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財務報告における内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ (グッドパッチ)

財務報告における内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ (PDFファイル)

グッドパッチ(東証グロース)のプレスリリース(2023年11月30日)。

2023 年8月期の内部統制報告書において、開示すべき重要な不備があり、当社の財務報告に係る内部統制は有効でない旨を記載したとのことです。

連結子会社である株式会社スタジオディテイルズの決算・財務報告プロセスにおいて、買収後の内部人材による体制整備の遅れが生じており、その人員不足を補完するため、外部専門家を起用し財務諸表の作成を実施しておりました。しかしながら、会計監査における監査法人からの指摘及び当該指摘を起因とした当社の調査において、外部専門家によって算定された契約資産が過大であることが判明いたしました。

当該誤謬は、一部プロジェクトの契約情報及び進捗情報の管理並びに契約資産の集計範囲の誤りに起因しており、売上高の計上金額に重要な影響を及ぼすものでありますが、社内の検証が十分に機能しない体制となっていたことから、株式会社スタジオディテイルズの決算・財務報告プロセスに係る内部統制の不備は、開示すべき重要な不備に該当すると判断いたしました。」

こういう場合、内部ではなく、外部専門家のミスであるということを、書かなければいけないものなのでしょうか。

ちなみに、有報の連結BSでは、「売掛金及び契約資産」が、 455,680千円計上されています(資産合計は4,671,549千円)。

また、有報の注記によると...

「契約資産は、デザイン支援の顧客との契約における、期末日時点で進捗しているものの未請求の制作等 にかかる対価に対する権利に関するものであります。当該契約資産は、対価に対する権利が無条件になっ た時点で顧客との契約から生じた債権に振り替えられます。」

ちなみに、11月2日に監査人の交代を開示しています。

会計監査人の異動に関するお知らせ(PDFファイル)

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