ハンガリーのサンタが、税務署に罰金を課せられたという記事。
「このサンタが現地のテレビ局TV2に語った「悲しい話」によると、12月6日にサンタがやって来るハンガリーの伝統にならって、このサンタは同日、招かれていた首都ブダペスト(Budapest)のあるアパートを訪れた。
歌を歌い、プレゼントを渡し、笑顔で一緒に写真を撮影したサンタは、謝礼をもらおうとしばしロビーで待っていたが、その先にはショックが待ち受けていた。部屋に呼び戻されたサンタに「両親」が見せたのは、税務調査官の身分証明書だったのだ。
調査官らはサンタに対し、明細記入請求書を発行しなかったので罰金を科すと告げた。TV2に対しサンタの男性は「一年に一度しかやらないことだから、問題があるなんて思っていなかった」と話した。罰金の額は、20万フォリント(約8万5000円)ほどになるようだという。」
請求書を必ず発行させるというのは、売上計上(→税務申告)の網羅性を確保するためのルールなのでしょう。
同じ記事の英語版
Ho ho no! Naughty Hungarian Santa busted in tax sting(France24)
明細記入請求書と訳されている箇所は、invoice(インボイス)です。日本の消費税に導入されるインボイスも、消費税目的以外に、こういう使い方を当局は想定しているのかもしれません。
Called back into the apartment the "parents" showed him their tax inspector identity cards and said he would be fined for not producing an invoice.
Hungary’s tax authority fines St. Nicholas(Budapest Business Journal)
こちらの英文記事では、receipt(領収書)となっています。領収書に取引の内訳が書いてあれば、インボイスと同じ役割を果たすのでしょう。
This visit is traditional in Hungary on St. Nicholas Day (December 6) in Hungary, and parents often hire St. Nicholas impersonators to pay a call.
As the impersonator gave no receipt, his activity counts as tax evasion and he was fined accordingly. He said that because he does this job once a year only, he did not think he would have such concerns, 444.hu reported.
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