タイ電線大手粉飾決算、企業統治の欠陥象徴 投資家、デロイトを提訴(記事冒頭のみ)
タイの電線製造会社が粉飾決算発覚で株価が暴落し、監査人であったデロイト・トウシュ・トーマツも投資家から訴えられているという記事。
「タイの大手電線メーカー、スターク・コーポレーションが粉飾決算に揺れている。架空の売上高の計上や経費の水増しが発覚し、タイ証券取引所に上場する同社の株価は暴落した。政情不安と経済低迷で落ち込んでいた同国市場にさらなるショックを引き起こしている。」
(経費を水増ししたら、粉飾ではなくて、利益が減ってしまいますが)
「長年にわたり架空の売上高を計上していたほか、諸費用の増加もあいまって、監査法人のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)はスタークの2022年の財務諸表に疑義を呈した。」
(財務諸表に疑義というのは、ゴーイングコンサーンのことか?)
2021年と22年に社債発行(合計107億バーツ調達)に伴って提出した財務諸表が粉飾だったようで、タイ証券取引委員会が摘発したそうです。そのほか、ドイツのメーカーを買収するといって、特定の投資家に株式を売却していました(55億8000万バーツ)。
デロイトは以前の監査人だったようです。
「投資家はスタークに関連して3件の集団訴訟を起こした。最大の訴訟は、同社の監査法人を長年勤めた会計事務所デロイト・トウシュ・トーマツのタイ部門や金融大手クレディ・スイス・グループなどを相手取って起こされた。」
デロイトタイ 日系企業サービスグループ(デロイト)
多数の日系企業をクライアントに抱えている事務所のようです。
「デロイトタイの日系企業サービスグループ(JSG)では、多数の日本人専門家を抱え、タイ人専門家と共に、タイにおけるあらゆるフェーズでの事業活動に対して、監査、税務・法務、リスクアドバイザリー、フィナンシャル アドバイザリー、コンサルティングサービス等を日系企業のマネジメントの皆様に提供しています。」