会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ブックオフで「架空買い取り」横行か… 一部店舗で休業、北海道では3200万円所在不明で店長が失踪(弁護士JPニュースより)

ブックオフで「架空買い取り」横行か… 一部店舗で休業、北海道では3200万円所在不明で店長が失踪

ブックオフで架空買い取りなどの不正疑惑が発覚した問題(→当サイトの関連記事)と関連していそうですが、北海道の上場企業で似たような不正が発覚したそうです。

「ブックオフが決算発表の延期を発表した同日、北海道札幌市に本社を置き、フランチャイズでハードオフなどを運営する株式会社エコノスも「特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせ」との文書を公表。

今年5月、同社が運営する特定のハードオフ店舗で、従業員が商品買い取りを偽装したほか、買い取った商品を持ち出して私的に消費した可能性があると報告した。」

「エコノスは今年5月に改めて実地で棚卸しを行い資産の状況を調べたところ、買い取り金額ベースで3200万円相当の在庫が所在不明になっていたことが判明。店舗Aの店長Bに話を聞こうとしたがBは調査途中で失踪、現在も行方は分かっていない。Bは22年5月から店舗Aの店長として赴任していた。」

特別調査委員会の調査報告書受領に関するお知らせエコノス

特別損失(不正関連損失)の計上に関するお知らせ(エコノス)

「2024 年6月 25 日に調査結果を受領し、従業員1名による商品画像や顧客署名の偽装を伴う架空買取および棚卸結果の偽装を伴う内引きの疑いにより、所在不明在庫があることが判明いたしました。

本事案による影響額は、所在不明となっていた棚卸資産の帳簿価額 27,071 千円および架空買取の疑いによる仮払消費税 1,478 千円であり、これを合わせて不正関連損失として特別損失に計上しております。 」

他の中古品買い取り業者の不正対策などを取り上げた記事。

ブックオフ騒動で明るみに出た「架空買い取り」 古着・ブランド品買取チェーンの実態と対策は?(WWD)

「架空の買い取りは、古着やブランド品の買い取りチェーンでも発生しうる。ブランド古着やバッグの場合は買い取り単価も大きく、架空の買い取りが発生すれば被害額も膨らむ。各社の対策はどうなのか。」

ある会社の例。

「ワールド傘下ティンパンアレイの「ラグタグ(RAGTAG)」は、倉庫一括の在庫管理システムで架空の買い取りを防止している。

「全店舗の買い取り仕入品は、そのまま売り場に出さず、一度倉庫に集約して在庫確認している。買い取りデータと倉庫の在庫を照合し、商品の実在を確認して整合性をとっている」(ワールド広報)。つまり、万が一従業員が架空の買い取りを試みたとしても、倉庫で買い取り品がないと分かれば、すぐにバレてしまうというわけだ。」

ブックオフ関連報道。エコノスの不正例も詳しめに報じています。

ブックオフ疑惑調査で臨時休業 ハードオフも架空買い取りか 同時に発覚も関連なし?(テレビ朝日)

「店の前に出された「臨時休業」の文字。ブックオフは27日から来月1日にかけて、全国400以上の直営店(フランチャイズ除く)で順次、休業や営業時間を短縮し、緊急の「棚卸し」を実施すると発表しました。」

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