会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

定価2万円のレア物を10万円で…世界的スニーカーショップ「アトモス」創業者・本明秀文氏の「スニーカー横流し」手口がヤバすぎる!(現代ビジネスより)

定価2万円のレア物を10万円で…世界的スニーカーショップ「アトモス」創業者・本明秀文氏の「スニーカー横流し」手口がヤバすぎる!【元ビジネスパートナーが「横領の実態」を実名告発】

【実名告発】ファンの間では「抜きモス」として有名だった…!スニーカーショップ「アトモス」創業者・本明秀文氏が数十億を荒稼ぎした「横流し&横領」の中身

「アトモス」という会社(ナイキの正規販売店だそうです)の創業者が、商品の横流しをしていたという記事。創業者の元ビジネス・パートナーが告発しているそうです。

「本明と名指しするのは、本明秀文氏(56歳)。'96年、原宿に並行輸入店「チャプター」をオープン。その後、'00年にナイキの正規販売店である「アトモス」を創業し、国内外に49店舗を展開、'21年には売上高200億円にまで成長させた「スニーカーの王様」とも称される人物だ。

本明氏は'21年10月、世界最大のスニーカー小売業者・米フットロッカー社にアトモスを約400億円で売却したことでも話題を呼び、その後も'23年1月までフットロッカーアトモスジャパン合同会社のCEO兼CCOを務めてきた。」

引用されている告発者の発言によると、ナイキから仕入れたスニーカーを、店舗ではなく、極秘倉庫に移動させ、そこから各地の横流し先に、現金で売っていたそうです。

「たとえば、昨年4月に発売されたトラビススコットとナイキのコラボスニーカーの場合、店頭での定価は約2万円。これを10万円で横流しすれば、差額の8万円が儲けになる。この1種類だけで3000万円は儲けが出ていたという。

そして、回収した現金は東京・千駄ヶ谷にある本明氏の妹が経営する会社の事務所に運ばれた。事務所の室内には常時、数億円単位の現金が保管されていた――。」

仕入れ全体の約7割を横流ししていたそうです。

帳簿上は、店舗において、正規の価格で販売したことになっていたそうです

「「...スニーカーの納入が決まったらすぐに銀行から多額の現金を出金し、横流し分の正規代金を店に入れる。...」」

「「...さらに、『売った証拠』を残すために、架空の請求書も大量に発行していました。請求書の宛名には、外国人の名前をでっちあげて記入していた」」

正規価格より、市場価格がずっと高いという状況の場合に成り立つ不正なのでしょう。関係者の役得の範囲なのか、微妙な場合もあるでしょうが、組織的にやっていれば、完全に不正でしょう。記事でいっているように、ナイキとの契約にも反するのでしょう。

内部統制的には、売上の網羅性や契約遵守の問題でしょうか。契約違反なら、損害賠償を請求される可能性もあります(そうなれば会計問題にもなる)。

会社は調査を始めているそうです。

「フットロッカーアトモスジャパン合同会社の代理人弁護士に質問書を送ると、次のように回答した。

「ご指摘頂いた件につきまして真摯に受け止めており、外部専門家のサポートを得ながら、社内調査を進めております」

藤原氏の代理人を務める杉原達彌弁護士(老松町綜合法律事務所)によると、フットロッカー社は本明氏をはじめ横領横流しにかかわったとされる人間の聞き取り調査を進めており、藤原氏に対してもフットロッカーのゼネラルマネージャーから直々の面会依頼が来ているという。」

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