会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「疑わしきを白日の下にさらす」役割を果たしたパナマ文書報道(論座より)

「疑わしきを白日の下にさらす」役割を果たしたパナマ文書報道(記事前半のみ)

東京五輪招致時の国際オリンピック委員会(IOC)委員の買収疑惑や、今盛んに報じられている電通元専務らによる東京五輪汚職事件に関連して、過去の国際的な不正経済事件やその報道を振り返る記事。

BCCI(Bank of Credit and Commerce International)という銀行の事件を取り上げています。

「この事件は1991年、英国中央銀行の調査で発覚した。欧州域内の租税回避地、ルクセンブルグに本拠を置いたBCCIでは米国中央情報局(CIA)が組織的な資金洗浄を繰り返し、アルカーイダのオサマ・ビンラディンやパナマ共和国のノリエガ将軍ら国際的な犯罪指導者に資金提供をした。このほか中南米やアラブ諸国の独裁者がBCCIを通じて武器密輸や麻薬取引など非合法活動にも深く関わり、その関係者の行方不明や殺害など関連する事件も多数発生した。」

ビッグ4事務所も登場します。

BCCIの会計不正を見抜けなかったとして世界大手会計事務所の英プライス・ウォーターハウスが経営危機に陥った。BCCIの清算人には筆者がかつて在籍した米デロイト・トゥシュが担当した。これらの会計事務所は公認会計士のみならず弁護士や経済学者のほか、CIAの元諜報員や米国証券取引委員会(SEC)の元捜査官、金融取引を専門とするハッカーを動員して不正会計の解明にも当たるのだが、カネの形態や取引、移動が複雑であるためその実態を掴むのは困難を極める。

BCCI事件の実際の舞台は本籍のある租税回避地ではなく、主に国際金融市場のあるニューヨークとロンドンであった。また米国フロリダ州内のBCCIの拠点は中南米系マフィアが拠点を構えるマイアミや、大富豪の保養地として知られるメキシコ湾沿いのタンパにあった。その内実はアクション・スパイ映画の『ミッション:インポッシブル』に出てくるさながらの風景であった。

事件後、筆者がデロイト・トゥシュのジム・コープランド会長(当時)にBCCI事件について尋ねると、「複雑な資金洗浄を挟んで世界中の犯罪組織に資金が流れた。非常に悪質な事件で、清算業務は非常に困難で危険だった。担当者の身元を隠すなど犯罪に巻き込まれないように細心の注意を払った」と振り返った。」

日本の王将事件は、まだかわいい方なのかもしれません。

素性がよくわからない文書ですが、BCCIの監査について、詳しく書かれているようです。グーグル翻訳で大まかなところはわかります。

BCCI AND ITS ACCOUNTANTS

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