会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

Jury Convicts 5 Involved in Enron Deal With Merrill

The New York Times > Business > Jury Convicts 5 Involved in Enron Deal With Merrill

エンロンの粉飾に関する裁判のひとつで、Merrill Lynchの役員4人を含む5人に有罪判決が下りたという記事。

この裁判の対象は、1999年に行われたはしけの権利の売買です。はしけの買い手が見つからなかったため、6ヵ月後にエンロンが買い戻すという条件をひそかにつけて、Merrill Lynchが、権利を買い取ったというものです。このような取引では、保有のリスクはエンロンに残っているのだから、売上にすべきではなかったとされています。Such a deal would guarantee Merrill against loss, meaning that Enron still retained the risk of ownership and could not report the money from the deal as revenue.

弁護側は、Merrill Lynchにとって、この取引にはリスクがあったのだから、エンロンが売上にしても問題ない、また、取引について法律専門家と協議した(だから免責される)と主張したようです。しかし、エンロンが買い戻さない場合に備えて、Merrill Lynchが督促状まで用意していたことが証拠として明らかにされ、結局認められなかったようです。

米国の裁判のニュースですが、日本でも、粉飾決算に加担した場合は、金融機関にも責任を問うべきではないでしょうか。
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