン社破綻などを受けたもの)
いろいろな公的報告書が出ており、進行中です。7月には当局からビッグ4への監査業務部門の分離要求がありました。

(同上)
4.ドイツのアクションプラン(ワイヤーカードの会計不正を受けたもの)
ワイヤーカード社の会計不正を受けて、監督強化のアクションプランが出ているそうです。

(同上)
3と4は、企業会計審議会のテリトリーの話ではないので、単なる参考情報なのでしょう。