goo blog サービス終了のお知らせ 

会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

詐欺同様の買収案件まで手がけるM&A仲介の真実 ルシアンHD事件で問われる仲介会社の倫理観(東洋経済より)

詐欺同様の買収案件まで手がけるM&A仲介の真実 ルシアンHD事件で問われる仲介会社の倫理観(記事の一部のみ)

ルシアンホールディングスという会社を取り上げた記事(記事によれば「詐欺グループ」なのだそうです)。M&A仲介大手の会社にも言及しています。

「東京都千代田区に本店を置くルシアンHDは2021年11月に設立された。登記簿に記されている事業内容は、建設業や旅行業、コンサルタント業など35事業と不自然なほど多い。それもそのはず。ルシアンHDM&Aによって数多くの会社・事業を買収し、買収先の現預金を吸い上げたうえで行方をくらます詐欺グループだからだ。」

無料で読める部分によると、M&A総合研究所がルシアンにM&Aを勧誘する資料を送っていたのだそうです。

「「資本提携に関するご面談の依頼」――。この表題で始まるこの書類には、クライアント企業の要望に「貴社の事業領域が正に合致している」として、M&Aを勧誘する内容が記されている。送り主は、M&A仲介大手のM&A総合研究所。親会社のM&A総研HDは、東証プライム市場に上場している。

問題は書類を受け取ったルシアンHDが、この約2年間で40件近い詐欺同様のM&Aを繰り返している会社であるということだ。」

M&A総研HDから、反論のプレスリリースが出ています。

東洋経済オンラインにおける記事について(PDFファイル)

「昨日、東洋経済オンラインにおいて、弊社及び弊社グループが株式会社ルシアンホールディングスと詐欺同様の買収案件を手がけたという憶測、ミスリードを招く書き方がなされた記事が公開されております。

特に、無料会員でも閲覧できるタイトル文、リード文において憶測、ミスリードを招いておりますが、弊社及び弊社グループがルシアンホールディングス社に仲介をし、成約した事例は一切ございません。」

成約事例はないとのことですが、勧誘したり、仲介しようとした事例はないのでしょうか。そのへんがあいまいです。

「M&A」名目で中小企業に入り込みカネを巻き上げ…悪質投資会社の手口とは 全国で相次ぐ被害(2024年5月)(東京)

洋菓子店経営の会社や電気工事会社の例。どこの仲介会社かは書いていません。

「都内で洋菓子店を経営していた企業もその一つ。経営していた60代男性は、経営不振から売却を考えていたところ、仲介業者からルシアンを紹介された。面談で、ルシアン役員は「うちは資金状態の悪い会社を再生させるのが得意」と自信ありげに語ったという。」

「昨年4月に自社の株式を売却。代表取締役にはルシアン役員が就いた。しかし、会社の連帯保証人を新経営陣に切り替えるはずが、ルシアン側は多忙を理由に変更しなかった。一方、ルシアン役員は社長として月100万円の役員報酬を取り、従業員から借りた1000万円を踏み倒した上、2カ月分の従業員給与を未払いのまま消息を絶った

横浜市の電気工事会社も昨年1月、ルシアン関係会社に株式を譲渡した。ルシアン側は連帯保証人を引き継がず、会社の資金1000万円を抜き取った後、連絡を絶った。債務約6億円を残された前経営者の30代男性は「家も預金口座も差し押さえられ、人生を狂わされた。悪質な企業を仲介した業者の責任も大きい」と訴える。」

東京新聞記事の図でも、「M&A仲介業者」が関与したことになっています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事