会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ジャニーズ事務所社長「深くお詫び」 性被害の訴え受け(NHKより)

ジャニーズ事務所社長「深くお詫び」 性被害の訴え受け

ジャニーズ事務所が、前社長が加害者である性被害に関して謝罪したという記事。

「ジャニーズ事務所の元所属タレントの男性などから、4年前に亡くなったジャニー喜多川前社長による性被害を訴える声が相次いでいる問題で、ジャニーズ事務所は14日、今の社長が出演する動画を公開し、「被害を訴えられている方々に対し、深くお詫び申し上げます」と述べました。」

記者会見を開いたわけではなく、社長がコメントした動画と、Q&Aを記載した文書を公表しただけです。新聞休刊日の前日というのも、タイミングを狙ったのでしょう。

NHKの記事も性被害があったのかどうかについては、ふれていません(「性被害を訴える声が相次いでいる」だけ)。

以下のようなQ&Aが公表されたそうです。

【全文】ジャニーズ事務所 見解と今後の対応(NHK)

犯罪行為があったとは明言していないようです。

「Q.BBCの番組報道、またカウアン・オカモトさんの告発は事実か?

A.当然のことながら問題がなかったとは一切思っておりません

加えて会社としても、私個人としても、そのような行為自体は決して許されることではないと考えております。

一方で、当事者であるジャニー喜多川に確認できない中で、私どもの方から個別の告発内容について「事実」と認める、認めないと一言で言い切ることは容易ではなく、さらには憶測による誹謗中傷等の二次被害についても慎重に配慮しなければならないことから、この点につきましてはどうかご理解いただきたく存じます。

とは言え、目の前に被害にあったと言われる方々がいらっしゃることを、私たちは大変重く、重く受け止めております。」

会社のガバナンスに関係することもいっています。

「週刊文春から取材のあった1999年の時点で、私は取締役という立場ではありましたが、長らくジャニーズ事務所は、タレントのプロデュースをジャニー喜多川、会社運営の全権をメリー喜多川が担い、この二人だけであらゆることを決定していました。

情けないことに、この二人以外は私を含め、任された役割以外の会社管理・運営に対する発言は、できない状況でした。

また管轄外の現場で起きたことや、それに対してどのような指示が行われていたのか等も、そもそも全社で共有されることはなく、取締役会と呼べるようなものも開かれたことはありませんでした

本件を含め、会社運営に関わるような重要な情報は、二人以外には知ることの出来ない状態が恒常化していました。」

上場してなくてよかったというか、そもそも、これがあったから上場しようとしなかったのか...

当サイトの関連記事(2023年3月)(BBCのドキュメンタリーについて)

やはり、外圧がないと、何も変わらないようです。

ジャニーズ社長が謝罪 前社長性加害問題で、被害者対策を検討(産経)

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「企業会計」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事