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財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ(大塚家具)

財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ(PDFファイル)

大塚家具の財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するプレスリリース。

財務報告に係る内部統制は有効でない旨を内部統制報告書に記載したとのことです。

大きく分けて2つの問題があったようです。

「2018 年 12 月に、法人コントラクト部門の管理責任者が、客先の要請により自ら実質的に営業担当者として関わった案件について、発生した原価を同顧客の次案件に付け替え、赤字を回避した旨の報告がありました。外部の専門家の協力を得ながら社内調査を進め、2017 年度、2018 年度の在庫及び売上を対象に、法人コントラクト案件の全件を調査した結果、本人の報告内容に相違なく、原価の付け替え金額は 10 百万円であることが判明し、それ以外の案件については、原価の計上は適切に行われていたことを確認しました。また、会計監査人からの指摘により、法人コントラクト部門における売上高の計上に関する内部統制手続きの不備が数件発見されております。不備内容につきましては、案件内容を確認するも社内資料の確認印の押印漏れ等です。 」

「また、会計監査人からの指摘により、キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲について誤りがあることが発見されました。 」

前者は、部門の管理者による不正という意味では重大ですが、不正金額自体はすごく大きいというほどではないと思われます。

後者は、先日、キャッシュ・フロー計算書の虚偽記載が摘発されたばかりであり、また、重要な計算書であることには違いはないのですが、監査人が決算確定前に見てあげればいい話ではないのかとも思います。

当サイトの関連記事(大塚家具の監査人交代と決算期変更について)(その後、後任監査人は準登録されたようです。)
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