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本誌独占! プライム上場「ラックランド」危機/「怪社長」出現に狼狽/債権保全に走る金融機関(FACTAより)

本誌独占! プライム上場「ラックランド」危機/「怪社長」出現に狼狽/債権保全に走る金融機関(期間限定で閲覧可能)

当サイトでも何回か取り上げた「ラックランド」という東証プライム上場会社に輝かしい経歴の新社長が就任するなどして、金融機関が警戒しているという記事。

シンジケートローン契約の期限延長、社有不動産への担保設定、現預金への担保設定、短期借入金一時延滞、GC注記など、危険な兆候があるのだそうです。

これまでの経緯など。

「そもそも経営が傾くきっかけはコロナだった。得意先は飲食関係も多く、20年12月期から3期連続の営業赤字となった。さらに23年8月から東京国税局の調査が入ったところ、望月圭一郎社長(当時)の接待交際費等の精算申請におかしな点がみつかり、24年2月に「特別調査委員会」を設置した。調査の関係で23年12月期の有価証券報告書の提出は6月にずれ込み、過年度の決算も訂正した。

調査の結果は、18年12月期以降6年間での不適切な経費精算が3億4500万円あったと算出された。望月氏は返納に応じた一方、「特別調査費用」として11億円超の損失が発生した。ちなみに前の期も工事原価の先送りや付替えなどに関する特別調査委員会が立ち上がり、7億円超の調査費用を払っている。

望月氏は先代の急死により28歳で社長に担がれ、周囲が甘やかした結果、公私混同が起きた。24年5月に取締役に降格し、遅れて開催された8月末の定時株主総会で退任した。」

調査費用11億円超というのはすごい金額ですが、直近の半期報告書(2024年1~6月)をみると、たしかに11億円超計上されています。

「こうしたガバナンスの改善が急務の状況でラックランドが新社長に招聘したのが笠原弘和氏。そのプロフィールをみて取引行はのけぞった。これまで「メッツ(現きずな)」、「イメージワン」、「ジー・スリーHD」、「SDSHD」といった“名だたる”会社を渡り歩いてきた人物だった。

ラックランドは笠原氏の選任理由として「特設注意市場銘柄に指定された企業(筆者注、ジー・スリーのこと)の代表として再建に尽力し、指定解除に貢献した」と記載したが噴飯ものだ。ジー・スリーは再建どころか、笠原氏の後任の社長が9月に法人税法違反で大阪地検特捜部に逮捕された。ラックランドはジー・スリーを手本とするような会社になってしまったのだろうか。笠原氏の就任経緯などについてラックランドに質問状を送ったが「期日内に十分な回答を差し上げることが難しい」と返信があった。」

前社長との関係は切れていないようです。

「ラックランドは今後、あろうことか望月氏の個人会社と業務委託契約を結んで顧客を紹介してもらうという。一口にプライム上場といってもいろいろな会社があるものだ。」

当サイトの関連記事(監査人交代(PwC→アリア)について)

その2(東証による改善報告書の徴求などについて)

その3(調査報告書について)

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