会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

コラム:独VW不正問題、米司法の公平さ試す「試金石」に(ロイターより)

コラム:独VW不正問題、米司法の公平さ試す「試金石」に

フォルクスワーゲンの不正問題を取り上げたコラム記事ですが、これによると「米国では、外国企業は国内企業と比べてより多額の罰金や重い罪が課せられる」そうです。そういう統計も引用されています。

「バージニア大学ロースクールの調査によると、2001─12年における刑事上の罰金額は、外国企業の方が米国企業よりも7倍以上高かった。同調査では、米企業の大半が起訴猶予合意(DPA)などで解決する一方、外国企業の約8割は有罪判決を受けるか、もしくは有罪を認めていた。

企業刑事事件での罰金で米国史上最高額は、米制裁対象国との違法取引で昨年に仏銀大手BNPパリバ(BNPP.PA)に科せられた89億ドル(約1兆円)だ。」

「外国企業は米国企業が持っているような内部情報やロビー活動能力に欠けていることもしばしばある。タイミングよく「遺憾の意」を示す術も持ち合わせていない。米国の検察官は欧州の検察官と比べて大きな裁量権を持つ。

ゴールドマン・サックス(GS.N)やシティグループ(C.N)は、早い段階での協力と迅速な謝罪が、費用のかかる訴訟を防ぐ定石であると学んだ。ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)も同様なやり方で、死亡事故につながったエンジン点火スイッチの不具合を放置していた問題で刑事訴追を免れ、比較的穏当な9億ドルの制裁金で和解に持ち込めたのだろう。これは、大規模リコールにつながった意図せぬ急加速で死亡事故が起きた問題でトヨタ(7203.T)が米司法省に支払った額よりも3億ドル少ない。」

日本の場合は、国内企業にも外国企業にも優しい(処分が軽い)のかもしれません。その中でも、金融庁関連は、大企業・大監査法人に優しく、中堅企業・中小監査法人に相対的に厳しいといえるのでは(中央青山を除く)。

東芝も、米国上場だったらどうなっていたか・・・。

It’s not just VW: Official tester claims four more diesel car giants break toxic emissions limit(DailyMail)

マツダの名前も見えます。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事