会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

【独自】「認知症の人に黙っておカネを引き出し、競馬やtotoに使った…」成年後見制度を悪用して億単位を横領した司法書士の懺悔(現代ビジネスより)

【独自】「認知症の人に黙っておカネを引き出し、競馬やtotoに使った…」成年後見制度を悪用して億単位を横領した司法書士の懺悔

「成年後見制度」を悪用して、認知症高齢者などの預貯金を私的に流用していた司法書士(記事の中ではM]氏)を取り上げた記事。

「「M氏は昨年3月、警視庁に自身の罪を白状したそうです。私的に流用した金額は3億円ほどと聞いています。ある日、認知症の人の家族に使い込みを知られて『警察に通報する』と言われたので、観念して出頭したのだと思います」(東京司法書士会に所属する司法書士)

東京司法書士会は昨年3月、「当会会員による預り金の私的流用について」という会長名の「お知らせ」を行い、〈預り金の私的な流用は、犯罪であり、司法書士への信頼を裏切る許しがたい行為〉とM氏を糾弾した。

自首してから1年過ぎても逮捕されないのは、罪を認め、謝罪の意思や反省の態度を示しており、証拠隠滅や逃亡の恐れがないためと考えられる。」

「そんなM氏は、東京司法書士会で消費者問題対策委員会の委員長や港区の支部長も務めていた幹部。'15年に開かれた公開セミナーでは、「詐欺・悪質商法になぜ騙されるのか」をテーマにしたパネルディスカッションに参加している。

「M氏は悪徳商法から消費者を守る運動の先頭に立っていた。今回の事件を聞いて『えっ、あの人が!』とビックリしました。警察官が泥棒するような、決してあってはならないことなのに」(東京司法書士会の幹部)

M氏がかつて所属していた司法書士事務所の関係者も、彼は誠実そのものだったと振り返る。

「十数年間、毎日のように顔を合わせて仕事をしていましたが、決して口数が多いタイプではなく、きっちり仕事をする真面目な人物でした。15年ほど前から成年後見人を務めていたと思いますが、同時進行で10人以上の業務を粛々とこなしていました。青信号でも渡らないほど慎重な奴だったのに、なぜこんな事件を起こしたのか……」」

記事の後半はM氏へのインタビューです。

「—先ほど「自分の弱さ」と言ったのは横領したからか、それとも例えばギャンブルなどに使ったからなのか?

「(ハッとしたような表情で)そういうことまで答えなければなりませんか」

—どういうギャンブルに使ったのか?

「それは……はい、競馬とか、ほかにtotoとか……。あの、ごめんなさい。もうこれぐらいで。本当に大それたことをしてしまったので、こうやって取材を受けているのかもしれませんけれど……」

横領が先だったのか、ギャンブルにはまったのが先だったのか...

「『成年後見制度はなぜしくじったのか』の著者で、司法書士の仲島幹朗氏はこう語る。

「司法書士は登記に関しては専門家である一方、後見人として本来必要な社会福祉に関する知識や経験が乏しい。このため認知症の人に寄り添う感覚が希薄です。事務所の金庫で通帳を保管する程度の仕事しかしていない人も多いんです」」

当会会員による預り金の私的流用について(2023年5月)(東京司法書士会)

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